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原作は小学館『小学四年生』1990年4月号掲載の「予知夢で、地球を救え!」。てんとう虫コミックス第43巻収録時に「宇宙戦艦のび太を襲う」の表題となり、藤子・F・不二雄大全集版第17巻にも同じ表題で収録された。


あらすじ

しずかちゃんのび太出木杉に「おばさんが海外旅行に行く予定だったが、飛行機が墜落する夢を連日見て不安になったので延期したところ、乗る予定だった飛行機が実際に事故を起こした」と言う話をする。のび太は単なる偶然ではないかと言ったのに対し、出木杉は「予知夢かも知れない」と指摘した。


ドラえもんはのび太に「今夜ためしてごらん」とひみつ道具「予知夢アメ」を差し出し、のび太がアメを舐めて眠りに就いたところ「宇宙の彼方から侵略者が地球を狙って襲撃して来る」と言う予知夢を見た。夢の内容が現実になっては大変だとのび太は大慌てで首相官邸防衛庁(当時)に電話するが、いたずら電話扱いされてまともに取り合ってもらえずジャイアンスネ夫からもバカにされる始末。


だが、出木杉はのび太の話を信じると言い、ジャイアンとスネ夫も「出木杉が言うなら本当かも知れない」と異星人の侵略者をどう迎撃するか4人でプランを練り始めるが、妙案の出ないまま日が暮れてしまう。すると、出木杉は「今日はエイプリルフールだから騙されたふりをしていた」と言って帰ってしまい、のび太はジャイアンとスネ夫から「よくも騙したな!」と逆恨みで殴られて気絶してしまった。


そこへ本物の異星人が飛来し、のび太の口の中へ飛び込んだ。予知夢ではそこまでわからなかったが、地球侵略を目論む異星人はミクロサイズだったである。のび太が目を覚ますと原因不明の寒気に襲われたため、自室で寝込むがドラえもんのひみつ道具「お医者さんカバン」で診察したところ正体不明のウィルス(=異星人)が大量に発見されたため「ウルトラスーパーオールマイティワクチン」を使って体の外へ追い出して治療した。


翌日、のび太は風邪気味で咳をしていたしずかちゃんに「地球征服に来たインフルエンザかも知れない」と言いながらお医者さんカバンで診察を受けるように薦めるが、その様子を見ていたスネ夫は「エイプリルフールは終わったのに」と呆れていた。


アニメ化

本エピソードは発表が原作の連載後期だったため、大山のぶ代主演版(大山ドラ)ではアニメ化されておらず水田わさび主演版(わさドラ)9年目の2014年12月30日に放送された年末スペシャルの2本目のエピソードとして初めて取り上げられた。2022年11月19日には通常枠で再放送されている。


前半は原作と大体同じだが後半はアニメオリジナルの展開となっており、異星人の乗り込んだ宇宙戦艦がのび太の体に侵入しようとした所でのび太がくしゃみをし、そこに居合わせたしずかの口から体内に入り込んでしまう。原因不明の高熱で寝込んだしずかを救うため、のび太とドラえもんがスモールライトで縮小しての中に陣取った宇宙戦艦に乗り込むが異星人に取り囲まれて絶体絶命に陥ったところでのび太が戦艦の天井に向けて空気砲を放ち、異星人たちは胃液の洪水に押し流されて壊滅してしまうと言う展開になっている。


しずかちゃんの体内に入るエピソードと言えばてんとう虫コミックス10巻の「たとえ胃の中、水の中」だが、わさドラでは2006年と2022年の2回(大山ドラ版の1979年・2002年と合わせた場合は4回)にわたってアニメ化されており、本エピソードはちょうどその2回の中間に当たる時期に放送されている。


DVDではレンタル用「NEW TV版ドラえもん」Vol.106に収録。また、公式「ドラえもんチャンネル」で動画配信も行われている。


関連タグ

  • 天井うらの宇宙戦争:ミクロサイズ(本エピソードよりは大きい)の宇宙人が戦艦に乗って侵略して来る別エピソード。

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