「バズビボザパデデダバシバ ジザギゴブセボレメ(数にこだわってばかりの時代遅れなメめ)」
「…振り向くな」
データ
身長/197cm
体重/178㎏
登場話…EPISODE7「傷心」~ EPISODE23「不安」、EPISODE24「強化」
概要
メ集団の最強プレイヤーにあたる、カマキリの能力を持つグロンギの怪人。
ズ集団からいっこうにゲゲル成功者が出ず、メ集団にゲゲルの権利が移行した際に東京に召集された。
メスの方が強いカマキリの生態を反映してか、プライド高く自信たっぷりな性格。ドスの効いた声でしゃべる。
メ集団から上位のゴ集団への昇格を目指しており、ゴ集団と同様の武器を用いて複雑なルールを課してのゲゲルを行った。
また、自らをゴ・ガリマ・バと名乗ったこともある。実力は封印エネルギーを撃ち込まれた際の打ち消し方、ダメージの回復速度などからゴ・ブウロ・グより若干弱い程度と思われる。ゴ・バダー・バからは「楽しみだ」と微笑ましく見守られ、ドルドからも「筋はいい」と評され、ゲゲルのルール変更を促す発言をしていることから、伸び代もかなりあり、優れたゴのプレイヤーとなりえた模様(なって欲しくはないが)。
元々は両手の爪を伸ばして刃物のようにして戦っていたが、ゴ昇格へのゲゲルでは切れ味抜群な大鎌状の刀剣を用いている(当初は双刃だったが、クウガに叩き折られて片刃になって以降も使用している)。
スマートな体躯だが、デカい武器を目にも留まらぬスピードで振り回し、怪力自慢のタイタンフォームと鍔迫り合いを行うパワーを持ち、とても強靭。さすがは人間サイズにすれば1tの腕力を有するとされる昆虫界屈指のプレデター・カマキリの怪人だけのことは有る。
グロンギはゴ・ガドル・バの「閣下」などのようにファンから愛称が付けられる個体がいるが、物語の転換期に登場してインパクトを残したガリマも同様に「姐さん」と呼ばれ、恐れられている。
劇中での活躍
いつの間にかメ集団になっていたガルメらと共に登場。
メ集団が次々にクウガに倒されていく中、武器をザジオに作らせるなどゲゲルの用意を進めていく。
そしてメ集団がガリマのみとなり、ゴ集団が東京に集まる中、ゲゲルを開始する。
ゴへの昇格を目指しており、あえてゲリザギバスゲゲルのルールでゲゲルを行った(ガリマが自分のプライドでやっているもので、必ず守らなければいけないものではない)。
内容は"御茶ノ水駅を発車した総武線千葉行きの乗客にお香でマーキングを施し、その人間だけを殺す"というもの。10時57分お茶の水駅発、総武線の千葉行電車の4両目に居合わせた乗客が標的となった。
そのため、乗っていた客は殺してもその連れや目撃者には手を出さず、しかも堂々と武器を携帯して歩き回っていたためすぐに警察にバレてしまった(そういう難関をあえて増やしステータス・アップを図っている)。
また殺す方法は、標的と擦れ違い様に、瞬間的に怪人体となって武器で斬り付けるというもので、その斬撃は、犠牲者が自らの首を斬られたことに気付かないほど素早く、鋭い。
(尚、殺す前に顔を上げて匂いを嗅ぐ癖があるが自身がマーキングした相手かどうかを判別する為)
ガリマに「振り向くな」と言われ振り向くと切断面がずれ、首が落ちてしまう。加えて、親子のように身長差のある対象も纏めて狩れるほどの腕前を持つ。一番恐ろしい所はこれほど堂々とした手口であるにも関わらず、すれ違った対象はガリマが鎌を持っている事すら気づいていない事だろう…。(モデルのカマキリよろしく、ターゲットの盲点を突くのが得意なのだろうか。また、殺害前にガリマの存在に気付いた犠牲者もいたが、やはりガリマのスピードには為すすべなく殺されている。)
「クウガ…ビガラゾダゴグンパ ボンガリマザ(クウガ…貴様を倒すのはこのガリマだ)」
ゲゲルの途中でマイティフォームのクウガと交戦、鋭い斬撃で圧倒。
更にタイタンフォームと激しいチャンバラを繰り広げ、トライチェイサーを破損させている。駆けつけたゴウラムに気を取られている隙に反撃され、トライゴウラムによる攻撃を受けながも、封印の刻印を気合いでかき消し逃走した。
刻印には苦しんでいたものの、体力を回復した後、ラ集団にせかされゲゲルを再開。
渋谷区内にて、親子が鎌を持って移動するガリマを目撃していた。(同じ電車に乗っていなかった事で標的にならず、後ろを歩いていたOLを殺害した)
警察が対策を整え各メディアで警告を発する中、事を知らずに図書館にいた沢渡桜子が標的になってしまうが、間一髪でクウガが助けに入り再び戦闘になる。
タイタンフォームとの戦いを有利に進めていくが、クウガが新しい力に目覚め、初のライジングフォームとなるライジングタイタンに強化変身。斬り殺そうと突っ込んでいったガリマは新必殺技・ライジングカラミティタイタンに貫かれ、爆死した。
ガリマの死を以てメ集団は全滅。ゴ集団によるゲリザギバスゲゲルが開始された。
EP:46.5「初夢」ではガリマにそっくりなポレポレの客が登場。日本舞踊を披露した。
客演
レッツゴー仮面ライダーではグロンギのメ集団代表としてショッカーと協力する。誰が解放したんだろう、こんな危険な連中。
スーパーヒーロー大戦では大ショッカーの怪人として登場。
仮面ライダーウィザードでは魔宝石の世界の怪人として登場した。コヨミを連れ戻すために彼女に襲い掛かるが、突然現れた仮面ライダー鎧武に他の怪人共々切り裂かれて爆死した。
漫画版
『てれびくん』版
小学館の児童誌『てれびくん』に連載されたコミカライズ版では、「邪魔者のクウガを倒してゲゲルをやりやすくする」という理由(児童向けの翻案である)で大鎌を手に出撃。
公園で擦れ違ったカップルの女性の方の首を児童誌にもかかわらず切断し、クウガと警察を誘き出す。
TV本編とは違い大鎌でタイタンブロッカーを斬り裂くが、最期は本編通りライジングタイタンに倒されている。
『HEROES』版
人間態は最初期はチャイナドレスを着た女性で、シニヨンがカマキリの複眼のように、側頭部の髪の先端が昆虫の肢のようになっている。人間態のままでも、手首から鎌を伸ばして斬撃を繰り出せる。
かつての戦いで重傷を負って地中で眠りについた後、リントの子供達が植えた木の根に触れたこと、その木が素晴らしい花を咲かせたことに心を洗われ、自然と平和を愛する博愛主義者となった。その為、自身がグロンギであることを疎んじており、怪人態への変身やゲゲルを嫌がった。TV版とは大違いである。
ちなみに人間態は緑髪・翠眼で、怪人態はハナカマキリを思わせる色合いのようだ。
劇中の活躍
メ・ギイガ・ギ、メ・ギャリド・ギと共にラ・バルバ・デに召集されたが、前述の理由からゲゲルには消極的だった。その後、ギャリドに対して「なぜグロンギはゲゲルを行うのか」と問うている。
ギイガ達が倒され、自身にゲゲルの順番が回ってくると、それを拒絶して逃走。一人で寄る辺もなく彷徨い、水浴びをしているところを見られたのを縁に五代雄介と友達になり、「サチさん」というあだ名で呼ばれるようになっていき、雄介との交流の中でリント(現行人類)の言葉や文化、ファッションも理解していった。
なお、この流れの中で最初の刺客であるズ・ゴオマ・グと交戦したことで一条薫にもその存在を知られ、一条にも雄介にも薄々「サチさんはグロンギではないか」と感づかれている。また、二度目のゴウマとの戦いの際、津上翔一に変身した姿を目撃されてしまっている。ゴオマ撃破後、彼には自身の正体と雄介に対する恋心を明らかにしている。
しかし、グロンギたちのゲゲルの進行・ゴオマの撃破によって、ついにサチ――すなわちガリマの属するメ集団より上のグレードたるゴ集団から、ゴ・バダー・バに順番が回る。ゲゲルを放棄し、雄介を介して人間に寄り添って生活していたことでバルバらに裏切り者判定を下され、クウガと同じく「ゲゲルで討伐すると特別点が出る討伐対象」となったことでバダーに狙われることに。
そして雄介と一緒にいたところでバダーの襲撃に遭い、身構える雄介に「逃げろ、雄介」と告げ、ついに雄介の前でガリマに変身し、バダーと刃を交える……が、メであるサチ/ガリマとゴのバダーでは地力の差は否めず、跳ね飛ばされ――そこで自分を抱きとめた雄介がそのままクウガに変身するのを目の当たりにし、サチもここでようやく雄介が現代のクウガであることを知った。
しかし、初めて戦うゴ級グロンギたるバダーにはクウガとサチ/ガリマの二人がかりでも劣勢は覆せず、ガリマが手傷を負わされ変身が解けてしまったことで一時撤退。
逃亡後に人里離れた廃屋で、雄介に傷を手当される中で、サチは「かつてはグロンギの戦士としてさんざんリントを殺してきた。こんな傷を負わされても騒げた立場ではない」と自分の罪をわきまえたかのように雄介に告げ、そこから雄介に「どうしてサチさんは『サチさん』になったんですか?」と問われ、グロンギとしての凶暴性を失い、穏やかな心を持つに至った過程を雄介に語り、雄介にも「グロンギである自分が怖くないのか」と問うた所で、雄介もかつてグロンギの女の子と分かり合えるかもしれなかったことを語り、互いに互いの想いを知り合うことで、完全に和解。
サチはここで、雄介への愛情を自覚し「もうクウガもグロンギもどうでもいい。おまえとこうして触れ合ってさえいれば…」とまで明言した。
……なお、雄介が「グロンギの女の子と仲良しになれるかも知れなかった」と語ったときのサチは「お前、まさか好きだったんじゃあるまいな」と可愛らしいむくれっ面で、完全に「好きな男が他の女の話をしていてやきもちを焼く拗ねたオンナノコ」の顔であった(なお直後に「少し嫉妬したぞ」とサチ当人も明言)。
そして、自分が狙われている事を自覚しているサチは、バダーを放置しておく事はできないと、戦う事を決意。好きな男である雄介には「グロンギとしての恐ろしい自分」も含め自分の全てを見てほしいと語り、雄介も二つ返事でともに戦うと申し出たことで、「好きな男と一緒に戦う事も悪くない」と宣言し、バダー討伐へ再起。
そして、ゲゲルの達成目標「バギブソンに乗った状態で99人を殺害」のうち45人までを殺し終え、あとはクウガとガリマを殺せばクリア(クウガやガリマは、それぞれ一人で27人分のボーナススコア扱い)というところまで来たバダーの前に、雄介とともに姿を現し、戦いを挑む。
サチ「死ぬなよ、雄介…!」
雄介「サチさんも!」
雄介&サチ「「変身!」」
二人で力を合わせることで遂にバダーを撃破したものの、このまま雄介と一緒にいるのは良くないと判断したサチ。裏切り者のグロンギ仲間がいる所に行くという嘘を言い、何時かの再会を誓って彼と別れた。
しかし、諸々の事情から錯乱し、彼女が雄介を騙していると誤解した津上翔一/アギトに襲われ死亡。
その後、暗い笑みで雄介を見守る翔一の腕の中には、彼女の生首が抱えられていた。テレビシリーズで散々首を斬り落とした彼女が首を失って死ぬという、皮肉であるが悲惨な最期だった。
頭部を失い、放置されていた胴体はその後警察に回収されており、サチが殺害された事実を知った一条は「この事実を絶対に五代に教えるな」と告げたのだった。
しかし警察に連れて来られた雄介の霊石にサチの霊石が反応し、首が無いまま蘇生。そのまま手当たり次第に人の首を刈り始めた。切った首は自分の頸の切断面につけようとしており、どうやら自分の首を探していたらしい。犠牲者の中には新谷ケイも含まれており、結果だけ見れば想い人(雄介)を利用した挙句に約束を破って殺そうとした奴を討ったと取れなくもない。
そして悲惨な姿のまま雄介と再会し、彼にも襲い掛かる。もはや生前のサチとは違うと悟った雄介はクウガとして「ガリマ」を倒そうとするも、できなかった。サチの遺志が働きかけていたのか、ガリマの攻撃の手が緩んでいたのである。
なお、変わり果てたサチを目の当たりにした雄介は、サチを殺したのは翔一である事に気づいておらず、むしろ同族のグロンギに始末されたと思い込んでいた。
「どうして手加減をするんですか!?」「いいですよ。サチさんになら、俺、殺されても」
雄介の叫びを聞いたサチは自らの鎌で胸を貫き、消滅した。その直後、クウガを守るようにサチの姿が現れて……。
関連タグ
特撮 怪人 女怪人 未確認生命体 グロンギ グロンギ語 仮面ライダークウガ カマキリ 鎌
関連・類似キャラクター
- ゴ・ジャーザ・ギ…同じくライジングカラミティタイタンで倒された女性のグロンギ。
- ズ・ザイン・ダ、ゴ・ガドル・バ、ン・ダグバ・ゼバ…同じく(TV本編に登場した)各集団のリーダー格(最強プレイヤー)。
- ネフェルピトー 首なしで復活した繋がり。
- ???…ある意味HEROES版サチの可能性の1つ。
カマキリ型ライダー怪人
かまきり男 ワシカマギリ カマキリメラン カマキリ獣人 カマキリ奇械人 カマキリジン
カマギリガン カマキロイド マンティスロード マンティスオルフェノク
マンティスアンデッド セクティオワーム マンティスイマジン マンティスファンガイア