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細川忠興の編集履歴

2017-06-27 06:36:07 バージョン

細川忠興

ほそかわただおき

日本の戦国武将。

細川忠興は、日本戦国時代から江戸時代武将大名


概要

織田信忠豊臣秀吉徳川家康の家臣であり、細川藤孝(幽斎)の長子だが、足利義輝の命で奥州細川家の細川輝経に養子に入ったとされる。


足利義昭織田信長が対立すると、忠興は父・藤孝と共に織田信長に従い、信長の嫡男・信忠に仕えた。

1577年、15歳で信長の雑賀攻めに加わり初陣。松永久秀が謀反を起こすと、久秀についた片岡城を明智光秀と共に落とし、信長から評価される。

1579年、一色義道を滅ぼす。また、主君・信長に命じられ、明智光秀の三女・玉(珠とも。後の細川ガラシャ。以下玉)と結婚。


1582年の本能寺の変に際して信長・信忠父子が横死すると、光秀から味方に誘われるが父・藤孝は剃髪して幽斎を名乗り、忠興は領国・丹波味土野に玉を幽閉するなどしてこれを拒否。山崎の戦いで光秀が敗死すると、豊臣秀吉に仕えた。

秀吉が死去した後の関ヶ原の戦いでは徳川家康率いる東軍に属す。黒田長政と共に石田三成の本陣と相対し、激戦を繰り広げた。


大坂の役でも徳川方に属して武功を挙げた。その後、家督を三男の忠利に譲り、出家して三斎と名乗る。


性格

父・幽斎は有職故実にすぐれた教養人・文化人として知られており、その子である忠興もたいへんな教養人・文化人であった。さらに、頭脳明晰で政治や情報戦などに優れ、戦上手としても知られた文武両道の武将であった。

千利休の高弟(利休七哲の一人とされる)でもあり、茶器をよく蒐集していた。あるとき「(茶)道具を見せてくれ」と言われ、了承して招いたが茶器ではなく武具を並べ、「武士にとって道具とはこれだ」と答えたという逸話がある。ただし同じ話が幽斎にも残っており、真偽のほどは不明。


ちなみに容姿はかなりの美男であったとされ、同じく大変な美女だった玉とは似合いの美男美女夫婦と評判だったという。


妻・玉との逸話

忠興の妻に対する愛情は非常に深かったとされているが、多くの創作作品において彼を「ヤンデレ」として扱っているものが多い。これは以下の逸話から推測される彼の「行き過ぎた愛情」に由来すると思われる。


  • 本能寺の変によって玉の父・明智光秀が敵となった。この場合通常は妻を家に戻すのが普通であるが、忠興はこれをせず、丹後の味土野(現京都府京丹後市弥栄町)に幽閉した。
  • 玉はカトリックに興味を持ち、忠興が九州に出陣している間に密かに切支丹(キリシタン)となる。これを知った忠興は激怒し、「棄教しなければ侍女の鼻を削ぎ落す」とまで言ったが、玉は棄教を拒否したため、本当に侍女の鼻をそぎ落とした。
  • また玉は大変な美人だったとされ、忠興はその美しさを他の者に見せないため、玉を家の奥にやり、外出も許さなかった。しかし二人が食事中、庭師が玉を見てしまい、それに対して忠興が激高、玉の姿を見た庭師を殺した。庭師の首を玉の前に置いたが、玉は平然と食事を進め、それを見た忠興が「首を前にしても平然としているとは、お前は蛇のような女だ」と言うと、「鬼のような夫には蛇のような女が似合いでしょう」と返したとされる。
  • 当時料理のなかに髪が一本でも入っていれば、料理人はクビにされてもおかしくないほどの重罪であった。あるとき髪が入っているのを見つけた玉がそれを隠した。それを見つけた忠興は嫉妬で激怒して、料理人を殺してしまった。
  • 関ヶ原の戦いに際して忠興は東軍につき、妻・玉は西軍に命を狙われることとなる。当時は敵将の妻を略奪して自分の妻とするケースがあり、玉もまたその対象となりうる状況だった。そのため忠興は玉に死を命じる。玉が自分以外の男に渡る事を恐れたためといわれている。

上記のとおり、妻の実家が敵となった場合、通常は妻を実家に戻すことが多い。その理由として、妻は嫁いでも実家の人間であり、多くは内通の嫌疑を避けるためである。しかしこのときそれぞれ筒井・米田(細川の家老)に嫁いでいた玉の姉二人も実家に返されることはなく、そのまま手元に置いていた。嫌疑は避けたいが、実家にも返したくない忠興の決断が味土野への幽閉だったのかもしれない。


この時代の武家にとって、主人に隠れて宗教を変えるというのは大変身勝手な行為であり、また玉が切支丹となった当時「禁教令」が出ていたため、細川家が謀反の嫌疑をかけられる危険まであった。忠興が玉に棄教を命じたのは細川という家を守るためであり、禁教令が緩くなってからは玉のため屋敷内にカトリックの教会を建てたりもしている。


庭師と料理人の話はそれぞれ「玉が切支丹であることを家中にも隠していたのに、祈りの姿を庭師に見られた」、「料理人が実は切支丹で、そのために玉が料理人を庇ったと勘違いをした」という説があり、どちらにせよ信憑性は低い。


「当時は敵将の妻を略奪して自分の妻とするケースがあり」とあるが、このとき忠興という主人だけではなく、上杉討伐のため本軍もいない状態であった。家老も小笠原秀清を残すのみで家人はほぼ出払っており、そんなときを狙って敵将の妻を人質にとることは当時であっても卑怯な行いであった。

またこのとき他の武将の妻は逃げているのにも関わらず、玉だけが逃げずに死んだことを比較して「玉が自分以外の男に渡る事を恐れたため」と言う人もいるが、このときの細川はなんとか嫌疑を晴らしたものの、直前に謀叛を疑われたばかりであり、徳川に誠意を示して悪いことはなかった。忠興が玉に死ぬことを命じたかは定かではないが、実際玉がここで死んだことにより、西軍は外聞が悪くなり他の武将の妻を人質にとることはできなくなった。


気性の荒いところがあるのはよく見受けられるため、どこかやりすぎている感があるのは否めない。

一方で玉が関ケ原で命を落とした時には彼女のためにキリスト教式の葬儀を執り行ったり、禁教令が出るまではキリスト教徒を保護して妻の冥福を祈っていたなどの逸話も残っている。良くも悪くも情が深い人物だったのかも知れない。

晩年は若いころの苛烈さが嘘のように穏やかで丸くなっていたとも言われる。



歴史界隈での評判

現代のサブカルチャー系の情報交換の場にて、忠興の愛好者は多いが、学者間で忠興の評価は基本的に低い。

忠興の性質については諸説あるものの、その政治手腕、頭の回転の速さ、芸術センス、愛妻家ぶりなどに人気があるほか、性格の裏表のギャップに惹かれる人も多い。

忠興の性格面について、物腰の良い教養人が何かをきっかけに突如として惨忍な男に豹変する様子は、一部の愛好者達から「スイッチが入る」などと比喩される事がある。


創作物での細川忠興

戦国無双シリーズ

武器:刀剣 声:岡本寛志(2、4) 宮坂俊蔵(3猛将伝、chronicle2)


「私は、私はアア!」(取り乱した時の口癖)

「私の敵になるだと!? 私は、私はアア…!」(Empriesでの特殊台詞:3Empriesでは特定武将限定台詞、4では普通の特殊台詞)

「馬鹿な! 何を申すと思えば…私は、私はアア! 私は、お前を、愛してる!」(3猛将伝:ガラシャの章・関ヶ原の戦いより)

「私のために…本当の愛とは、こういうことか…!」(同上)


1から一般武将として登場していて、妻のガラシャが登場した戦国無双2猛将伝の彼女のストーリーでは小笠原少斎ら居残りの家臣にガラシャを介錯した後自害しろと命令していた。

しかし戦国無双3猛将伝(3Z)のガラシャの章では史実でのガラシャへの異常な愛の部分だけが誇張されて半ばヤンデレストーカー気味になってしまいプレイヤーに強烈なインパクトを残した。


4Empriesでは父・藤孝と共に固有武将の1人として登場した。


余談

ちなみにEmpriesでの特殊台詞は3Empriesではプレイヤーがガラシャで忠興と遭遇したときのみしか聞く事は出来ない。ある意味難儀すぎたのか、4Empriesではプレイヤーが誰でも忠興に遭遇すれば上の台詞を喋るように変更された。


ソーシャルゲーム「100万人の戦国無双

【100万人の戦国無双】ほそかわただおき

ガラシャのコレクション武将の一人。包丁を持った武将。一人称は『私』。

髪の毛ボサボサ。青メインの青と黄のグラデーションの鎧。瞳孔が開いた狂気染みた目つきをしている。

しかし、ヤンデ…ガラシャへの愛情の深さは3以降のでは収まらなく、

(妻が孫市蘭丸と言う男友達がいるとの話を聞いて) 「……蘭と孫 覚えたぞ覚えたぞ覚えたぞ覚えたぞ覚えたぞ覚えたぞ覚えたぞ覚えたぞ覚えたぞ覚えたぞ覚えたぞ覚えたぞ覚えたぞ覚えたぞ覚えたぞ」

と。余計に(ヤンが)悪化してしまった。阿国からは一途で可愛らしいと言われていたが、かわ、いい……?

またヤンデレはガラシャだけでなく、プレイヤーへの惜別の文にも発揮する。


「私はそなたのこと、どのようなことでも知っておる故……

その気になれば、すぐに側へと馳せ参じよう……フフフ…… 

逃さぬぞ逃さぬぞ逃さぬぞ逃さぬぞ逃さぬぞ逃さぬぞ逃さぬぞ逃さぬぞ逃さぬぞ逃さぬぞ逃さぬぞ逃さ


采配のゆくえ

趣味:絵画・舞・茶の湯 / 好物:お茶

東軍の武将。関ヶ原以前の事件で愛妻・ガラシャを亡くすが、その責任が三成にあると思い込み、激しく憎んでいる。

本来は妻のために小鳥を贈るような優しい人物。


うっかり戦国4コマ「かいこ

一生恋する人


境界線上のホライゾン

境界線上のホライゾン

(上画像左側の少年)

長岡・忠興」名義(細川家は長岡姓を名乗っていた時期もあるため)。

『境界線上のホライゾン』は、

「遥か未来、地球文明が再び天上(宇宙)へと旅立てるための力を取り戻すため、

歴史再現」と呼ばれる神代(地球文明の過去の歴史)を再現するように人々が営みを送っており、

その中で歴史上において大きな意味を持つ出来事に深く関わる人物の役割を担う義務と権利を与えられる者、「襲名者」が存在し、最も該当する人物の再現に適した資質を示した人物が選ばれる」

という世界観であり、

厳密には本人ではなく、「長岡忠興」の襲名者となった人物である。

歴史再現において神聖ローマ帝国羽柴氏の勢力に相当する国家M.H.R.R.に所属する、14歳の少年。

銃器の扱いに長けることから襲名者に選ばれ、長岡忠興の妻である長岡玉(細川ガラシャ)の襲名者である女性、クリスティーナ(上画像右側の女性)の写真を見たことから一目惚れするも、玉の最期の歴史再現により彼女が自害する定めにあることを知ったことから、彼女を救うため奔走する。


関連タグ

武将 戦国武将 大名 芸術家

長岡忠興(一般にはあまり知られていないようだが、足利義昭追放後から大坂の陣の間まで、「長岡」姓を名乗っていた時期もあるため)

細川藤孝(幽斎) 細川忠利 細川ガラシャ 明智光秀

千利休 利休七哲

織田信長 織田信忠 豊臣秀吉 徳川家康

DQN四天王

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