概要
Beings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human race(和訳:『人類に敵対的な地球外起源種』)の略である。
『戦闘妖精雪風』におけるジャム、『R-TYPE』におけるバイド、『トップをねらえ!』における宇宙怪獣、『高機動幻想ガンパレードマーチ』における幻獣のような正体不明の存在であり、人類との意思疎通は不可能。和解ができない分こいつらよりたちが悪い
ちなみに一部の種類のモデルはチ◯コらしい。
全体的特徴
認知されている特徴は以下の通り。
- 初めて地球を襲ったのは1973年で、それ以来28年以上も人類と戦い続けている。
- オルタネイティヴにおいて重頭脳級BETAが武に語った話によると、総数は宇宙全体に10の37乗。これが「重頭脳級の総数」なのか「全BETAの総数」なのかは不明だが、質問した武は前者だと受け取ったようである。
- 地球外から「苗」を地表に撃ちこみ、それがハイヴ(英語で「蜂の巣」の意)と呼ばれる蟻の巣のような巣を地下に形成する。ハイヴが一つ定着するとそこから根が分かれるようにハイヴを増殖させる。
- ハイヴは最初に撃ちこまれたハイヴをメインとして各種連動しており、機能はメインハイヴに集約されている。
- ハイヴの地表部分にはモニュメントと呼ばれる巨大な構造物が形成されている。
- 基本的な身体構造は地球生物と同じく炭素生命体らしい。
- BETA全体に種としての共通した特徴は殆どなく、消化器官や生殖器官もない。
- 「G元素」と呼ばれる物質を基にハイヴにて生成される。
- 高度な学習能力と、柔軟かつ強靱な適応能力を持つ。
- 重頭脳級BETAを除いて自意識といった物はなく、各種思考や学習は全て重頭脳級BETAにてコントロールされている。
- 火星や月等地球周辺の惑星や衛星は既にこの種の支配下にある。
- BETAの創造主からは「絶対に生命体には手を出すな」と厳しく命じられているのだが、BETAにとって生命体とは、自分達の創造主である珪素(シリコン)系生命体のみであり、自分たちと同じ炭素で構成された人類を生命体とは認識していない。
- BETAはG元素の材料となりえる資源の回収を目的としており、BETA定義の知的生命体が存在する星では活動できない。彼らにとって人類は「活動を妨害する災害を起こす資源」程度の認識でしかない。
- 戦略的価値が高いにも関わらず、人工衛星を攻撃しない。これはこれらの設備がBETAを直接攻撃しない為、または災害を引き起こす対象と認識されていない為と考えられる。
種の分類
分類と言ってもその生態系等は九割九分謎だらけである為、形態・能力・役割等からそれらを便宜上分類しただけのものである。
光線級
シャトル的なモノに乗り込んで移動するBETAに翼(飛行能力)など無用の長物である。
しかし、地球襲来時に彼らは大陸空軍の爆撃機による絨毯爆撃を受け、甚大な被害を被ってしまう。
これに対処する為、対空戦闘および遠距離攻撃用に産み出されたのが光線級である。
現時点で確認されているのは光線級と重光線級、超重光線級の3種であり、生物学的な共通点は殆ど無いが、唯一の共通点であり最大の武器とされるのが、この種最大の特徴である「レーザー照射器官」である。
このレーザー照射器官はまるで巨大な目玉の様であり、初めて見た者に生理的嫌悪感と本能的恐怖感を与える。
レーザーは大気や気象条件で威力の減衰が期待できない程の高出力を持ち、一度捕捉されたが最後、逃れる事は決して叶わず、その火力は戦術機の強固な装甲でも数秒しか持たない程に強力である。
また、味方を誤射するような事は絶対にない。
しかし、標的捕捉後に照射準備に入ると動作を停止し、標的の追尾以外一切の行動は取らない。
レーザー照射後には、再照射までエネルギーの充填時間があり、再照射に要する時間は光線級で12秒、重光線級で36秒かかる。
1980年代には、東ドイツで、味方の誤射をしないという点を利用し、低空飛行で他種BETAを盾にして光線級に近づき、光線級を排除した後、面制圧を行うという、「レーザーヤークト」が戦果を挙げていた。
こういった特性から、1990年代以降軌道爆撃によるAL(アンチレーザー)弾爆撃とMRV(多弾頭再突入体)の被撃墜による重金属雲の形成により光線属種の無力化を図り、その後地上の支援砲撃部隊が光線属種の殲滅を目的とした面制圧を実施、その後に戦術機を主力とした制圧部隊を投入する戦術が主流となっており、有効な成果を収めている。ただし桜花作戦時にはそれさえも重頭脳級BETAに研究され、あっさりと対策を取られてしまった。
光線級はその特性から近接戦闘が苦手である事と、BETA陣営にとっても希少な存在であるという理由もあり、戦場では他のBETAによってガチガチに守られており、自分からは決して前線に出る事は無い。
光線(レーザー)級
全長 | 1.2m |
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全幅 | 1.6m |
全高 | 3m |
俗名 | ルクス |
耐久力こそ無いものの、高出力レーザーは30kmも離れた標的を撃ち落す程の威力を持つ。
ちなみに一般的に「光線級」という名称は、重光線級を含めた光線属種を指す場合が多い。
レーザー照射器官は二つ。
重光線(じゅうレーザー)級
全長 | 15m |
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全幅 | 11m |
全高 | 21m |
俗名 | マグヌス ルクス |
光線級を遙かに上回る高出力レーザーは高度500mで低空進入した飛行物体を約100km手前で撃ち落してしまう程で、戦艦の耐熱耐弾装甲も十数秒で蒸発させてしまう程の威力を持つ。
また、光線級に比べ耐久力が高く、弱点であるレーザー照射器官以外への36mm弾による攻撃は効果が薄く、照射器官も強固な瞼状に展開する保護皮膜で保護する為、120mm弾での攻撃が推奨されている。
レーザー照射器官は一つ。量産には不向きで効率はあまりよろしくない。
超重光線級「г(げー)標的」
「トータルイクリプス」に登場するラスボス。本編での桜花作戦にあたる時期に出現。他の光線級よりも遥かに巨大なサイズであり、レーザー照射器官を無数に備えている。
その姿は要塞級の脚に重光線級が3つくっついたようなもの。
この種がもう1体現れていたら桜花作戦は失敗していたとのこと。
武たちの乗った航空要塞を撃墜するために生み出されたらしい。
大型種
かなりの巨体を誇る3種。
要撃(グラップラー)級
全長 | 19m |
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全幅 | 28m |
全高 | 12m |
最大全幅 | 39m |
俗名 | メデューム |
頑強な前腕が特徴のデカブツ。
戦力の主核。その近接戦闘能力は非常に高く、その前腕で殴られると戦術機といえども一溜りもない。
怪力に併せて旋回機動能力も高く、対人探知能力にも優れており、その性能はまさに悪魔。
前腕部の硬度はモース硬度15以上で、これはダイヤモンドを上回り、同時にカーボネートをも上回る靱性を誇る。
皺だらけの醜い顔に見えるのは尾であり、歯を食いしばった口に見える部分は感覚器に過ぎない。
伊隅大尉曰く、「戦場でもっとも多く出会うお友達」であり、ヨーロッパ方面では「タコ助」の愛称で呼ばれている。
突撃(デストロイヤー)級
全長 | 18m |
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全幅 | 17m |
全高 | 16m |
俗名 | ルイタウラ |
凄まじい破壊力を誇り、前面が甲殻に覆われている為、地球上で戦うBETAの中でも最高クラスの防御力を誇り、この甲殻の硬度は要撃級の前腕と同じくモース硬度15以上を誇る。
BETA戦では必ず先頭を取り囲んでおり、機動性や対人探知能力は全BETA中で最低。つまり直線的かつ純粋な破壊活動のみに特化した種である(その証拠に直線的な機動力は優秀で、最高時速170km/hと脚力も高い。つまり哺乳類に例えればサイ、恐竜に喩えればトリケラトプスの様な種である)
まともに正面からぶつかればいかなる兵器でも大破、搭乗員の即死は免れないが、後方は素肌むき出しの状態である為、防御力は低い。よって後方占位での攻撃ならば36mm弾での撃破が可能。
要塞(フォート)級
※画像はデフォルメされています。
全長 | 52m |
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全幅 | 37m |
全高 | 66m |
俗名 | グラヴィス |
地球上で確認されている最大規模のBETA。10本足で、その体構造は昆虫に似る。
防御力、持久力共に高いが、何分その巨体故に機動力は低い。
その尾節には全長50mもの触手があり、この触手の先端(衝角)は外見が気持ち悪いだけでなく、何かに触れると強酸性溶解液が分泌されるという恐ろしい特性を併せ持つ。
この衝角もまたダイヤモンド以上に硬く、その巨体に似合わぬ器用さでこれを振り回してくる為、迂闊な接近は危険を伴う。その威力はたやすく戦術機の装甲を貫通するほど。
36mm弾では殆ど効果がなく、120mm弾でも大きなダメージは期待出来ない。
関節部を狙うのが望ましいとされている。
また、胎内に小型種を格納する事が出来るらしく、光線級ならば6匹は入る。
小型種
小さいからと言って侮ってはならない。こいつらの脅威はとにかく素早くて数が多い事である。
戦車(タンク)級
全長 | 4.4m |
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全幅 | 1.9m |
全高 | 2.8m |
俗名 | エクウスペディス |
大きさは精々軍用トラックと同程度で、最高時速は80km/h程と突撃級には遠く及ばないが、とにかくやる事が器用なのが特徴。ハイヴ坑内では特に多く出現する。
単体ならば歩兵の重機関銃でも対処可能だが、常に小型である事を生かし数十から数千単位で襲い掛かる小型種の主力とも言える存在。
身体は血のように紅く、異様な位置にある大顎は強靱で、戦術機の装甲も噛み砕いてしまう程。
集団で戦術機に取り付かれるとまさに一巻の終わりであり、巨大兵器を噛み砕いてしまう。
ちなみに、もっとも多くの衛士を(戦術機ごと)喰らっている種(ただし、捕食シーンの殆どは直接プレイヤーの目に入らない為、後述する兵士級に比べればプレイヤー相手の恐怖度は低い)なのだが、アニメ『トータルイクリプス』から入ったファンはこいつの恐ろしさを映像で見せつけられる事になる…
闘士(ウォーリア)級
全長 | 1.7m |
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全幅 | 1.5m |
全高 | 2.5m |
俗名 | バルルスナリス |
対人探知能力が極めて高い種。但し戦車級と比べれば戦術機にとって驚異ではなく、拳銃やライフルの攻撃が十分に効果的であり、生身の歩兵でも十分対応可能。
唯一厄介なのは動作の機敏さで、その動きの俊敏さ故に狙いをつけるのは容易ではない。最も特徴的な象の鼻(或いはオパビニアの口吻)のような腕は、人間の頭を容易に引き抜く程の力があるとされる。ただし、他のBETAに比べると影は薄い。ただし、作中ではしっかりとメインキャラを殺害している。
兵士(ソルジャー)級
全長 | 1.2m |
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全幅 | 1.4m |
全高 | 2.3m |
俗名 | ヴェナトル |
1995年に初めて確認された新種。
しかし、多くのプレイヤーにとっては最も恐ろしいBETAとも言える。
最も小型で最弱の為、戦術機や機械化強化歩兵の相手ではないが、対人探知能力は今までに遭遇したBETAの中でも最も高く、動作も俊敏で腕力も人間の数倍ある。
外見は人間に類似する部分が多いが、出現時期からも分かる通り、これは捕獲・捕食した人間を原型として作られたと思われる種である為。
その他
この先ネタバレ含みます
物語最終局面にて、
母艦(キャリア)級…全長1600mを超える
アンリミテッド・ザ・デイアフターにも登場。
門(ゲート)級
あ号標的の区域につながる通路を守る個体。
S-11規模の爆弾でないと破壊することができないほど強固で、ナイフで無理矢理破壊しようとした美琴を感電死させた。
頭脳(ブレイン)級
横浜基地にある個体。「反応炉」とも呼ばれる。
オリジナルハイヴ以外のハイヴ中枢部にはこれがある。
重頭脳(マザーブレイン)級「あ号標的」
オリジナルハイヴ中枢部に存在する、地球上のBETAを統括する個体。
他の個体と違い、意思を持つ。
が確認される。
後のブラウザゲームでも新しい個体が登場している。
描写の脅威、兵士級
『マブラヴ』という作品は深い設定とシリアスな人間ドラマに加え、感動的で多くのプレイヤーが涙したストーリーで有名な作品であるが、同時に過激で容赦のない残酷描写が含まれる作品としても有名である。
そしてその残酷描写の原因とは詰まるところ、上記で解説した兵士級BETA・ヴェナトルであったりする。
多くのファンによって「トラウマ」として語り継がれる兵士級は、全BETA中最小にして最弱の種であると共に、プレイヤーの目に見える形で最も人間を喰い殺した回数の多い種でもある。
数多い被害者の内特に有名なのは、アンリミテッド編以降のストーリーで、主人公・白銀武の所属する207分隊の教官として活躍し、最後には分隊メンバーを涙ながらに送り出した神宮司まりも軍曹であろう。
証拠動画↓
(9分20秒程度、動画終盤参照)
動画の閲覧はあくまでも自己責任でお願いしたい。
グロテスクな描写が苦手な方は北側寒囲氏によるノベライズ版第五巻の終盤を一読するといい。
また、『マブラヴ』で画像検索をする際、セーフサーチがOFFの状態になっていると、いの一番に数々の衝撃的な画像が現れるとの情報もあるので注意されたい。
SF(ストライクフロンティア)では
基本的に原作と同じ。桜花作戦の同時期にг(げー)標的の出現が明確に描かれるなど、外伝の出来事も組み込まれている。
ストーリー終盤では、原作における鬱展開の連続が軒並み回避されている。まりもちゃんも殺されないし、横浜基地防衛戦における反応炉破壊も死者を出すことなく、門級との戦闘もないため美琴も死なない。
そして、諸事情により夕呼先生も凄乃皇に乗ることになり、主人公と夕呼先生の乗る凄乃皇弐型と武と純夏、霞達の乗る凄乃皇四型、そして随伴するヒロイン達、という原作よりも万全で戦力の増した態勢であ号標的と相対し夕呼先生も交え対話をするが、その結果、上記の代償なのか
- EXTRA世界、主人公の元いた世界を含め、平行世界の存在を認識。
- 平行世界へ行こうとする
など原作より厳しい展開に。夕呼先生曰く「EXTRA世界含む平行世界にBETAが出現する(要約)」らしい
また対話の過程で
- 「我が使命に成功した世界があった。我が使命に失敗した世界があった」ということからEXTRA世界におけるあらゆるルートの存在も認識。
- 武のことを「個体識別名タケルちゃん」と呼んだことから、純夏の記憶を通して認識している模様
という本編で明かされなかった事実も判明した。
これらの事実と終盤で明らかになった
- 00ユニットからODL交換の際に頭脳級を通して人類側の情報が漏れていた
- 純夏と結ばれたことによって武は自身の意思とは関係なく元の世界に帰ることになった
という本編での説明を総合的に考えると…
お蔵入りとなってしまった第2部構想ではEXTRA世界にも出現する事が言及されている。
スーパーロボット大戦X-Ωのコラボでは
ザ・パワーを取り込んだインベーダーと死闘を繰り広げていたGGG、真ゲッターチーム、マジンガーZEROチームがマブラヴ世界に転移。この時点で各チームの補給ができない状況に。
ミネルバが転移しているため、状況次第ではあ号に「スパロボチームの解析情報が流れ込む」という凄まじい状況になっている。
旧型ゲッターしか使えない状況とはいえ、あのスパロボ展開を経験している竜馬ですら「しつこさに関しちゃインベーダー以上だな・・・!」とぼやくレベルの敵であるという描写がなされた