概要
「最強の忍」「忍の神」と謳われるクラスの実力を持っていた。
木遁には尾獣を縛る力があり、九尾をはじめとした尾獣の何匹かを捕獲した実績がある。
うちはマダラに「印を結ぶことすらなく傷を治せる」、「全ての術が桁違い」と言わしめるほど、ありとあらゆる忍術が驚異的な力を発揮したらしく、超人な能力を持っていたという。
その現代では信じられないようなあまりの強さ故に、その逸話を聞いた多くの者がそれを真実とは捉えず「おとぎ話」と目されていた。
里の者達を自分の体の一部と捉える愛情にあふれた人物で、何よりも里の者達のことを第一に考えた。
一方で、九尾を率い里を襲ったマダラにとどめを刺すとき、「里に仇なす者は友でも兄弟でも我が子でも許さぬ」と宣告し、それに対してマダラは「変わった」「それがやがて里の闇になる」と言い残している。
人物
初登場は木ノ葉崩しの際に大蛇丸によって穢土転生で口寄せされたときで、厳格な雰囲気であった。しかし、第四次忍界大戦の際に再び大蛇丸によって穢土転生されたときに、実は超がつくほどおおらかで、懐が深い人物であり、落ち込みやすいが開き直って立ち直るのも早い豪快な性格だと明らかになった。
お人好し過ぎて指導者としては甘い部分が多かったため、補佐をしていた扉間は結構苦労したようで、人前でも「黙れ」と黙らされたり、「(ナルトに対し)よし…お前は兄者以上のバカだ」とバカ呼ばわりされている。
だが本気の怒りは扉間さえ逆らうことを許さず、荒ぶるチャクラは衝撃となって石壁を壊すほど激しいものとなる。
柱間もそれについては自覚しており、綱手が現在の火影だと聞かされた時には深刻な表情で落ち込みつつ「今、里は大丈夫なのか」と大真面目に不安がっていた。
生前は戦乱の時代を生き、幼い子供まで戦地にかり出され、力の無いものは命を落としてしまう凄惨な現状を憂い、何とか打開できないかと考え、それが木ノ葉隠れの里の創設に繋がっていく。
現在の忍び里の基本である「忍者を実力によって上忍から下忍にランク分けし、同じく難易度によってS~Dに分けられた任務に割り振る」「忍者としての基本を教える教育機関(アカデミー)を創設し、忍者の質と生存率の底上げを行う」と言うシステムは彼が考えたものである。
国や里の未来を想い、例え自分の生きる時代では目標が叶わずとも、そのきっかけを作り、自身の意志を後世の人々に伝え託していくことを大切に考えており、弟の扉間や、彼の弟子であった猿飛ヒルゼンを始め、彼の意志は後世の木ノ葉隠れの忍たちに受け継がれている。
自来也が語った「忍とは『耐え忍ぶ者』」という思想は、実は彼が最初に唱えたものだった。
木遁忍術
水遁と土遁、陽遁の3種類の性質変化を持つチャクラを組み合わせて使用する。
他の性質変化と異なり「生命体」を発生させる、つまり形に命を吹き込む「陽遁」の亜種である。
また、三つの性質変化が合わさっているとも言えるため、実情としては血継淘汰に近い。
詳細は木遁の項目。
能力
木遁に注目が集まるが、他にも追随を許さないレベルの忍術や固有能力を有する。
膨大なチャクラ量
柱間はうずまきナルトが全ての忍にチャクラ渡している姿を見て「チャクラ量はオレと張るの!」と発言している。
最強の尾獣である九尾のチャクラ量+うずまきナルトのチャクラ量(はたけカカシの約100倍)=千手柱間のチャクラ量ということで、単体としてはかなり桁違いであることがわかる。
忍法・創造再生
「印を結ぶことすらなく傷を治せる」固有能力の正体。
膨大なチャクラによって自身の身体の細胞分裂速度を上げ、損傷した肉体や臓器を数秒で再生する再生忍術。
柱間はこの術による寿命低減の危険性がないようだ(土葬された遺体や穢土転生された本人には老化の兆しが見られないため)。
封印術
火影式耳順術・廓庵入鄽垂手
詳細は木遁の項目にて。
仙術
自然エネルギーを取り込んで仙術チャクラを練成し、それを纏った状態。
この状態での忍術・幻術・体術は大幅に強化される。また、チャクラ感知ができる、危険感知が広く・早くなる等の特徴がある。
柱間は戦闘中に動きながら一瞬でこのモードを発動するという離れ業を披露しているが、系統は不明。隈取の紋様が蝦蟇・蛇のどちらとも違うため、蛞蝓の仙人モードと思われる。
- 仙法・明神門
自然エネルギーを流し込む鳥居を口寄せして対象の動きを封じ込める。
巨大な鳥居を出現させて十尾の尾と頭の全てを封じ込んだ。ナルトが精神世界で九尾を抑える時に使った鳥居と同じもの。
十尾に対して使用したのは「封十(ふうとお)」だが、併用されたバリエーションとして頭を押さえ込み、封印術に抵抗する意志自体を封印してしまう「封頭(ふうとう)」がある。
幻術
幻術・黒暗行の術
視覚に幻覚作用を及ぼし、全ての光を奪う幻術。
この術に掛かると気配さえも感じ取れなくなるため、滅多打ちに遭う。
柱間は陰遁の性質変化は扱えない……あれ( ゚ 3゚)?
五大性質変化、陽遁の性質変化を扱う忍術
柱間は陰遁以外の性質変化は全て扱えるが、木遁以外の遁術を使用しない。
莫大なチャクラを使っての忍術な為、木遁規模の術を扱えると思われる。
系譜
四人兄弟の長男で、弟に扉間、瓦間、板間がいる(瓦間と板間は幼くして戦死)。
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ネタバレ注意
転生者
実は、彼は六道仙人の二人の息子の内、弟・大筒木アシュラの転生者であったことが、後に明らかになる。
そして次の代の転生者が、主人公のうずまきナルト。
転生しているのはアシュラのチャクラのみであり、魂までは転移していない。
柱間細胞
柱間の細胞は柱間細胞と呼ばれ、ただの肉体細胞に名がつく程のとんでもない生命エネルギーを持つチャクラの塊。移植された者に対しては致命傷も短時間で回復する自然治癒力、チャクラ量の大幅増加、身体エネルギーによる身体能力向上といった恩恵を与えてくれる。
生前にはうちはマダラ、死後には大蛇丸や薬師カブトによって細胞が採取され、死後もかなり利用されている。
一定量以上の柱間細胞を移植した場合、柱間の顔が浮き上がり、柱間のみが行使できる木遁をも習得できるようだが、そのレベルまで柱間細胞を移植されたのは大蛇丸の実験体であったヤマトと大蛇丸に写輪眼を埋め込んだ柱間細胞入りの腕を作らせそれを装着していた志村ダンゾウ、そして薬師カブトにより「生前以上に仕上げ」られた穢土転生体のうちはマダラのみである。
うちはサスケは治療のため薬師カブトに柱間細胞を使用されているが、ごく少量だったのか木遁を発現するには至っておらず、自然治癒力強化やチャクラ量増加といった恩恵も見られない。
うちはマダラは柱間細胞を移植したことで死の直前に輪廻眼を発現させているが、これは柱間細胞の性質というより柱間が転生者として持っていた大筒木アシュラのチャクラがうちはマダラの持つ永遠の万華鏡写輪眼と大筒木インドラのチャクラが合わさった結果である。
柱間細胞は、無条件に恩恵を与えるものではなく、移植された者を死に至らしめる可能性を秘めた危険なものでもある。
大蛇丸による移植実験ではヤマト以外の実験体は柱間細胞に適合できず死亡している。また、多数の写輪眼を行使するために、大蛇丸の作った柱間細胞を使用した腕を装着していた志村ダンゾウは、チャクラを使い果たして腕を制御できなくなったとき、柱間細胞が暴走し、木遁に攻撃されそうになっている。
ただの体細胞にすぎないのに、移植されるだけで相手を死なせたり、大幅に強化したり、細胞だけで木遁を発動したりする柱間細胞。
しかも、大蛇丸や薬師カブトが研究した分は年代的に完全に柱間死後に採取されたものであり、当然細胞も死んでいるはずなのだが、細胞は生きている。
千手柱間が何故死んでしまったのか、謎が渦巻いている。