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BSテレ東

びーえすてれとう

BS衛星放送を行っているテレビ東京の関連放送局。正式社名はBSテレビ東京。テレビ東京ホールディングスの完全子会社で、かつてはBSジャパンを名乗っていた。
目次 [非表示]

概要

2000年12月1日より放送を開始。略称はBSJ。リモコンキーIDは7。かつてはBSジャパンと名乗っていた。


テレビ東京は地上波系列局がテレビ大阪テレビ愛知テレビせとうちテレビ北海道TVQ九州放送の5局しかないため、系列局のない地域を含めた、全国をカバーする目的で他のBSデジタル放送局よりも地上波で放送中あるいは放送されていた番組が放送されており、その比率は全体の約半数を占める。


もっとも、民放の地上波において「単一の番組が全市・町・村で視聴できない」(全国放送していない)点においては、他のキー局でも変わりはないため、こればかりはテレビ東京だけの非と言い切れない。


2018年10月1日から社名をBSジャパンから現社名であるBSテレビ東京(通称BSテレ東)に改めた。これに伴い公式サイトがテレビ東京の公式サイトに統合された。


テレ東全国化の野望と頓挫

開局当初は地上波とのサイマル放送(同時放送)もしくは遅れネットにより、テレ東系の悲願である全国放送を実現させることを目標としていたが、著作権や肖像権を管理する「日本音楽事業者協会」(音事協)からの猛抗議により頓挫。


地上波で放送中の番組はネットされてもほとんどが遅れネットとなっており、深夜アニメの放送に至っては長らく消極的だった(アニメに関しても、ほとんどが地上波での放送を前提とした形での権利処理しか行っていないことも原因にあるが、後述)。


アニメ事情

アニメに強いテレビ東京の関連放送局だが、放送されるアニメの多くはテレビ東京制作の「全日帯放送作品」の遅れネットであり、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち制作作品はネットしていない。深夜アニメに関しては、AT-Xとの関係もあってか、滅多に放送されないという事態になっている。

また、2012年3月いっぱいでゴールデンタイム(19時台)のアニメ枠が廃止された。さらに、2020年4月の改編では既存作品を途中で打ち切られる事態が発生し、以降は「全日帯放送作品」は減少傾向にある。


深夜アニメの放送が極めて少ないのは、

  1. BSテレ東で全作品(特に深夜アニメ)が放送されると、AT-Xやの加入者を激減させる
  2. にもかかわらず、「AT-Xだけ」で放送のアニメはほとんど放送されていない(その代わりに、多数の声優バラエティ番組がAT-Xで独占放送されているが、出演者の肖像権の都合で地上波やBSでの放送は望めない)
  3. AT-Xの未加入な世帯でもブロードバンド環境が整っていればニコニコ動画の公式配信で一部の作品が短期間(最短72時間~最長1週間)だけ無料で視聴できる(が、2017年以降から無料配信が減少し、有料配信がメインへと切り替わりつつある)

などの事情があるとされる。


そんなBSテレ東だが、かつてテレビ東京が製作委員会に参加かつ続編が決定したら「1期のみ」を遅れネットで放送したこともある。「侵略!イカ娘」、「バカとテストと召喚獣)、「咲-Saki-」がそれにあたる。特に「咲-Saki-」は本放送から5年遅れでの放送だった。

2014年4月から6月にかけて「ソウルイーターノット!」が放送されたが、これは地上波より2日遅れのネットの、いわゆる新作であり、「閃光のナイトレイド」以来4年ぶりの新作放送であった。


その後、2015年に「戦国無双」のアニメ版、「ワンパンマン」、「おそ松さん」を放送した(「おそ松さん」に関しては2016年にも掛かっている)。

さらに2016年春アニメとして、「ハンドレッド」が放送されたが、この作品、BSテレ東が製作委員会初参加した作品となったため、テレビ東京AT-X・BSテレ東の3局でしか放送されない異例の事態となった。

その上該当番組(作品)は、「おそ松さん」の後継番組として、土曜24:00-24:30に放送されたが、BSテレ東が2作以上にわたって深夜アニメの放送枠を維持したのは、これが初めてのケースであった(これまでは作品の放送を終えると放送枠も廃止していた)。


そしてその後も毎クール最低1枠は深夜アニメ枠を確保している(土曜24時台前半→火曜25時台前半)。さらに言えば、2017年冬期(火曜25時台前半のみ)を除けば複数深夜アニメ枠を設定してはおり、2018年4月からは、平日24時台後半に何らかの形でアニメの放送枠としている(2024年1月の小改編の時点では金曜以外の曜日に設定)ほか、それ以外の時間帯にも設定したことがあった(例えば2019年秋の改編時点では水曜25時台前半にも設定されていた)。ただしテレビ東京そのものが深夜アニメに消極的になりつつあった事もあってか純然たる深夜アニメ作品の放送が少なかった時期もあり、前クール作品を放送するのならともかく(例・2021年夏期の「オッドタクシー」)、深夜アニメ作品そのものの放送が無かったこともあった。しかし2022年3月限りでテレビ東京は月曜から木曜の夕方のアニメを全廃したため流石にテレビ東京の深夜アニメを放送するようになってはいる。


UHFアニメのネット実績は民放BS放送局5局の中で最後発で放送数は2019年の秋の時点でわずか2本。初めてネットしたのは「かんなぎ」。当初はBS11で放送する予定だったが、諸般の事情により当局に変更された(後にBS11でも放送)。もう1本のネット作品は「化物語」で、この作品では他局では見られなかった修正が入っている。

逆に2021年夏期以降はテレビ東京で放送しているもののここでは放送しない深夜アニメも出てきている(例えば該当時期の「東京リベンジャーズ」はテレビ朝日傘下のBS朝日で、「精霊幻想記」はフジテレビのBS部門的存在のBSフジで、「うらみちお兄さん」はBS11で、それぞれ放送)。


アニメ以外の番組について

アニメだけでなく、BS放送局で多い「専門性の高い番組」が多く放送されている他、地上波でも放送されている番組もある。ここではその一部を記載している。


  • 出発!ローカル線聞きこみ発見旅

鉄道に乗って聞き込みで10箇所の名所を探す旅番組。のんびりゆったりした番組と思ったら大間違い。タクシーは使えず、後戻りは宿が見つからないなどやむを得ない場合を除いて禁止。聞き込み以外で発見した名所はカウントされず、休業日で入れなかったり目的の品が売り切れていたりした場合などもカウントされない。10箇所登録を達成できず失敗することもたまにある。

2016年4月から2019年9月まで放送された。

  • ワタシが日本に住む理由

在日外国人にスポットを当て、その人がどうして日本に定住し、職に就いているのかを通じて、日本を(ある意味)検証する番組。高橋克典が司会を務める。

  • まさはる君が行くポチたまペット大集合

テレビ東京で2010年まで放送されていた「ペット大集合ポチたま」の後継番組。ラブラドールレトリーバーのまさはる君と人間の松本君が旅をする。2019年3月に終了した。

地上波でもテレビ東京系列局や関西地方の独立局(ただしサンテレビ除く)のほかTBS系列局約4局、日本テレビ系列局約3局、フジテレビ系列局約3局、テレビ朝日系列局約2局で放送された事がある。

テレビ東京の本家とは異なり空港以外の様々な場所で取材する。

テレビ東京の番組が10年ぶりに復活したものの、1年半で終了。

テレビ東京の看板を背負っている番組なのでこのBSテレ東で放送されているのは当然だが、他にも関連番組を放送したことがあった。

    • 目からウロコの骨董塾

骨董品の見方を、中島誠之助ら「本編」の鑑定士を講師に学んでいく、と言う番組。司会は草野満代。

2010年10月から2012年3月にかけて放送された。

地上波でもテレビ大阪テレビ愛知三重テレビ奈良テレビ岐阜放送のほかTBS系列局・日本テレビ系列局・フジテレビ系列局・テレビ朝日系列局いずれも約1局ずつでも放送された。この他にも不定期放送を行ったテレビ局も存在しており、その中には本編のMCの芸能界電撃引退に伴って放送できなくなった本編の代わりとしてしばらくの間放送したというところもあった。

    • 極上!お宝サロン

「本編」を「卒業」した石坂浩二が、特定の分野に明るいコレクターを招いてしゃべる、というもの。

2016年4月から2017年9月まで放送されている。

地上波でもテレビせとうち、ぎふチャン、奈良テレビ、テレビ和歌山びわ湖放送に加えてテレビ朝日系列局約1局において定期番組として放送されたことがあるほか、不定期放送として放送された放送局も存在。

  • 空から日本を見てみよう+

地上波で放送された「空から日本を見てみよう」の続編。基本的な構成は地上波時代と変わっていないが飛ぶ距離が短くなった。

  • 土曜は寅さん!

放送終了。番組名通り土曜日に放送されている男はつらいよシリーズ全48作品を1作目から順に放送する番組。

武田鉄矢とテレビ東京の須黒清華アナウンサーが司会を務める番組。歴史情報番組の中でも昭和に特化しているのが特徴。

  • 鉄道模型ちゃんねる

放送終了。鉄道模型製作の達人が1つの作品を制作する過程を追った番組。好評につき2シリーズ放送され、2期最終回で「またお会いできる日まで」とあり3期目の放送の可能性はあるが番組に出演していた豊岡真澄の結婚引退により第3シリーズの放送は未定となっている。地上波でもテレビ東京、テレビ大阪、TVQ九州放送で放送されたことがある。

  • となりのスゴイ家

ガチで建築学を学んでいた田中卓志が、宝塚歌劇団の男役スターだった遼河はるひを道連れに、日本中のユニークな家を紹介すると言う番組。

なお、予算が相当抑えられているのか、田中がナレーターも兼ねている。

  • 乗れない鉄道に乗ってみた!

一般客が利用出来ない貨物列車や作業用車両などを紹介する番組。路線自体は一般客も利用できるところも取り上げることがある。

2021年12月から不定期に放送されている(2024年1月時点で14回)ほか、テレビ東京系列(全6)局でも穴埋め番組として放送された事がある。

  • 飯尾和樹のずん喫茶

喫茶店好きなタレントの飯尾和樹が喫茶店を訪れてまったりする番組。

2021年10月から11月にかけて4回放送されたあと、2022年1月から実質レギュラー放送されている(正式なレギュラー放送は2022年4月から)。地上波でもテレビ愛知、テレビ北海道岐阜放送奈良テレビのほか日本テレビ系列局・TBS系列局各約1局ずつ、フジテレビ系列局約2局で放送されているほか、テレビ東京とTNQ九州放送に加えてTBS系列局・テレビ朝日系列局各約2局ずつでも放送された事がある。

該当項目を参照。


また、2018年には鈴鹿サーキットで開催される耐久レース「鈴鹿10時間耐久レース」(以前開催された鈴鹿1000kmSUPERGTの一環として開催されていた)を引き継いだようなもの)のスタートとゴールの生中継を行っており、2019年も中継を行った(ただし2020年・2021年は新型コロナウイルスの影響によりレース自体が開催中止となったため中継が行われず、2024年現在2022年以降も開催されていないため事実上わずか2年しか放送していない)。さらにBSテレ東ではテレ東で放送されていたSUPERGTの番組「スーパーGTプラス」を2011年4月の放送開始から2014年3月まで放送したことがある。


外部リンク

テレビ東京公式サイト

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