概要
1933年1月11日生まれ、東京都出身、東京俳優生活協同組合所属。
吹き替え創成期から長らく第一線で活躍しているベテラン声優でもある。なお、今は亡き戦友である山田康雄や納谷悟朗ほどではないが、本人は「声優」と呼ばれるのを好んでいないとのこと。
また、仮面ライダーBLACKや勇者王ガオガイガーなどといったアニメやバラエティなどでは、耳に残るほど印象的な独特のナレーションで、お茶の間を魅了している。
顔出しでは超人バロム・1等に出演したが、その後はテレビ出演は拒否する傾向が強くなっていった。理由としては視聴者のイメージを壊したくないとのことからだったが、近年のルパン関係のイベントではしばしば顔出しするようになり、徐々にそのポリシーは薄れているようである。
近年はなんと動物番組でネコの声を演じることとなった。私生活でもネコを三匹飼っているらしい。
2017年に行われた声優総選挙では、第18位に選ばれている。
キャラクターの役は下記の通り次元大介を含めて概ね降板したが、声優としての活動は引退するわけではない。
次元について
ルパン三世の次元大介はパイロット版から『ルパン三世PART6』の初回まで(『風魔一族の陰謀』を除き)一貫して担当しており、1995年からはルパンが栗田貫一に、2011年からは石川五ェ門が浪川大輔に、峰不二子が沢城みゆきに、銭形警部が山寺宏一に交代した中、次元は変えられることなく、彼はおよそ50年に渡って次元を演じ続けた。
自身以外が交代したことについては「みんな上手いから違和感はないけど、歌舞伎の役者が年を取ってもずっと同じ役を演るようにできれば変えないで欲しい」とコメントしている。このためか原作のモンキー・パンチが逝去した時はPART2以降定着した先代のキャスト陣を「戦友」として上げつつ、今在る戦友(栗田らのこと)達とともにもう少しルパンの世界で遊ばせてくださいと偲んだ。
これは、『荒野の七人』などで知られていたハリウッドの名優ジェームズ・コバーンが次元のモデルとなっている事や、彼がコバーンの専属吹き替えである事などから、ルパンシリーズの原作者であるモンキー・パンチ自らの推薦で決まった事であり変えることができなかった………と一般的には言われている。
が、実際は次代の次元キャストのオーディションに自ら出向き、再演できるようにアピールしたという。栗田以外の全員を変更しようとしていた制作側の方針を変えさせたのは、その熱意からかもしれない(井上真樹夫もまだ続ける意向はあったという)。
その後、自身の声質や演技面については加齢による衰えに言及して自嘲しており、私生活でも杖を付くなど足腰を始めとして弱っている姿を見せている。しかし、それだけして掴み続けた次元役への思いは強く、他の多くの役は降板した中で、次元役だけは「首から上はまだ大丈夫だから」「声が出なくなるまでは次元役を続けたい」という意向を訴えている。80歳を過ぎてからは吹き替えの持ち役すらもいくつも降板したが、次元だけはその後も演じ続けており、「おこがましい話ですが、俺が喋れば次元だという自負があり、(他の奴が)やれるもんならやってみろ、という意気でやっている」と語っていた。また、「ナレーションの仕事がよく来るから声がでないという期間はない」としている。
しかし88歳となった2021年、同年10月放送開始予定の『ルパン三世PART6』の初回エピソードを最後に50年に渡り演じ続けた次元の声優を勇退することを明らかにした。本人曰く90歳まで演じる覚悟であったが、体力的な問題から毎週の収録に挑むのは困難であるという判断となり、苦渋の決断での降板だったという。後任の大塚明夫も公式のメッセージを読んだうえで「90歳までやる意気込みだったのだから、喜んで役を譲ったわけではないだろう」と推察している。2回目の放送から大塚明夫が後任となり、次元役を引き継ぐことになる。
出演作
アニメ
特撮
ゴリ※初代@スペクトルマン |
木戸麟太郎@超人バロム・1※顔出しで出演。
ゲーム
吹き替え
ジェームズ・コバーン | リー・マーヴィン | トミー・リー・ジョーンズ |
フランコ・ネロ | バート・ガンマー@トレマーズシリーズ | |
ナレーション
仮面ライダーBLACK※第1話~第39話
最強の男は誰だ!壮絶筋肉バトル!!スポーツマンNo.1決定戦
妖怪人間ベム(実写版)
ゴジラvsビオランテ~ゴジラvsデストロイア(予告)※ゴジラvsメカゴジラでは本編も担当。