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解説編集

水野良グループSNEのRPGリプレイ及び小説「ロードス島戦記」のPC・メインキャラクターであり、主人公パーンのパートナーであり、メインヒロインである永遠の乙女。

彼女を扱った外伝作品として「ハイエルフの森 ディードリット物語」という短編集があり、よねやませつこ画で漫画化され「ロードス島戦記 ディードリット物語」のタイトルで月刊ASUKA別冊ふぁんデラに連載された(あすかコミックス収録)。

以後のファンタジー作品のエルフ像に絶大な影響を与え、特に「エルフ特有の長い耳」を印象付けたキャラクターである。


人物編集

帰らずの森から人間の世界にやってきた若きハイエルフ(160歳。若木とも呼ばれる)。ロングストレートの金髪と切れ長の瞳、長く尖った耳が特徴的な痩身の女性。

貧乳がコンプレックスであり、人間の女性がパーンに近づくと「自分より胸が大きい」という理由で激しく嫉妬する。のみならず、肌がどれだけ日に当たっても日焼けしないどころか赤くすらならないことや髪の色にも(シーリスの赤毛やレイリアの黒髪に対して)コンプレックスを感じており、作中ではパーンに「エルフが高貴な種族なんて誰が決めたのかしら。外見だって誇れるほど美しくない」とやや八つ当たりに近いような憤りすら示している。

性格面でも、ヴァリス国王暗殺隊を誘き出す為に国王の変装をさせられたパーンの姿を見て窒息しそうになるまで爆笑する、怒りの精霊(フューリー)を不完全ながらも制御したオルソンを見て史上最大最強の精霊使い育成の野望を燃やす等(加えてOVAではヴァリス貴族女性からドレスを借りて、パーンに見せびらかすもカシューに夢中の彼に対してギャグ顔で怒っている)、年頃の娘らしい一面を度々見せている。


ただ、「エルフが高貴」と言うロードス俗世のイメージはハイエルフ達が人間を野蛮、愚かと見下している影響、という一面も有り(彼等の目から見ると同族を多く殺した人物が英雄扱いされるのが異様に見えるらしい)、ほぼ唯一の例外が表面的にでも人間に対して礼儀正しい態度で接する彼女の父母である。


精霊を使役する魔法の使い手であり、剣術もそれなりに使える。(もっともそれはパーンなどと比べると、という話で、並の戦士や傭兵、ゴブリンなど下級の魔物程度なら同時に複数相手にしても後れを取らない程度の実力はある。数値としては「対シューティングスター戦時点前後の能力をソードワールドRPGのスペックで表した場合、剣の腕では一流の騎士と同等だがパワーで劣る分重装甲の相手には分が悪い」となる)。


主な武器はレイピア。小説版の第一巻では「動物を生け捕るため」という名目で痺れ毒を塗布した投げナイフも使っている。(ギムからへし折ったテーブルの脚をこん棒代わりに、と差し出された時には「私はそれよりはこっちが」といって断っている)


草色の服の上から装備している鎧は一見金属にも見えるが、実際は山ぶどうの色素で染められたハードレザー

精霊魔法を阻害してしまうため、鎧に使われている金属部分は肩当ての縁どり、胸当ての装飾など最低限に留められている。



前述したように武器を用いた白兵戦も足手まといにならないレベルでこなせるが、メインはやはり魔法であって、風と炎の砂漠の内乱の折に風の王イルクと契約を結び、強力な魔力を手に入れている。(物語中盤~後半にかけては海魔クラーケン、大地の魔獣ベヒモス、森の守護者エントなどの風以外の上位精霊の力も使えるようになっており、精霊使いとしても屈指の実力者となっている。意外に知られていないがOVA・TVアニメ版ともにシューティングスターへのとどめとなったのは彼女の魔法である。小説版でも彼女の地割れ魔法からシューティングスターが逃れようとしたタイミングで古代魔法王国の呪いが発動して、地割れに挟み込まれたのが実質的な決定打となっている。)

さらに多くのエルフが破壊の象徴として敬遠する炎の精霊も使役する(炎には破壊と共に再生を司る側面もあることを知っている為。故に炎の上位精霊を召喚する必要がある時には破壊を司るイフリートではなく再生を司るフェニックスを召喚している)など、人間界と深く関わろうとする行動派なところや異種族に対する偏見のなさも含め、他のハイエルフとは一線を画している。


尤も、ディードリットのような価値観は「帰らずの森」のハイエルフの中では異端でも、ロードス西部のエルフの巨大居住地である「鏡の森」のエルフでは珍しくない。

ロードス島においてはハイエルフの住む東部の「帰らずの森」と並んで、西部の「鏡の森」がエルフの巨大居住地となっているが、「鏡の森」のエルフ達は有限の命である代わりに多産で、隣の人間の国であるハイランド王国と実質的な同盟関係にあり、ハイランド人の山村とほぼ同じ集落に暮らし、魔神戦争における魔神の軍勢等の外敵に攻め込まれた場合にはハイランドに集団亡命して救援を仰ぐ代わりに、有事には義勇魔法部隊としてハイランド軍の一大戦力になる等、フォーセリア世界全体で最も人間の社会・文化に順応しているエルフの集団の一つである。


物語の当初は戦士としても人間としても未熟な青年パーンに保護者的な感覚で連れ立っていたが、共に困難を乗り越えていく中で段々と彼に惹かれていき、その後自由騎士としてロードス中にその名を轟かすほどに成長したパーンを公私に渡りサポートするパートナーとなった。

祝!ロードス島戦記25周年記念


アラニア内乱の際には幼馴染みのハイエルフの男性エスタスから求婚をされているが、彼女のパーンへの愛情は揺らぐ事はなかった。

しかしハイエルフは実質不老不死であり、有限の命しか持たない人間であるパーンとの恋愛は、別れが必然的で先の悲しみも垣間見える。(本編3~4巻でシーリスパーンにちょっかいを出していたことがきっかけで、嫌でも自分のパーンに対する感情に直面しなければならなくなり、それ以降はパーンとの寿命の隔たりや異なる種族であることのコンプレックスについてかなり深刻に悩んでいた節がある。永遠、という言葉にすら忌まわしさを感じるようになっていったのもこの頃。ただし、最終巻では、自分の永遠の命はロードスで起きた出来事を伝説や歴史ではなく、全てを事実として伝える為に与えられたものなのかもしれない、と思い直し、そこまで悲観的ではなくなったようであり、異種族であることに起因するコンプレックスについても彼女を主役とした外伝「ハイエルフの森」にてパーンの「人間とハイエルフは共存できる。自分とディードリットの関係が例外ではないと思いたい」という言葉を受けて、自分の中でパーンに対するゆるぎない愛情へ昇華できたようである)


物語の後はパーンとともに故郷の帰らずの森付近に質素な小屋を建てて、静かに暮らし続けたが子供は生まれなかったという。


100年後を描いた誓約の王冠では隠者の様に森の奥で暮らしていたが森までやって来たライルにいざなわれ再び歴史の表舞台に立つことになる。


作中、ディードリットのライバルとして、また同じ様に人間を愛するエルフとして、ダークエルフピロテースが存在する。

Light & Dark


TRPGリプレイにおけるディードリット編集

初出作品。登場はリプレイ第一部。中の人山本弘氏である。

山本氏曰く「自分がやったのは連載の最初の数回だけで後は女性スタッフに交代した」との事。


クラスはシャーマン(コンパニオン)/魔法戦士T&T)。


小説版が刊行された後の文庫版リプレイでは、パーンが最初のゴブリン退治で死亡→蘇生した関係で他のメンバーよりもレベルが低いことをウッドと一緒になって煽りまくっていた。やーいパーンのレベル1!


担当声優・演者編集

鶴ひろみカセットブック(2巻まで))

冬馬由美(カセットブック(3巻以降)、OVAドラマCD等)

新山志保野田順子(テレビアニメ「ロードス島戦記-英雄騎士伝-」。※途中降板のため交代)

宮村優子(ようこそロードス島へ!)

遠藤綾(ロードス島戦記オンライン)

多田愛佳(舞台版)


関連イラスト編集

ディードリッド2ディードリット

奇跡の海CV:冬馬由美

ディードリットディードリット

ディードリットディードリット



関連タグ編集

ロードス島戦記 パーン ピロテース

山本弘 出渕裕 結城信輝 美樹本晴彦 

エルフ エルフ娘 ハイエルフ 原点にして頂点


テュカ・ルナ・マルソー…ディードリットがモチーフと推測されるキャラクター

TYPE-MOONコンプはじめて物語で共演した際にヒロイン同士のガチ殺し合いとその社風にドン引きした

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