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ストライガー

さいごのねこ

ストライガーは、ドゥーガル・ディクソン氏によって「アフターマン」の中で記載された 小型肉食動物。
目次 [非表示]

概要

英名 Striger

学名 Saevitia feliforme

ストライガー (Striger) は、5000万年後のアフリカからインド東南アジアにかけての熱帯雨林に広く分布しているネコ科の肉食動物。

僅かに生き残った食肉目の一種であり、ネコ科では地球最後の生き残りである。

気性が大変荒く、サーバルスナドリネコなどの熱帯性の小型のヤマネコから進化したとされており、顔つきは祖先であるネコにそっくりだが、胴体は細長く、また手足は樹上生活に特化した為、まるでテナガザルなどをはじめとする霊長類の様な体型に進化しており、前脚を発達させた手にはものが掴めるようにが発達し、更には手を180°も回転できるように進化した。

樹冠層を主な生活圏としており、樹上を早く移動できるようにブラキエーションと呼ばれる枝から枝を腕を使って渡る移動方法を行い、樹々を潜り抜けながら素早く獲物を追い、また 補助として、クモザルのように尾先には毛がなく、これが滑り止めの役割を果たしており、この尾を枝に巻き付けて体重を支えることもできる。

獲物としては主に霊長類を襲い、木の間から待ち伏せし狙いを定めた後、一気にブラキエーションをしながら獲物を執拗に追い回し、鋭い鉤爪で獲物を切り裂く。

このストライガーの出現により、それまで天敵が存在しなかったサル達の安全圏は破られ、一部の種は絶滅に追いやられる事となり、生き残った種も突如現れた捕食者から身を守る為、急速に進化していった。


※詳しくはアフターマンにおける霊長目を参照


熱帯雨林の生態系ピラミッドの頂点に君臨するが、たまに経験の乏しい若い個体がテナガザル類の子孫 キッファによって返り討ちに合い、捕食される事がある。


食肉目の末路

新生代において食肉目は捕食者として様々な形に進化していき、人類時代においてはライオントラ、またはオオカミの様な大型の肉食動物であったり、アライグマイタチの様に小型化したもの、更にはホッキョクグマ鰭脚類の様な寒冷地海洋に適応したものなど、様々な種が現れ繁栄していた。しかし、捕食者である故に人類との衝突が多く、家畜を守るためや、毛皮を取るためによる乱獲や開発による環境破壊で徐々に数を減らしていく事となり、人類時代の間に絶滅した種が多く現れた。

また、食肉目は多岐に渡る特殊化した進化を遂げた事がかえって異なる環境で生きることを難しくさせてしまい、人類滅亡後の環境変動にほとんどの種がついていく事ができなかったのだ。

そして5000万年後、僅かに生き残った一部の種も、食肉目の消えた間隙を突いて新たに登場した肉食動物の一群 ネズミから進化したプレデターラット類(特にファランクスが代表的)との生存競争に敗れて衰退していった。


こうして大きく数を減らした食肉類であったが一部の種は、プレデターラット類が適応できない寒冷地のタイガ林や、隔絶された南米の様な島大陸でその数を残し、

そして、このストライガーの様に樹冠層に新たな生活圏を移動させたものが細々と生き残る事に成功したのであった。


実際にこのような歴史を辿るかはともかく、現実の歴史でも肉食性の哺乳類が絶滅しやすく、多くの変遷を経ているのは確かである。恐竜時代に出現した中~大型犬程の大きさの原始的肉食性哺乳類は新生代まで生き残ることは出来なかった。かつては偶蹄類やその類縁にも肉食動物的な種がいたが彼等はクジラという特殊化した子孫以外は早々に姿を消しているし、食肉目の兄弟グループの肉歯類は食肉目の発展と対照的に先細り絶滅した。食肉目の中でも多くの系統の栄枯盛衰が繰り返されおり、サーベルタイガーのような巨大な犬歯を持つネコ類やそれに先行して出現していた大型犬歯をもつネコ類に近い系統の種族達、大型のイヌのような姿をしたクマの近縁種など様々な肉食種が現れては消えていった。このように大型植物食哺乳類もそうだが、肉食性哺乳類(特に大型種)は絶滅しやすく変遷が激しい傾向がみられる。

只、現生の食肉目は雑食種や小型種も非常に多い一群である。そのため、彼等のポテンシャルは実は今後もまだまだあるのかもしれない。ディクソンもそれを考慮したのか、フューチャー・イズ・ワイルドでは小型かつ雑食性の傾向があるイタチ科から進化した新たな大型肉食性哺乳類が台頭している未来を描いている。


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