概要
英名：Bardelot
学名：Smilomys atrox
特にタイガやツンドラに棲息するネズミの子孫であり、衰退した食肉目に取ってかわりその生態的地位を得た 捕食動物 「プレデターラット類」の一種。
祖先はおそらくレミングなどが属するハタネズミ亜科と思われる。(なおレミングはかつての祖先のままの生態を残したミーチングと言う種も存在する)
寒冷地にまで適応した本種は、プレデターラット類の中では最大の大きさを誇り、
その姿は人類時代のクマ 特にホッキョクグマによく似ていて、生態的地位もクマのものを受け継いでいる。
(なお、タイガにも暮らすという意味ではホッキョクグマ以外にも、ヒグマの生態的地位も受け継いでいる可能性も高い。)
しかし、クマと大きく違った点として、バーデロットには長い刀のような牙を持ち合わせていて、この牙は上の門歯の外側が長く伸びて出来たものであり、下顎には牙をしまう鞘の役割を持つ嚢を持ち合わせ、牙を摩耗から保護している。
その牙はまるで人類時代の初期にアメリカ大陸や 北ユーラシアに生息していたサーベルタイガー(代表的な種としてスミロドンが有名)を彷彿とさせる。
その狩りの仕方もクマとサーベルタイガーを混ぜたようなものとなっており、太い豪腕で獲物を強く殴りつけた後に、その鋭い牙で噛みつき出血多量で死に至らしめるというもの。
獲物は、ウーリージャイガンテロープや極地に適応した一部のラバック類を主に主食としている。
その他、クマの生態的地位を担っているためか、本著に書かれていない為、憶測の域に過ぎないが、おそらく肉以外にもサケ等の魚や、植物の根、球根、実、芽、蜂蜜等と言った植物質のものも食べる雑食性だった可能性も考えられる。
またバーデロットは雌雄で見た目が違う、性的二形を持った動物であり、この特徴的な長い牙は雄のみが持ち合わせていて、この牙を雌を惹きつける性的アピールとして用いる為にも使っている。
(なお原著版では牙を持つのは雌と表記されていた。)
