概要
『ギャグマンガ日和』の劇中劇｢ソードマスターヤマト｣内でのセリフ。
最終回、魔王配下の四天王の先鋒サイアークが主人公ヤマトに倒されたことを知った同じ四天王の一人キョウアークが言ったもの。
この後、同じく四天王のレツアークが「人間ごときに負けるとは魔族の面汚しよ…」と続ける。
「ソードマスターヤマト」はありがちな設定で固められた作品として描かれており、このセリフも「四天王が登場する作品でのベタなネタ」として盛り込まれたもの。
ただし、尺の都合で残りの四天王も次のコマでまとめて倒されてしまい、読者に強い印象を残した。
主人公が敵組織の一角を崩した時、“苦労して倒した敵の幹部が実は組織の幹部陣の中では最弱だった”とすることで、敵組織全体の層の厚さを表現し、今後もさらなる強敵が待ち受けることを仄めかして見る人の期待を煽る作劇ロジックの一種である。
一方で、この最弱とされる幹部との戦いがかえって主人公らを能力的にも精神的にも成長させてしまい、以降の幹部戦が最初に戦った奴の時よりも苦戦しているようには見えなかったり、それどころか残った幹部の中にはその最弱とされた奴よりもあっけなくやられてしまう奴も出てきたりと、あくまで作品にもよるが見た人の感覚的および描写的には必ずしも“1番手=最弱”とは言い切れないパターンも存在する。
敵勢力の中でも最弱な人（と言われている方）たち
- アイガイオン（聖闘士星矢Ω）
- サンタナ（ジョジョの奇妙な冒険part2 戦闘潮流）
- ステカセキング（キン肉マン 7人の悪魔超人編）
- モーターマン（キン肉マン キン肉星王位争奪編）
- ザ・コンステレーション（キン肉マンⅡ世 悪魔の種子編）
- 次郎坊（NARUTO）
- 海イタチのネロ（ONEPIECE）
- ラディッツ（ドラゴンボール サイヤ人編）
- グルド（ドラゴンボール ナメック星編）
- 玄武（幽☆遊☆白書）
- スカルミリョーネ（ファイナルファンタジー4）
- ジェダイト（美少女戦士セーラームーン）
- ゲシュタール（聖剣伝説2）
- アルシオーネ（魔法騎士レイアース）
- カギP（Caligula）
- ウォルターガンダム（機動武闘伝Gガンダム）
- スペード（北斗の拳）
余談
広く作品に用いられてきた言い回しであるため、（「ソードマスターヤマト」がそうであるように）お約束としてネタにされる傾向もある。
『信長の忍び外伝 尾張統一記』『四天王-1』など一部のギャグマンガでは逆に「集団の最強格が真っ先にやられて青ざめる」という逆パロも見受けられる。
