素体である野本健のキック力と強靭な脚力を持つ毒トカゲが合わさって重さ5kgある『バーリア破壊ボール』を20ｍの距離から蹴り込むキック力を持ち、この脚力を活かした必殺技『殺人シュート』で一度はライダーを敗った強敵（なお、たまに「もう一人仮面ライダーを作ればよかったのでは？」と指摘する人もいるが、作劇云々を抜きにしても（運用目的こそ違えど）時系列的にはこの時点で既にもう一人の仮面ライダーを作る計画自体は存在していた可能性が高い）。

改造されても嫌味な性格は変わらず、計画に動員されていた再生怪人達を「お前達は一度ライダーに敗れた負け犬」と見下しており、再戦を挑んできたライダーにも「おまえは所詮負け犬だ」と歯牙にもかけず、再生怪人で十分だと最初は相手にしなかった。

そんな傲慢な性格が仇となり、仮面ライダーを岩で押し潰した後も原子力研究所に向かわず勝手に基地に戻ったらしく、悠長な事をしている間に本郷はおやっさんとの特訓に次ぐ特訓で新必殺技『電光ライダーキック』を習得。

原子力研究所を襲った時にはもう手遅れで、再生怪人たちはあっという間に叩きのめされ、ヤケになったトカゲロンは『バーリア破壊ボール』でライダーを倒そうと目論むがバーリア破壊ボールは電光ライダーキックで蹴り返され、ボールはトカゲロンを直撃。

他の再生怪人を巻き込み大爆発を起こし、11体まとめて倒された。

その後の活躍

2号ライダー編でのOPナレーション及びEDで蜘蛛男、ゲバコンドル、ヤモゲラス、サボテグロンと登場。本編に無い2号との戦闘シーンがある。

なお、映画『仮面ライダー対ショッカー』にも登場しているのだが編集の都合上カットされたのか本編には登場せず、予告で確認できる。

その後、再生怪人として登場する機会は全くなかったがバンプレストが1993年11月12日に発売したスーパーファミコン用のアクションゲーム『仮面ライダー』にて、再び世界征服を企てるショッカー首領(岩石大首領が成長して戻ってきたと推測される)に再生された設定でステージ1とのボスとして復活した(バーリア破壊ボールを無限に投げ込んでくる)。

これの影響か『新仮面ライダーSPIRITS』ショッカー編では東京湾沿岸ショッカー基地跡地で仮面ライダー1号に向けて山積みのバーリア破壊ボールを遠距離から打ち込む作戦に出たが、仮面ライダーZXに蹴り返されて破壊ボールが誘爆、跡形もなく吹き飛んだ。

外見について

トカゲロンが怪獣のような姿をしているのは、視聴率対策のためである。旧1号ライダー編は視聴率が伸び悩んでおり、「怪人を怪獣のようなデザインにする」試みでブーツやショッカーベルトを付けないトカゲロンがデザインされた。1971年春ごろから『スペクトルマン』や『帰ってきたウルトラマン』で第2次怪獣ブームがあった影響からなのだが、「世界観を壊しかねない」という理由でその後同様のデザインは採用されなかった（エイキングは数少ない例外）。

『シルバー仮面』の様にテコ入れで仮面ライダーを巨大ヒーローにする案もあったので怪獣風になった説もある。

余談

『ドラえもん』にも同名のひみつ道具が登場している。トカゲ模様の瓶に入った薬であり、破壊された断面に塗るとトカゲのしっぽのように再生する。上手く使えばタダで品物を倍に増やせる。
演じていた堀田真三氏は『仮面ライダー(新)』でネオショッカー幹部ゼネラルモンスターを演じた。怪人体も、同じ爬虫類のヤモリジン(声も同じく堀田氏が演じた)である。
『空想科学読本』では蹴るより投げた方がいい、バリア破壊ボールを蹴れば足元が爆発する『どっこいだんご』と言われている。
半ば冗談だがガチャピンの成体と言われることがある。
平成二期第3作の怪人・ドラゴン・ゾディアーツの元ネタとされている。