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本稿では『ゴースト RE:BIRTH 仮面ライダースペクター』の登場人物であるダントンについて解説する。

演:ジェームス小野田


概要

概要

眼魔世界においてアドニス及びイーディスに次ぐ第三の最高幹部だった人物。よく“いとしいたまご”という歌を口ずさんでいる。

TVシリーズでは明確に人間と区別されてきた眼魔の中にあって、人間という言葉を殊更強調する。


眼魔世界での環境に対応する為に肉体改造研究をしていたが、グレートアイの力を使って眼魔世界の民達を救おうと考えていたアドニスとその考え方の違いから対立。


遂にはアドニスと眼魔世界を二分する戦争を勃発させる事態に発展するが敗北し、グレートアイによって眼魔牢獄と呼ばれる異空間に幽閉され、宇宙空間へと追放されていた。


しかし、グレートアイが地球から去り、さらに流星群で眼魔牢獄が破壊された事を契機に再び眼魔世界へと舞い戻って来た彼は、かつて自身が掲げた理想を実現させる為に行動を開始する。


自身の研究成果を自身の体を実験台にして施した結果、エヴォリュードという名の改造人間のような存在と化している為に、人間の姿でもジャイロを軽くあしらう程の戦闘力と、黒い煙の様な姿となって瞬間移動を行い神出鬼没に現れる。さらに人間を黒い粒子状に変えて消滅させたり、自身の体へと取り込んでエネルギーにして傷を回復するなどの能力を行使する事ができる。


後述するが、実は深海兄妹の生みの親(本当の父親)であり、マコトと出会った後に彼の記憶から彼が自身の作り出したホムンクルスの唯一の成功例であった事を知ると、いきなり襲いかかった事を謝罪し、彼と共に眼魔世界の現状を見て回り、その過程で初めて口にした“たこ焼き”に舌鼓を売ったり、娘のカノンを自身の腕を犠牲にしてまで庇ったり、苦しむ人々を見てより一層彼らを救わなければならないと改めてその決意を強くするなど、一見悪人には見えない。


しかし、あまりにも人々を救うという使命感と責任感が強過ぎた事から、何時しか自分の理想に反する存在、自分に従わない者達は平気で排除し、たとえ自分を支持してくれる者達でも自分の理想を実現する為ならば、道具として平然と切り捨てるような考えを持つ歪んだ考えを持つ人物へと変わってしまい、考えようによっては下手な悪人よりも質の悪い存在と成り果ててしまっている。


マコト達に父親として接していたのも、彼等が唯一成功した自身の理想とする人類の試作品であった為であり、一度は身を挺して庇ったカノンの事も眼魔世界の環境に適応できずに一度死んでしまった失敗作であると知るや、今度は手の平を返して消し去ろうとするという歪さも持っている。

しかし、ではあくまでマッドサイエンティスト的な愛情をかけているだけなのかと思いきやそういう訳でもなく、成功作であるマコト達の事は本当に本心から真っ当に父親として愛している


最終的にマコトに敵対されても、あくまで息子を否定するのでなく父として間違いを正す為に真っ向から対峙し、その中でもマコトを本気で殺しかねないような攻撃はせず、逆に息子の思いも攻撃も全てを受け止めるかのように戦っている。そして最後は「父さん達の思いは俺が繋いでいく」というマコトの言葉と息子の成長に歓喜しながら、マコトが自らの生き様を乗せて放ったシンスペクターのトドメのライダーキックを、「来い!息子よ!!」と自ら受け入れて倒された。

そしてマコトによって自らの使命も命も絶たれたにもかかわらず、マコトを恨むどころか息子が自身を超える程に強く成長した事を父として心から喜びながら息絶えるなど、最後の最後までマコトの父親である事を貫き通した。マコトの方も彼がたった一人で人々の未来と自由の為に戦ってきた事を息子として尊敬し、最期は「思いを繋ぐべき3人目の父親」として涙ながらに看取った。


狂的な思想に囚われ、その為に作った子供を偏執的に愛するというキャラならマッドサイエンティストあるあるとも言えるが、彼の場合は成功作か失敗作かというところにシビアで歪なだけで、子供に対する愛情そのものは至極真っ当なものであり、元々自らの使命の為に生み出した子供でありながら、たとえ自らの使命に反するものでも子供の意思や成長をしっかりと尊重して受け止めようとするところが大きく異なる。


活動歴

活動歴

まずは追って来たジャイロを殺害。その肉体を吸収する。騒ぎを見に来たマコトと眼魔世界を見て回る。そして世界を変えなければならないと考え、マコトとカノンの出生の秘密を打ち明ける。二人は彼の作った「理想の人類の雛形」のような存在で、助手の大悟(当時はゴーダイ)に誘拐されていた。


しかし、その後はカノンが一度死んだ事を知った事で、失敗作と見限って殺そうとし(西園寺主税が彼女を庇い、身代わりに消滅した事で未遂に終わった)、また自分に賛同した人々の肉体を吸収し、カノンを庇って失った自らの左腕を再生した。そんな彼の狂気を垣間見た事で自分の弱さを自覚して、罪を悔いて研究室にいた全ての兄妹達を焼き払ったマコトに敵対されるが、それを受け入れて父として正すべくマコトと対峙する。彼の新しい力も真っ向から受け止めて張り合うも次第に押し負け始めたが、それでも息子の成長に歓喜し、最期はトドメのライダーキックを自ら受け入れて敗北。

力尽きて人間の姿に戻った後はマコトに抱きかかえられながら、マコトの生き様を今後も草葉の陰から見守り続ける事を約束し、マコトの「3人目の父親」として笑顔で息絶えた。


小説では

小説では

小説『仮面ライダーゴースト~未来への記憶~』で、彼が狂気に取りつかれる経緯が明かされており、それによれば環境汚染が原因で蔓延した赤死病から人々を助けることを目的として人間の強化の為の進化を研究していた。しかしその実験で多くの被験者の命を奪う事となってしまい、最早後戻りできない状況に追い込まれ、更にアドニスはイーディスが開発した眼魂システムを採用してしまう。

ちなみに彼の人体実験の被験者達は全員が自分から進んでダントンに協力した人々であり、ダントンはその尊い犠牲者1人1人を手厚く葬っている。全ては多くの人を救う為の行いと彼もその周囲の人々も信じてのものであり、間違っても彼は情や倫理が欠落したマッドサイエンティストなどではない。


前述したカノンを失敗作として殺そうとした冷徹さや歪さも、失敗作では多くの人々を救う事も犠牲になった人々に応える事もできないという強迫観念と、そもそもカノンが一度死んでグレートアイによって蘇生されたという事への強烈な忌避意識であり、むしろ自身の手で殺してリセットする事こそが、成功作として生んでやれなかった親としての責務だと考えていたのだと思われる。

実際に、彼の研究室のカプセルに保存されていた、理想の人類の雛型の失敗作であるマコト達の大量の兄妹達も、成功作として生んでやれなかった事へのせめてもの贖罪として、手厚く弔いその体を保存し続けてきた結果である。


今まで犠牲になった自身の子供達も含めた全ての人々の為にも、あくまでも生身の体のままで生きて行く事に拘り続ける彼は、他人をこれ以上犠牲にする事を忌避して密かに自分自身の肉体を使って人体実験を続け、遂に不死に近い肉体を得る事に成功(これが上で紹介しているエヴォリュードとしての能力である)。しかし、なまじ他人を使った人体実験では悉く失敗しておきながら、自分を使った人体実験では成功してしまったという自責の念が、さらに彼を精神的に追い詰めたのだと思われる。


その事を知り彼を止めようとするアドニスの制止を振り切り、自分の研究成果を他の人々にも施そうと賛同者を集い、その行為を止めようとする人々との間に起こったのが眼魔百年戦争の始まりであり、その最中でいつしかダントンは、自分の考えを認めないアドニスを見返そうという目的にすり替わっていった。また、事の発端を作ったグレートアイには並々ならぬ憎しみを抱いている。


こういった経緯から、実は彼が最期にマコトの攻撃を受け入れて倒されたのも、心のどこかでは自分を止めて欲しいという思いもあったからなのではないかと考えられる。


余談

余談

あくまでも彼の行動原理は私利私欲の為ではなく、純粋に苦しむ人々を救いたいという強すぎる思いから来る行動であり(自分が正義だと思って行動している)、その行動原理は『ジョジョの奇妙な冒険』のファニー・ヴァレンタイン大統領と通じるところがある。


名前の由来はフランス革命期の政治家であるジョルジュ・ダントンと思われる。

後のスピンオフにはかつての配下としてマラーロベスカミーユが登場するが、それぞれフランス革命に深く関わったジャン=ポール・マラーロベスピエールカミーユ・デムーランにちなんだものだろう。


関連タグ

関連タグ

仮面ライダーゴースト 深海マコト 深海カノン


エヴォリュード


外部リンク

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ダントン | 仮面ライダー図鑑 | 東映

演:ジェームス小野田


概要

概要

眼魔世界においてアドニス及びイーディスに次ぐ第三の最高幹部だった人物。よく“いとしいたまご”という歌を口ずさんでいる。

TVシリーズでは明確に人間と区別されてきた眼魔の中にあって、人間という言葉を殊更強調する。


眼魔世界での環境に対応する為に肉体改造研究をしていたが、グレートアイの力を使って眼魔世界の民達を救おうと考えていたアドニスとその考え方の違いから対立。


遂にはアドニスと眼魔世界を二分する戦争を勃発させる事態に発展するが敗北し、グレートアイによって眼魔牢獄と呼ばれる異空間に幽閉され、宇宙空間へと追放されていた。


しかし、グレートアイが地球から去り、さらに流星群で眼魔牢獄が破壊された事を契機に再び眼魔世界へと舞い戻って来た彼は、かつて自身が掲げた理想を実現させる為に行動を開始する。


自身の研究成果を自身の体を実験台にして施した結果、エヴォリュードという名の改造人間のような存在と化している為に、人間の姿でもジャイロを軽くあしらう程の戦闘力と、黒い煙の様な姿となって瞬間移動を行い神出鬼没に現れる。さらに人間を黒い粒子状に変えて消滅させたり、自身の体へと取り込んでエネルギーにして傷を回復するなどの能力を行使する事ができる。


後述するが、実は深海兄妹の生みの親(本当の父親)であり、マコトと出会った後に彼の記憶から彼が自身の作り出したホムンクルスの唯一の成功例であった事を知ると、いきなり襲いかかった事を謝罪し、彼と共に眼魔世界の現状を見て回り、その過程で初めて口にした“たこ焼き”に舌鼓を売ったり、娘のカノンを自身の腕を犠牲にしてまで庇ったり、苦しむ人々を見てより一層彼らを救わなければならないと改めてその決意を強くするなど、一見悪人には見えない。


しかし、あまりにも人々を救うという使命感と責任感が強過ぎた事から、何時しか自分の理想に反する存在、自分に従わない者達は平気で排除し、たとえ自分を支持してくれる者達でも自分の理想を実現する為ならば、道具として平然と切り捨てるような考えを持つ歪んだ考えを持つ人物へと変わってしまい、考えようによっては下手な悪人よりも質の悪い存在と成り果ててしまっている。


マコト達に父親として接していたのも、彼等が唯一成功した自身の理想とする人類の試作品であった為であり、一度は身を挺して庇ったカノンの事も眼魔世界の環境に適応できずに一度死んでしまった失敗作であると知るや、今度は手の平を返して消し去ろうとするという歪さも持っている。

しかし、ではあくまでマッドサイエンティスト的な愛情をかけているだけなのかと思いきやそういう訳でもなく、成功作であるマコト達の事は本当に本心から真っ当に父親として愛している


最終的にマコトに敵対されても、あくまで息子を否定するのでなく父として間違いを正す為に真っ向から対峙し、その中でもマコトを本気で殺しかねないような攻撃はせず、逆に息子の思いも攻撃も全てを受け止めるかのように戦っている。そして最後は「父さん達の思いは俺が繋いでいく」というマコトの言葉と息子の成長に歓喜しながら、マコトが自らの生き様を乗せて放ったシンスペクターのトドメのライダーキックを、「来い!息子よ!!」と自ら受け入れて倒された。

そしてマコトによって自らの使命も命も絶たれたにもかかわらず、マコトを恨むどころか息子が自身を超える程に強く成長した事を父として心から喜びながら息絶えるなど、最後の最後までマコトの父親である事を貫き通した。マコトの方も彼がたった一人で人々の未来と自由の為に戦ってきた事を息子として尊敬し、最期は「思いを繋ぐべき3人目の父親」として涙ながらに看取った。


狂的な思想に囚われ、その為に作った子供を偏執的に愛するというキャラならマッドサイエンティストあるあるとも言えるが、彼の場合は成功作か失敗作かというところにシビアで歪なだけで、子供に対する愛情そのものは至極真っ当なものであり、元々自らの使命の為に生み出した子供でありながら、たとえ自らの使命に反するものでも子供の意思や成長をしっかりと尊重して受け止めようとするところが大きく異なる。


活動歴

活動歴

まずは追って来たジャイロを殺害。その肉体を吸収する。騒ぎを見に来たマコトと眼魔世界を見て回る。そして世界を変えなければならないと考え、マコトとカノンの出生の秘密を打ち明ける。二人は彼の作った「理想の人類の雛形」のような存在で、助手の大悟(当時はゴーダイ)に誘拐されていた。


しかし、その後はカノンが一度死んだ事を知った事で、失敗作と見限って殺そうとし(西園寺主税が彼女を庇い、身代わりに消滅した事で未遂に終わった)、また自分に賛同した人々の肉体を吸収し、カノンを庇って失った自らの左腕を再生した。そんな彼の狂気を垣間見た事で自分の弱さを自覚して、罪を悔いて研究室にいた全ての兄妹達を焼き払ったマコトに敵対されるが、それを受け入れて父として正すべくマコトと対峙する。彼の新しい力も真っ向から受け止めて張り合うも次第に押し負け始めたが、それでも息子の成長に歓喜し、最期はトドメのライダーキックを自ら受け入れて敗北。

力尽きて人間の姿に戻った後はマコトに抱きかかえられながら、マコトの生き様を今後も草葉の陰から見守り続ける事を約束し、マコトの「3人目の父親」として笑顔で息絶えた。


小説では

小説では

小説『仮面ライダーゴースト~未来への記憶~』で、彼が狂気に取りつかれる経緯が明かされており、それによれば環境汚染が原因で蔓延した赤死病から人々を助けることを目的として人間の強化の為の進化を研究していた。しかしその実験で多くの被験者の命を奪う事となってしまい、最早後戻りできない状況に追い込まれ、更にアドニスはイーディスが開発した眼魂システムを採用してしまう。

ちなみに彼の人体実験の被験者達は全員が自分から進んでダントンに協力した人々であり、ダントンはその尊い犠牲者1人1人を手厚く葬っている。全ては多くの人を救う為の行いと彼もその周囲の人々も信じてのものであり、間違っても彼は情や倫理が欠落したマッドサイエンティストなどではない。


前述したカノンを失敗作として殺そうとした冷徹さや歪さも、失敗作では多くの人々を救う事も犠牲になった人々に応える事もできないという強迫観念と、そもそもカノンが一度死んでグレートアイによって蘇生されたという事への強烈な忌避意識であり、むしろ自身の手で殺してリセットする事こそが、成功作として生んでやれなかった親としての責務だと考えていたのだと思われる。

実際に、彼の研究室のカプセルに保存されていた、理想の人類の雛型の失敗作であるマコト達の大量の兄妹達も、成功作として生んでやれなかった事へのせめてもの贖罪として、手厚く弔いその体を保存し続けてきた結果である。


今まで犠牲になった自身の子供達も含めた全ての人々の為にも、あくまでも生身の体のままで生きて行く事に拘り続ける彼は、他人をこれ以上犠牲にする事を忌避して密かに自分自身の肉体を使って人体実験を続け、遂に不死に近い肉体を得る事に成功(これが上で紹介しているエヴォリュードとしての能力である)。しかし、なまじ他人を使った人体実験では悉く失敗しておきながら、自分を使った人体実験では成功してしまったという自責の念が、さらに彼を精神的に追い詰めたのだと思われる。


その事を知り彼を止めようとするアドニスの制止を振り切り、自分の研究成果を他の人々にも施そうと賛同者を集い、その行為を止めようとする人々との間に起こったのが眼魔百年戦争の始まりであり、その最中でいつしかダントンは、自分の考えを認めないアドニスを見返そうという目的にすり替わっていった。また、事の発端を作ったグレートアイには並々ならぬ憎しみを抱いている。


こういった経緯から、実は彼が最期にマコトの攻撃を受け入れて倒されたのも、心のどこかでは自分を止めて欲しいという思いもあったからなのではないかと考えられる。


余談

余談

あくまでも彼の行動原理は私利私欲の為ではなく、純粋に苦しむ人々を救いたいという強すぎる思いから来る行動であり(自分が正義だと思って行動している)、その行動原理は『ジョジョの奇妙な冒険』のファニー・ヴァレンタイン大統領と通じるところがある。


名前の由来はフランス革命期の政治家であるジョルジュ・ダントンと思われる。

後のスピンオフにはかつての配下としてマラーロベスカミーユが登場するが、それぞれフランス革命に深く関わったジャン=ポール・マラーロベスピエールカミーユ・デムーランにちなんだものだろう。


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概要

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眼魔世界においてアドニス及びイーディスに次ぐ第三の最高幹部だった人物。よく“いとしいたまご”という歌を口ずさんでいる。

TVシリーズでは明確に人間と区別されてきた眼魔の中にあって、人間という言葉を殊更強調する。


眼魔世界での環境に対応する為に肉体改造研究をしていたが、グレートアイの力を使って眼魔世界の民達を救おうと考えていたアドニスとその考え方の違いから対立。


遂にはアドニスと眼魔世界を二分する戦争を勃発させる事態に発展するが敗北し、グレートアイによって眼魔牢獄と呼ばれる異空間に幽閉され、宇宙空間へと追放されていた。


しかし、グレートアイが地球から去り、さらに流星群で眼魔牢獄が破壊された事を契機に再び眼魔世界へと舞い戻って来た彼は、かつて自身が掲げた理想を実現させる為に行動を開始する。


自身の研究成果を自身の体を実験台にして施した結果、エヴォリュードという名の改造人間のような存在と化している為に、人間の姿でもジャイロを軽くあしらう程の戦闘力と、黒い煙の様な姿となって瞬間移動を行い神出鬼没に現れる。さらに人間を黒い粒子状に変えて消滅させたり、自身の体へと取り込んでエネルギーにして傷を回復するなどの能力を行使する事ができる。


後述するが、実は深海兄妹の生みの親(本当の父親)であり、マコトと出会った後に彼の記憶から彼が自身の作り出したホムンクルスの唯一の成功例であった事を知ると、いきなり襲いかかった事を謝罪し、彼と共に眼魔世界の現状を見て回り、その過程で初めて口にした“たこ焼き”に舌鼓を売ったり、娘のカノンを自身の腕を犠牲にしてまで庇ったり、苦しむ人々を見てより一層彼らを救わなければならないと改めてその決意を強くするなど、一見悪人には見えない。


しかし、あまりにも人々を救うという使命感と責任感が強過ぎた事から、何時しか自分の理想に反する存在、自分に従わない者達は平気で排除し、たとえ自分を支持してくれる者達でも自分の理想を実現する為ならば、道具として平然と切り捨てるような考えを持つ歪んだ考えを持つ人物へと変わってしまい、考えようによっては下手な悪人よりも質の悪い存在と成り果ててしまっている。


マコト達に父親として接していたのも、彼等が唯一成功した自身の理想とする人類の試作品であった為であり、一度は身を挺して庇ったカノンの事も眼魔世界の環境に適応できずに一度死んでしまった失敗作であると知るや、今度は手の平を返して消し去ろうとするという歪さも持っている。

しかし、ではあくまでマッドサイエンティスト的な愛情をかけているだけなのかと思いきやそういう訳でもなく、成功作であるマコト達の事は本当に本心から真っ当に父親として愛している


最終的にマコトに敵対されても、あくまで息子を否定するのでなく父として間違いを正す為に真っ向から対峙し、その中でもマコトを本気で殺しかねないような攻撃はせず、逆に息子の思いも攻撃も全てを受け止めるかのように戦っている。そして最後は「父さん達の思いは俺が繋いでいく」というマコトの言葉と息子の成長に歓喜しながら、マコトが自らの生き様を乗せて放ったシンスペクターのトドメのライダーキックを、「来い!息子よ!!」と自ら受け入れて倒された。

そしてマコトによって自らの使命も命も絶たれたにもかかわらず、マコトを恨むどころか息子が自身を超える程に強く成長した事を父として心から喜びながら息絶えるなど、最後の最後までマコトの父親である事を貫き通した。マコトの方も彼がたった一人で人々の未来と自由の為に戦ってきた事を息子として尊敬し、最期は「思いを繋ぐべき3人目の父親」として涙ながらに看取った。


狂的な思想に囚われ、その為に作った子供を偏執的に愛するというキャラならマッドサイエンティストあるあるとも言えるが、彼の場合は成功作か失敗作かというところにシビアで歪なだけで、子供に対する愛情そのものは至極真っ当なものであり、元々自らの使命の為に生み出した子供でありながら、たとえ自らの使命に反するものでも子供の意思や成長をしっかりと尊重して受け止めようとするところが大きく異なる。


活動歴

活動歴

まずは追って来たジャイロを殺害。その肉体を吸収する。騒ぎを見に来たマコトと眼魔世界を見て回る。そして世界を変えなければならないと考え、マコトとカノンの出生の秘密を打ち明ける。二人は彼の作った「理想の人類の雛形」のような存在で、助手の大悟(当時はゴーダイ)に誘拐されていた。


しかし、その後はカノンが一度死んだ事を知った事で、失敗作と見限って殺そうとし(西園寺主税が彼女を庇い、身代わりに消滅した事で未遂に終わった)、また自分に賛同した人々の肉体を吸収し、カノンを庇って失った自らの左腕を再生した。そんな彼の狂気を垣間見た事で自分の弱さを自覚して、罪を悔いて研究室にいた全ての兄妹達を焼き払ったマコトに敵対されるが、それを受け入れて父として正すべくマコトと対峙する。彼の新しい力も真っ向から受け止めて張り合うも次第に押し負け始めたが、それでも息子の成長に歓喜し、最期はトドメのライダーキックを自ら受け入れて敗北。

力尽きて人間の姿に戻った後はマコトに抱きかかえられながら、マコトの生き様を今後も草葉の陰から見守り続ける事を約束し、マコトの「3人目の父親」として笑顔で息絶えた。


小説では

小説では

小説『仮面ライダーゴースト~未来への記憶~』で、彼が狂気に取りつかれる経緯が明かされており、それによれば環境汚染が原因で蔓延した赤死病から人々を助けることを目的として人間の強化の為の進化を研究していた。しかしその実験で多くの被験者の命を奪う事となってしまい、最早後戻りできない状況に追い込まれ、更にアドニスはイーディスが開発した眼魂システムを採用してしまう。

ちなみに彼の人体実験の被験者達は全員が自分から進んでダントンに協力した人々であり、ダントンはその尊い犠牲者1人1人を手厚く葬っている。全ては多くの人を救う為の行いと彼もその周囲の人々も信じてのものであり、間違っても彼は情や倫理が欠落したマッドサイエンティストなどではない。


前述したカノンを失敗作として殺そうとした冷徹さや歪さも、失敗作では多くの人々を救う事も犠牲になった人々に応える事もできないという強迫観念と、そもそもカノンが一度死んでグレートアイによって蘇生されたという事への強烈な忌避意識であり、むしろ自身の手で殺してリセットする事こそが、成功作として生んでやれなかった親としての責務だと考えていたのだと思われる。

実際に、彼の研究室のカプセルに保存されていた、理想の人類の雛型の失敗作であるマコト達の大量の兄妹達も、成功作として生んでやれなかった事へのせめてもの贖罪として、手厚く弔いその体を保存し続けてきた結果である。


今まで犠牲になった自身の子供達も含めた全ての人々の為にも、あくまでも生身の体のままで生きて行く事に拘り続ける彼は、他人をこれ以上犠牲にする事を忌避して密かに自分自身の肉体を使って人体実験を続け、遂に不死に近い肉体を得る事に成功(これが上で紹介しているエヴォリュードとしての能力である)。しかし、なまじ他人を使った人体実験では悉く失敗しておきながら、自分を使った人体実験では成功してしまったという自責の念が、さらに彼を精神的に追い詰めたのだと思われる。


その事を知り彼を止めようとするアドニスの制止を振り切り、自分の研究成果を他の人々にも施そうと賛同者を集い、その行為を止めようとする人々との間に起こったのが眼魔百年戦争の始まりであり、その最中でいつしかダントンは、自分の考えを認めないアドニスを見返そうという目的にすり替わっていった。また、事の発端を作ったグレートアイには並々ならぬ憎しみを抱いている。


こういった経緯から、実は彼が最期にマコトの攻撃を受け入れて倒されたのも、心のどこかでは自分を止めて欲しいという思いもあったからなのではないかと考えられる。


余談

余談

あくまでも彼の行動原理は私利私欲の為ではなく、純粋に苦しむ人々を救いたいという強すぎる思いから来る行動であり(自分が正義だと思って行動している)、その行動原理は『ジョジョの奇妙な冒険』のファニー・ヴァレンタイン大統領と通じるところがある。


名前の由来はフランス革命期の政治家であるジョルジュ・ダントンと思われる。

後のスピンオフにはかつての配下としてマラーロベスカミーユが登場するが、それぞれフランス革命に深く関わったジャン=ポール・マラーロベスピエールカミーユ・デムーランにちなんだものだろう。


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仮面ライダーゴースト 深海マコト 深海カノン


エヴォリュード


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ダントン | 仮面ライダー図鑑 | 東映

演:ジェームス小野田


概要

概要

眼魔世界においてアドニス及びイーディスに次ぐ第三の最高幹部だった人物。よく“いとしいたまご”という歌を口ずさんでいる。

TVシリーズでは明確に人間と区別されてきた眼魔の中にあって、人間という言葉を殊更強調する。


眼魔世界での環境に対応する為に肉体改造研究をしていたが、グレートアイの力を使って眼魔世界の民達を救おうと考えていたアドニスとその考え方の違いから対立。


遂にはアドニスと眼魔世界を二分する戦争を勃発させる事態に発展するが敗北し、グレートアイによって眼魔牢獄と呼ばれる異空間に幽閉され、宇宙空間へと追放されていた。


しかし、グレートアイが地球から去り、さらに流星群で眼魔牢獄が破壊された事を契機に再び眼魔世界へと舞い戻って来た彼は、かつて自身が掲げた理想を実現させる為に行動を開始する。


自身の研究成果を自身の体を実験台にして施した結果、エヴォリュードという名の改造人間のような存在と化している為に、人間の姿でもジャイロを軽くあしらう程の戦闘力と、黒い煙の様な姿となって瞬間移動を行い神出鬼没に現れる。さらに人間を黒い粒子状に変えて消滅させたり、自身の体へと取り込んでエネルギーにして傷を回復するなどの能力を行使する事ができる。


後述するが、実は深海兄妹の生みの親(本当の父親)であり、マコトと出会った後に彼の記憶から彼が自身の作り出したホムンクルスの唯一の成功例であった事を知ると、いきなり襲いかかった事を謝罪し、彼と共に眼魔世界の現状を見て回り、その過程で初めて口にした“たこ焼き”に舌鼓を売ったり、娘のカノンを自身の腕を犠牲にしてまで庇ったり、苦しむ人々を見てより一層彼らを救わなければならないと改めてその決意を強くするなど、一見悪人には見えない。


しかし、あまりにも人々を救うという使命感と責任感が強過ぎた事から、何時しか自分の理想に反する存在、自分に従わない者達は平気で排除し、たとえ自分を支持してくれる者達でも自分の理想を実現する為ならば、道具として平然と切り捨てるような考えを持つ歪んだ考えを持つ人物へと変わってしまい、考えようによっては下手な悪人よりも質の悪い存在と成り果ててしまっている。


マコト達に父親として接していたのも、彼等が唯一成功した自身の理想とする人類の試作品であった為であり、一度は身を挺して庇ったカノンの事も眼魔世界の環境に適応できずに一度死んでしまった失敗作であると知るや、今度は手の平を返して消し去ろうとするという歪さも持っている。

しかし、ではあくまでマッドサイエンティスト的な愛情をかけているだけなのかと思いきやそういう訳でもなく、成功作であるマコト達の事は本当に本心から真っ当に父親として愛している


最終的にマコトに敵対されても、あくまで息子を否定するのでなく父として間違いを正す為に真っ向から対峙し、その中でもマコトを本気で殺しかねないような攻撃はせず、逆に息子の思いも攻撃も全てを受け止めるかのように戦っている。そして最後は「父さん達の思いは俺が繋いでいく」というマコトの言葉と息子の成長に歓喜しながら、マコトが自らの生き様を乗せて放ったシンスペクターのトドメのライダーキックを、「来い!息子よ!!」と自ら受け入れて倒された。

そしてマコトによって自らの使命も命も絶たれたにもかかわらず、マコトを恨むどころか息子が自身を超える程に強く成長した事を父として心から喜びながら息絶えるなど、最後の最後までマコトの父親である事を貫き通した。マコトの方も彼がたった一人で人々の未来と自由の為に戦ってきた事を息子として尊敬し、最期は「思いを繋ぐべき3人目の父親」として涙ながらに看取った。


狂的な思想に囚われ、その為に作った子供を偏執的に愛するというキャラならマッドサイエンティストあるあるとも言えるが、彼の場合は成功作か失敗作かというところにシビアで歪なだけで、子供に対する愛情そのものは至極真っ当なものであり、元々自らの使命の為に生み出した子供でありながら、たとえ自らの使命に反するものでも子供の意思や成長をしっかりと尊重して受け止めようとするところが大きく異なる。


活動歴

活動歴

まずは追って来たジャイロを殺害。その肉体を吸収する。騒ぎを見に来たマコトと眼魔世界を見て回る。そして世界を変えなければならないと考え、マコトとカノンの出生の秘密を打ち明ける。二人は彼の作った「理想の人類の雛形」のような存在で、助手の大悟(当時はゴーダイ)に誘拐されていた。


しかし、その後はカノンが一度死んだ事を知った事で、失敗作と見限って殺そうとし(西園寺主税が彼女を庇い、身代わりに消滅した事で未遂に終わった)、また自分に賛同した人々の肉体を吸収し、カノンを庇って失った自らの左腕を再生した。そんな彼の狂気を垣間見た事で自分の弱さを自覚して、罪を悔いて研究室にいた全ての兄妹達を焼き払ったマコトに敵対されるが、それを受け入れて父として正すべくマコトと対峙する。彼の新しい力も真っ向から受け止めて張り合うも次第に押し負け始めたが、それでも息子の成長に歓喜し、最期はトドメのライダーキックを自ら受け入れて敗北。

力尽きて人間の姿に戻った後はマコトに抱きかかえられながら、マコトの生き様を今後も草葉の陰から見守り続ける事を約束し、マコトの「3人目の父親」として笑顔で息絶えた。


小説では

小説では

小説『仮面ライダーゴースト~未来への記憶~』で、彼が狂気に取りつかれる経緯が明かされており、それによれば環境汚染が原因で蔓延した赤死病から人々を助けることを目的として人間の強化の為の進化を研究していた。しかしその実験で多くの被験者の命を奪う事となってしまい、最早後戻りできない状況に追い込まれ、更にアドニスはイーディスが開発した眼魂システムを採用してしまう。

ちなみに彼の人体実験の被験者達は全員が自分から進んでダントンに協力した人々であり、ダントンはその尊い犠牲者1人1人を手厚く葬っている。全ては多くの人を救う為の行いと彼もその周囲の人々も信じてのものであり、間違っても彼は情や倫理が欠落したマッドサイエンティストなどではない。


前述したカノンを失敗作として殺そうとした冷徹さや歪さも、失敗作では多くの人々を救う事も犠牲になった人々に応える事もできないという強迫観念と、そもそもカノンが一度死んでグレートアイによって蘇生されたという事への強烈な忌避意識であり、むしろ自身の手で殺してリセットする事こそが、成功作として生んでやれなかった親としての責務だと考えていたのだと思われる。

実際に、彼の研究室のカプセルに保存されていた、理想の人類の雛型の失敗作であるマコト達の大量の兄妹達も、成功作として生んでやれなかった事へのせめてもの贖罪として、手厚く弔いその体を保存し続けてきた結果である。


今まで犠牲になった自身の子供達も含めた全ての人々の為にも、あくまでも生身の体のままで生きて行く事に拘り続ける彼は、他人をこれ以上犠牲にする事を忌避して密かに自分自身の肉体を使って人体実験を続け、遂に不死に近い肉体を得る事に成功(これが上で紹介しているエヴォリュードとしての能力である)。しかし、なまじ他人を使った人体実験では悉く失敗しておきながら、自分を使った人体実験では成功してしまったという自責の念が、さらに彼を精神的に追い詰めたのだと思われる。


その事を知り彼を止めようとするアドニスの制止を振り切り、自分の研究成果を他の人々にも施そうと賛同者を集い、その行為を止めようとする人々との間に起こったのが眼魔百年戦争の始まりであり、その最中でいつしかダントンは、自分の考えを認めないアドニスを見返そうという目的にすり替わっていった。また、事の発端を作ったグレートアイには並々ならぬ憎しみを抱いている。


こういった経緯から、実は彼が最期にマコトの攻撃を受け入れて倒されたのも、心のどこかでは自分を止めて欲しいという思いもあったからなのではないかと考えられる。


余談

余談

あくまでも彼の行動原理は私利私欲の為ではなく、純粋に苦しむ人々を救いたいという強すぎる思いから来る行動であり(自分が正義だと思って行動している)、その行動原理は『ジョジョの奇妙な冒険』のファニー・ヴァレンタイン大統領と通じるところがある。


名前の由来はフランス革命期の政治家であるジョルジュ・ダントンと思われる。

後のスピンオフにはかつての配下としてマラーロベスカミーユが登場するが、それぞれフランス革命に深く関わったジャン=ポール・マラーロベスピエールカミーユ・デムーランにちなんだものだろう。


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