その閃光は、人類の希望
シャアの理想とアムロの情熱 2人の意志を継ぐ者
概要
著者は富野由悠季。
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の続編にあたる作品。
ブライト・ノアの息子ハサウェイ・ノアを主人公に置いた『ガンダム』シリーズの小説作品。
富野由悠季の小説らしく、非常に陰鬱でハードな雰囲気を漂わせる作品であり、小説としての完成度も富野の小説作品の中では随一の一作であるとの評判も高い。
富野氏が関わった初代から続くガンダム作品としては最後の物語であり、F91以降にはそれまでの作品に登場したキャラクターは引き継がれていない。
同じく富野が原作を務めた『機動戦士クロスボーン・ガンダム』と共に長らく『知る人ぞ知る』作品であったが、2000年発売のSDガンダムGジェネレーションFで取り上げられたことで一躍メジャー作品の仲間入りとなった。
Gジェネレーションシリーズ参戦後も様々なゲーム作品に登場しており、2003年発売の『SUNRISE WORLD WAR From サンライズ英雄譚』と2017年発売の『スーパーロボット大戦V』にも出演している。
そして、2019年にガンダムシリーズ40周年記念作品及び『UC NexT 0100 PROJECT』の一環として三部作の映画化が決定された。
今作では、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の正当な続編として描かれ、小説『ベルトーチカ・チルドレン』の続編として描かれていた原作とは一部設定が異なる。
また、映画公開に伴って声優及び一部のキャラクターのデザインや設定が一新された。
特に、デザイン面においてレーン・エイム以外の登場人物は大幅な変更が加わっている。
第1部は2021年6月11日に公開(本来なら2020年7月23日に公開予定だったが、新型コロナウイルスの影響で公開が3度も延期になっている)。公開2週間は一部の地域で土日休業の映画館が多かったのにも関わらず興行収入が『逆襲のシャア』以来の10億円を突破。非常事態宣言解除後も収入が見込まれることから歴代ガンダム映画最大のヒット作になることは確実とされている。
公開8週目で20億を突破。前作機動戦士ガンダム逆襲のシャアの11億3000万を超え、ガンダムシリーズで最高興行収入を記録した『機動戦士ガンダムⅢめぐりあい宇宙』の23億まであとわずかとなっている。
あらすじ
伝説のニュータイプ戦士アムロ・レイと、人類を粛清しようとしたシャア・アズナブル。
後に「第二次ネオ・ジオン抗争」と呼ばれる戦火の中、少年ハサウェイ・ノアは、その二人の男の生き様を目の当たりにした。そしてもう一人、彼の前に現れた少女クェス・パラヤは、その戦争を子供のあどけない瞳で見て、その感性を飽和させて死んでいった。そして、その戦いの中で彼もまたニュータイプとして萌芽しつつあったが、その若い目と耳で、初恋の少女の死を目の当たりにし、地球のために戦い宇宙の戦場で死んでいった多くの人々の魂の声を聴いた。
宇宙世紀0105年、第二次ネオ・ジオン抗争の時は少年であったハサウェイは青年となっていた。しかし、シャアの反乱より10年あまりが過ぎても、地球連邦政府の高官ら特権階級の人々は地球を汚染し「人狩り」とも呼ばれる強引な手段で民衆を宇宙に送り出していた。地球を私物化しようとする地球連邦政府の特権階級の専横と腐敗を知ったハサウェイは、それが「人類の可能性」に賭けたアムロ、「地球を保全しなければならない」と自ら大罪を背負おうとしたシャア、そして地球のために戦い死んでいった全ての人々の行為を無意味にすることに気付いていた。
そんな中、「マフティー・ナビーユ・エリン」を名乗る人物が私設軍を率い、腐敗した特権階級だけをターゲットに設定し、モビルスーツでピンポイントに粛清していく。彼の行状はテロリズムであるにもかかわらず、民衆、特に抑圧された状況が続くスペースノイド達に受け入れられ「彼の正体はアムロ・レイではないか、シャア・アズナブルが生き返って正しいことをしてくれているのではないか?」と囁かれていた。そしてそのマフティーの中には、表向きのリーダー、マフティー・ナビーユ・エリンとなり連邦政府に戦いを挑むハサウェイの姿もあった。ハサウェイはアムロから「ガンダム」を、シャアから「地球を保全すべき」という遺志を受け継ぐ戦士になる。
マフティーの討伐を命じられたケネス・スレッグ大佐は、特権階級専用往還シャトル「ハウンゼン」で地球に降下する。そのさなか、植物監察官候補として地球に降下しようとしていたハサウェイ・ノアと、このシャトルには似つかわしくない少女ギギ・アンダルシアと出会う。しかし大気圏に突入を開始したとき、突如マフティーを名乗る集団にハイジャックされる。機内にはアデレートで行われる連邦議会に出席するため、地球連邦政府高官らが多数搭乗していた……。
登場人物
担当声優はGジェネシリーズ版/劇場アニメ版
主要人物
- ハサウェイ・ノア(マフティー・ナビーユ・エリン)(CV:佐々木望/小野賢章)
- ギギ・アンダルシア(CV:林原めぐみ,川上とも子/上田麗奈)
- ケネス・スレッグ(CV:立木文彦,大塚明夫/諏訪部順一)
- レーン・エイム(CV:橋本晃一→水島大宙/斉藤壮馬)
- ブライト・ノア(CV:成田剣/-)
マフティー
- イラム・マサム(CV:山崎たくみ/武内駿輔)
- ブリンクス・ウェッジ
- ローウェスト・ハインリッヒ
- エメラルダ・ズービン(CV:鵜飼るみ子/石川由依)
- ガウマン・ノビル(CV:竹村拓/津田健次郎)
- フェンサー・メイン(CV:天﨑滉平)
- ゴルフ(CV:田中光)
- ウェッジ
- ハーラ・モーリー
- ロッド・メイン
- ビランテス・スエッケン
- ドラブ・リッド
- ドメステ
- レイモンド・ケイン(CV:藤本隆行/落合福嗣)
- シベット・アンハーン(CV:田坂秀樹/宮崎遊)
- ヘンドリック・ハイヨー(CV:綿貫竜之介)
- カウッサリア・ゲース
- リドリック
- ジュリア・スガ
- チャチャイ・コールマン
- ベッチー
- マクシミリアン・ニコライ(CV:草野峻平)
- ミツダ・ケンジ(CV:沢城千春)
- ミヘッシャ・ヘンス(CV:松岡美里)
- ヨーゼフ・セディ
- フォビオ・リベラ(CV:望月健一/-)
- チャング・ヘイ
- ケリア・デース(CV:早見沙織)
- クワック・サルヴァン
地球連邦軍
- キンバレー・ヘイマン
- レイ・ラゴイド(CV:鷲見昂大)
- エイレン
- メイビス
- シーゲン・ハムサット
- メジナウム・グッゲンハイム
- リチャード・クレッシェンド
- フランシン・バクスター
- ブラッド・レービェ
- スタッグ・メインザー
- ミネッチェ・ケスタルギーノ(CV:越後屋コースケ)
- ハイラム・メッシャー(CV:川口啓史)
- エインスタイン(CV:井川秀栄)
- マクガバン(CV:吉富英治)
- オノレ・バレストリエーリ
オエンベリ軍
民間人
警察関係者
- ハンドリー・ヨクサン(CV:山寺宏一)
- ゲイス・H・ヒューゲスト(CV:佐々木望)
その他
メカニック
マフティー
地球連邦軍(キンバレー部隊/キルケー部隊)
その他
余談
公開されて数日後、
名探偵コナンとのコラボPVが公開された。
さらに数日後、
PUIPUIモルカーとの特別コラボ画像も公開された。
関連項目
個別
ネタ
連邦に反省を促すダンス マフティー構文……1000年後の事を考えている暇人の考え出したネットミーム
宇宙世紀
機動戦士ガンダムNT←機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ→機動戦士ガンダムF91