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指定席

していせき

指定席とは座席(場合によっては日時も)を指定する事である。これに基づいて発売される券類は指定席券と呼ばれる。
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※フリーゲーム『Ib』に登場する美術品は後述。


一般的な意味での指定席

コンサート、各種スポーツ等々の定員が決められたイベントの入場券では大体が指定席券である。

航空機は定員や重量制限が厳しい為、必然的に全席指定席となる。

一方、高速バスでは高速道路上では立席乗車が認められていない(但し、制約下で高速道を経由する路線バスについては話は別)ため必然的に着席しなければならないが、全席指定とするかは路線による。比較的短距離の場合は全席自由席、予約不要で座席が全て埋まると乗れなくなる座席定員制で運行されるケースも多い。夜行バスの場合はほぼ全てが全席指定の予約制となっている。


映画館ではかつて自由席制のロードショー館が大半であった(そのため立ち見が度々発生していた)。一部の座席を指定席にして予約客用に設定していた例もあったが、近年ではネット予約の浸透なども手伝い、全席指定が殆どとなった。単館ロードショーから複数館をまとめたシネマ・コンプレックスへの移行が進んだことも全席指定化へのシフトの後押しとなり、現在では自由席制を採用するのはミニシアターなど一部に限られている。


レストランなどでも稀に見られる。全席指定のレストランなどもある一方、一部を「予約席」として確保しているような店もある。


鉄道の指定席

主に特急列車臨時列車で多用される。


JRの特急列車は指定席と自由席で料金差があり、通常期基準で自由席が530円安い。閑散期と繁忙期では指定席特急料金が変動し、閑散期は200円安くなるが、繁忙期は200円高くなる。

近年ではJR東日本の在来線特急において、指定席特急料金を値下げする代わりに自由席を廃止する動きが見られる。時間が決まらない為に列車や座席を指定出来ない人への救済策として座席未指定券も設定されている。その最初の事例が「スワローあかぎ」である。

新幹線においても同様の措置が見られる他、全車指定席の新幹線(はやぶさこまちなど)では満席時も立ち席で利用が可能な立席特急券(自由席扱い)が販売される。


料金及び制度の調整や車内設備の改善等々を一切せず、単純に全車指定席にした場合、差額分の値上げによるぼったくりと見做されやすい。「のぞみ」運行開始初期は各種割引切符不適用も槍玉に挙げられ、「はまかぜ」は指定席車は乗車券部分を定期券が使えない制度を放置したまま全車指定席にした為、定期券利用客を1年間排除した(翌年利用可能に改められたが)。


2023年の年末年始より、最繁忙期などで「のぞみ」を全席指定にする施策が開始されている。これは、のぞみの自由席に利用客が集中し混雑が尋常ではない状況になっていることを是正するためのもの。初年度は大きな混乱も無く施行された(但し、明けて2024年の1月2日の日本航空516便衝突炎上事故の影響を受け、普通車全車自由席の「のぞみ」が数本例外的に設定されている)。

かつて全車指定だった時代と比べ東海道・山陽新幹線での「のぞみ」の割合が大幅に増加していること等から反対の声もあがり、実際に「ひかり」・「こだま」に乗客が流れ込む現象なども一部では見られた。とは言え、全体的には局地的な混雑による混乱を大幅に緩和することに成功している。

なお、東北新幹線のはやぶさ等と同様、こののぞみの通路・デッキなどに立席で乗車することは可能である。また、東北新幹線では原則として満席時の立席特急券発行時以外は指定席購入乗車を原則としているのに対し、東海等が管轄の「のぞみ」はあくまで臨時措置のため自由席特急券での立席乗車が可能となっている。

これに対して通路やデッキからも立ち客の完全排除を望む声も見られるものの、上述の通り「のぞみ」本数の割合や全車指定化に反対する声もある上、最繁忙期故にどうしても立ち客が発生することが避けられない状況から行われないと考えられる(立ち客の完全排除はより高額なグリーン車では行われており、緊急時の列車であってもグリーン車の立席は認められていない)。


私鉄においては、座席指定席制度を導入する場合、原則として全車指定席で立席も認められない場合が多い。これは、私鉄特急は一部を除いて走行距離が短く、混雑時の定員着席サービスを目的として設定されていることが多いためでもある。

なお、南海電気鉄道の特急「サザン」と名古屋鉄道の特急・快速特急(「ミュースカイ」以外)には指定席の他に自由席が連結されているが、これらは自由席特急券すら必要無く乗車券のみで乗車が可能であり、他方座席などは一般車と遜色ない程度のサービスとなっている。

後年になって京阪電気鉄道などでもこうした特別料金のいる指定席+乗車券で乗れる自由席の組み合わせを採用している。尤も、後年導入の各社のものは、元々特別料金制度そのものを採用していない会社だったことが多く、指定席の導入は編成中1両など先行例より少ない(名鉄・南海は2~4両以上)。


似たような制度として座席定員制が存在し、これは座席単位での指定ではなく号車単位もしくは列車単位での指定である。

近畿日本鉄道戦後初の有料電車特急を新設した当時に採られた制度もこれ。

JRのホームライナーも号車単位での指定とされており、指定席券ではなく乗車整理券と呼称される。

なお、上述した一部の私鉄特急の方式を真似て、「乗車券のみの自由席」+「座席定員制の特別車」という組み合わせの列車が(特に令和時代以降の)私鉄各社で増加している。


だとは言え、自由席を有する特急車両(新幹線も同様)でも指定席車両や双方指定席間デッキは立ち入りが可となっているのは原則として購入した出発時刻と照合する指定券(座席指定追加料金出費)が必要だと言う事を知っておきたい。


2022年4月1日乗車分から、JRの特急料金に「最繁忙期」を設定すると発表。

GWお盆休み年末年始の多客期に特急料金の上乗せ額を200円から400円に値上げ。繁忙期は200円増、閑散期は200円引きとなる点は従来と同じ。

2023年4月1日からは最繁忙期を全国のJRで本格的に導入。これまで閑散期・繁忙期の適用外だった寝台車グリーン車にもこれらが適用されるようになる。一部の路線ではB特急料金が廃止される為、当該区間を走る特急列車は利用区間によっては最繁忙期A特急指定席料金が通常期B特急グリーン料金に匹敵する金額に跳ね上がる。(2022年9月及び10月公式発表を基に記述)


比喩としての指定席

座席指定システムを導入していないような施設や場所において、特定の個人常連客がいつも陣取るような席を(場合によっては揶揄として)指定席と呼ぶことがある。

更に転じて、特定の人物や派閥が陣取るような地位・順位・立場・役職などを「○○の指定席」などと呼ぶ例が見られる(特に慣例が重視される政官人事などについて話し合う際に、「あのポストは○○派の指定席だからな」などと表現することが多い)。


フリーゲーム『Ib』の美術品

 白いソファに複数の赤い線のような模様が入った作品。

 不思議な世界では「ふたり」と同じ部屋に飾られており、座ることが可能。ちょっと和んでみるのもいいかも知れない。


 この部屋でのイベント発生後(「ふたり」を見て部屋を出ようとした後)は、椅子に座ろうとするとギャリーに座っている場合ではないと言われてしまい、座ることは出来ない。

 ネタバレのため内容は伏せるが、確かに座っている場合でないだろう。


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