概要
忍者を元にしたアーマー。
ブレードアーマー以上にゼットセイバーの運用に特化しており、チャージショットが多段ヒットする強烈なセイバー攻撃、通常ショットが高威力の拡散ショットに変更。
足元と壁のトゲトラップの無効化、壁や天井への張り付き、ゼットセイバーの特殊武器判定付与と振りが早くなるなど、特殊な能力を備えている。
前作のガイアアーマーと違い、移動力の低下もなく、パーツ装着の制約も無い。
その反面、エアダッシュができない、特殊武器が使用できないなどの制約も多い。
特に前者は一部ステージの攻略を極端に難しくする原因にもなり（しかし、この点は、同じくエアダッシュのできないノーマルエックスにも当てはまるため、最大の問題はそのステージの地形配置にあるという意見が多い）、使いどころの難しいアーマーでもある……はずだったのだが（詳しくは下記）。
主にトゲトラップの多い秘密研究所などのステージでその特殊能力の効果を大いに発揮する。
パワーアップパーツ
ヘッドパーツ
ゼットセイバーを解析し、振りモーションが早くなる。しかし多段ヒット数が減ってザコ敵相手には逆効果になるという場合がある。
また、ダッシュによるセイバー攻撃キャンセル｢乱れ斬り｣も不可能になっているため、逆に隙が増えており、どちらかと言えば弱体化しているが、空中セイバーはその限りではなくハイマックスが発狂した時に活躍する。
ボディパーツ
受けるダメージを半減し、蓄積されたダメージはエネルギーに転換してギガアタックとして使用できる。
ギガアタックは自分の周囲に円月輪状のエネルギー2発を回転させて攻撃する。
攻撃範囲は狭い連続ヒットするため強力。
アームパーツ
通常ショット【シャドーショット】
通常ショットが、手裏剣状の前方3方向ランダムに撃つ攻撃「シャドーショット」になり（性能は前作のクレッセントショットとほぼ同じ）、他のアーマーの通常ショットよりも広い攻撃範囲を持つ。
威力は他のアーマーの通常ショットよりも高いため、バスタープラスを装備して連射をオンにすればかなり強力な飛び道具になるため、動き回る敵やチャージ攻撃の先端部分を当てるのが苦手ならこちらをメインウェポンにした方が効率が良い。
通常ショットではあるが、インフィニティー・ミジニオンに当てても回復しないので泡を円月輪、本体を手裏剣で攻撃すればかなり戦いやすくなる。
チャージもしない拡散ショットと言うことで軽視されがちだが、シャドーアーマーで唯一小回りの利く飛び道具であり、あるのとないのとでは動きの自由度がかなり違う。
チャージショット【円月輪】
チャージすると、強化したセイバー攻撃である「円月輪」を放つ（セイバーの先に大きな三日月状の衝撃波が発生する）。
当たり判定がかなりデカい上に多段ヒットするので無敵時間を持たない雑魚には非常に強力で、ハイマックスの特殊な防御性能(円月輪の先端がチャージショット判定であり、セイバーは特殊武器判定となるため)も簡単に貫ける（あるボスを倒す時にはこの貫通能力が裏目に出てしまう）が、ボス戦では先端部分を当てないとヒットストップで動けなくなるため対雑魚や一部の中ボスには無類の強さを誇るが動き回るボスに対しては少し使い勝手が悪い。
しゃがみを強制的に解除してしまうため、しゃがみを多用するエリアでは使用厳禁。
【火力か小回りか…】
通常攻撃を常時チャージ攻撃にする強化パーツ「アルティメットバスター」を装備すると圧倒的なパワーに物を言わせて、ワンボタンで雑魚をバッサバッサと真っ二つにして回る。
親友の剣豪とは違った近距離戦闘特化型になるが、手裏剣が使えなくなり、遠距離への敵と、しゃがみ状態(円月輪を使うと強制解除される)やダッシュ時での攻撃手段がなくなってしまう。
特にしゃがみを多用するエリアで敵と出会そう物なら抵抗すら出来ずにやられてしまう。
そのため堅実に立ち回りたいなら遠距離からの攻撃手段である手裏剣の使用が可能になり、チャージ時間が短縮される「ハイパーチャージ」がおすすめ。
火力を重視するか小回りを重視するか、自分が好きな戦い方で選ぼう。
円月輪のラスボスへの有効性が（バグなのか仕様なのかはわからんが）あまりにも高すぎて、「X6のラスボスはシリーズ最弱」の評が定着したのはだいたいこいつのせい。
上述通り「このアーマーは特殊武器を使えない」のが欠点ということになっているのだが、「特殊武器がなくとも突破できる」。
……この強力な能力値を叩きだすためか発売当時の対となるブレードアーマーの出番が(今では研究が進んでブレードアーマーの性能が見直されている)少なかった。
フットパーツ
壁張り付き中にずり落ちなくなる。
また、上+ジャンプボタンで大ジャンプ、天井にも張り付ける。
天井張り付き中は、バスターによる攻撃は下3方向同時にショットを発射するものになり、張り付き状態からダッシュでの移動が行える。
「アルティメットバスター」装備中は、天井張り付き状態で弾を撃つことができず、バスターを撃つ構えの動作のみ行われるが、天井攻撃というものを使った覚えが無いという人もおり(天井が高すぎて張り付けないか、張り付く意味がないので「ハイパーチャージ」装備時でも使う機会がない)、基本的に天井張り付きはおまけで大ジャンプがメインだろう。
ただし一部ステージにエアダッシュが使えないと非常に進みにくい箇所が存在するため、このためだけにシャドーアーマーを脱がざるを得なくなった人も（一応、ダッシュ速度強化の「ハイパーダッシュ」のパーツでダッシュジャンプの飛距離を伸ばせば、ギリギリで突破可能。本当に物凄くギリギリだが……）。
シャドーアーマーのデータがあるステージ
ヘッド：メタルシャーク･プレイヤーステージ
ボディ：レイニー・タートロイドステージ
アーム：ブレイズ･ヒートニックスステージ
フット：ブリザード・ヴォルファングステージ
忍を司る鎧の真価とは何か？
上記のとおり【近距離戦闘】に強く設計されている。 ガイアアーマーから【即死トラップエリアの走破】と【特殊武器の使用不可】というものが継承されているが、このシャドーアーマーは【強化パーツ装備スロット】があることが最大の特徴である。
ハンターランクが上である場合、強化パーツの装備スロットが生まれるため強化が可能となる。
【バスター用強化パーツ】
- アルティメットバスター
- 通常攻撃が常時チャージ攻撃になる
ただし、手裏剣が使えなくなるため対抗手段や動きの自由度は他のエックス以上に狭まる。
- ハイパーチャージ
- バスターのチャージ時間が半分になる。
チャージ時間があるため即座に円月輪を出せなくなるが、手裏剣を使い、動き回る敵への対処やしゃがみやダッシュ中での攻撃をするなら。
円月輪を使わず、手裏剣をメインに扱うなら装備しない手もありだが。
- バスタープラス
- バスターの通常弾の攻撃力をアップする。
円月輪の先端(チャージショット部分)と手裏剣を強化するため、アルティメットバスターかハイパーチャージを装備させていても有用。
- ラピッド5
- バスターの通常弾の同時発射数を3→5に増やし、手裏剣の弾幕を厚くする。
- スピードショット
- バスターの通常弾の弾速を強化し、着弾の速度が上がることで手裏剣でのダメージ効率が上昇する。
【身体用強化パーツ】
- ダブルバリア
- 無敵時間を長くする。
基本的に敵に近付くためにダメージを受けやすいので採用価値はある。
- スーパーリカバー
- ライフor武器エネルギー取得時の回復量増加。
- スピードムーブ
- 通常移動速度強化。
- ハイパーダッシュ
- ダッシュ移動速度強化。
シャドーアーマーはエアダッシュがないため、これを装備したダッシュジャンプがエアダッシュの代わりとなる。
- ハイジャンプ
- ジャンプ高度を強化する。
シャドーアーマーには大ジャンプ機能はあるが、これを装備することで素のジャンプ力が強化されるため、敵への位置合わせやダッシュジャンプの飛距離を伸ばすのに有用。
余談
- 対のアーマーであるブレードアーマーと比べてシャドーアーマーが強いと言われているのは装備の連携を重視したブレードアーマーと比べて強さが分かりやすいからだと思われる。
X6はかなり耐久力の高い雑魚が多く、それらを一撃で倒せる円月輪と即死トラップであるトゲ耐性があるので目に見えてノーマルエックスや初期装備のファルコンアーマーより単体での火力面が強化されているのが分かる。
- シャドーアーマーが強いとされていた理由は前作(X5)と
前々作(X4)がチャージショットゲーかそれに近い状態になっていたのも大きいと思われる。
X4は雑魚には絶大な威力を誇るプラズマチャージと無敵時間の切れ目に4発のチャージショットを撃てるために総合火力の高いストックチャージがあり、特殊武器の性能が低い上に癖のある性能の物が多い。
X5では下方修正されながらもプラズマの追加ダメージが入らなくなったことでボスへのダメージ効率が上昇したプラズマチャージと地形と防御貫通のスピアチャージと特殊武器が使えない代わりにチャージショットを連発出来るガイアショットがあり、バスターによる無敵時間の短縮化と弱点武器を当てた時のテンポの悪さもあり、特殊武器よりもバスターで撃破する方が速かったのもあると思われる。
- 取れる選択肢が多く、強さが分かりにくいが、使いこなせば高い機動力と火力を発揮するブレードアーマーと選択肢が少ない代わりに目に見える強さが分かりやすく、短所がはっきりしているシャドーアーマーとなっている。
関連イラスト
関連タグ
ロックマンX6 エックス ファルコンアーマー ブレードアーマー トーマス・ライト シャドーマン
隠将ファントム・・・同じく忍者をモチーフとしており、デザインも似ている。なおファントムはエックスを元に作られているため関連性が無いわけではない。
