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マジンカイザーの編集履歴

2022-02-08 11:30:03 バージョン

マジンカイザー

まじんかいざー

ゲーム「スーパーロボット大戦F完結編」で初登場した”最強のマジンガー”。本記事では機体について記述する。

概要

マジンカイザーとはマジンガーシリーズのOVA及び、その主役機のスーパーロボットのこと。

『最強のマジンガー』をコンセプトに、他のマジンガーを束ねし存在という事で「カイザー」の名を冠して生み出された。

後述のゴッドマジンガーの反省から、永井豪が最も完成度が高いと自負していたグレートマジンガーを母体としてデザインされた。


誕生経緯

時はまさに世紀末。

元祖スーパーロボットとしての地位を不動のものとし、スーパーロボット大戦の常連となっていたマジンガーZ。作品の看板として大活躍…していなかった。

当時のスパロボはゲームバランスがちゃんと調整されている近年のものと異なり、序盤から仲間入りする機体は後半息切れすることが多々あった。


最序盤から参戦するマジンガーZも例外ではなく、酷いときにはフル改造しても役に立たない場合すらあった。第四次のシナリオ「あしゅら男爵の最期」は今でも語り草である(あしゅら撃墜後、6ターン以内にMAPから全機脱出しないとゲームオーバー。移動力が劣悪なマジンガーであしゅらを倒してしまうと、まず脱出出来ない)。

更にはグレンダイザーデューク・フリード役の富山敬氏の死去によって第4次スーパーロボット大戦以降のフルボイス化の煽りを受けグレンダイザーが参戦できなくなってしまう。


結果、ゲッターロボのように主人公が後継機に乗り換えるという形で新しい機体を出すという運びとなる。「戦力的にマジンガーZじゃ終盤辛いし……」という非常にゲーム的な理由により生み出されたのが当初のマジンカイザーだったのである。


そんな理由のため、新スーパーロボット大戦で既に現在のスパロボでは当たり前である「ゲーム上のパラメータのみの強化」を行っていたこともあり、登場当時は古参ファンから賛否両論を巻き起こした。これを予測していたのか、マジンカイザーがスパロボに登場する際は初登場時のF完の頃からパラメータを強化したマジンガーZとの選択式、またはマジンガーZが残留するという仕様が今に至るまでの伝統となっている。


機体性能

誕生経緯もありその設定は作品によって大幅に異なるが、大別してOVA版とオリジナル版に分けられる。


OVA版とオリジナル版の明確な違いは、「翼の扱い」「3つのモードの有無」。一方で多くの作品でおおむね共通している基本的な設定は「グレートマジンガーをも超越する性能を誇る、究極かつ最強のスーパーロボット」という点である。


マジンガーのウリである装甲は宇宙合金グレンをも超越した「超合金ニューZα」。

OVAでは強奪されたマジンガーZの攻撃を一切受け付けず、グレートマジンガーのブレストバーンの近接照射でも装甲が温まるだけ。宇宙に持ち出されて更に精錬された際には、宇宙から自由落下で大気圏に突入しそのまま大地に激突して巨大なクレーターを作っても全くの無傷であるという鬼畜な強度を発揮し、一度も破損していないという超合金ぶりを発揮する。

物理的に破壊するのはほぼ不可能とされ、破損描写はコミカライズ版最終話のカイザーノヴァによる自壊しか存在しない(これを後に終焉の魔神に狙われてしまった説がある)。


主な固定武装は光子力ビーム、ルストトルネード、ターボスマッシャーパンチ、ギガントミサイル、ファイヤーブラスター。その他の武装は出典によって異なる。

最大最強の必殺技である「カイザーノヴァ」はコミカライズ版が初出であり、後にαシリーズにて映像化された。スパロボにおいては、真ゲッターロボの最強技である「ストナーサンシャイン」及び「真シャインスパーク」に比肩するとされる。


OVA版

後述のオリジナル版からリデザインされ、金色の意匠や手足の色の変更が行われた。

OVA版では上記の武装の他に肩から取り出す二本のカイザーブレード、そして必殺剣ファイナルカイザーブレードが存在する。


翼は後付け式であり、「カイザースクランダー」と合体することで初めて飛行可能になる。


スパロボにおいては第2次スーパーロボット大戦αから弓弦之助が改造を加えたという形でαシリーズ途中でデザインのみOVA版に変更される。

翼や一部の武装を喪失(グレート同様の弱点を克服するための代償と言える)したが、続く第3次スーパーロボット大戦α兜剣造がカイザースクランダーを新造し飛行能力が復活した。


その後は完全にOVA版準拠で凱旋し、GC(及びリメイクのXO)、J、Wなどに参戦している。

オリジナル版同様、真ゲッターと同等の存在として扱われる事が多い。


オリジナル版

スーパーロボット大戦F完結編スーパーロボット大戦α外伝までの初出時の姿。

ただしオリジナル版の名義が与えられたのはスーパーロボット大戦Xにおいて復活参戦してからである。

その誕生経緯からやはり真ゲッターと同等の存在として扱われる事が多い。

また、悪のマジンガーに対するカウンターとしての側面がクローズアップされている。


後のOVA版と異なりスクランダーは収納式で、作品によってはグレート同様の弱点が存在することもある。やはり真ゲッターと対等で同等の速度を叩き出せるという。


オリジナル版最大の特徴は「魔」、「神」、「Z」の3つのモードが存在する点である。

「Z」モードが通常の運用。「魔」モードは事実上の暴走状態であり、悪のマジンガーを感知した際に自律起動して排除に向かうとされる。このためオリジナル版のカイザーパイルダーは魔神皇帝を制御するための安全装置でもある。最後の「神」モードはというと、具体的な描写がほとんど無い謎のモード。マジンパワーの一種と言われているが詳細不明。そのため、カイザーの全貌は初登場から20年以上経った現在もなお謎が多く、強さの底も知れない


武装には翼を切り離してぶつける「スクランダーブーメラン(ジェットブーメラン)」、体当たりの「ダイナマイトタックル」、カイザーナックル等がある。また、肩の剣は当初は「ショルダースライサー」という名称であった。

ただし、ゲームという都合上作品によって武装は度々変化する(上記の固定武装も省略される場合あり)。

設定に至っては武装以上にバラバラである


F完結編

「マジンガーZにゲッター線を浴びせて変異、進化させた」存在。

この頃は東映版マジンガーZの延長線上の存在であったこともあり、テーマ曲であるマジンカイザーはなかった。


なんとマジンガーZから改造を引き継がない

ユニット性能は威力と燃費の良さを両立した武器に加えて、高い装甲値やHP回復能力が特徴。スーパー系としては運動性が高く、終盤の敵に攻撃を当てるのも容易い。

パイロットの都合で宇宙の地形適応がBになるものの、気力を上げて攻撃力と防御力を高めてしまえばそんなことは無関係とばかりに大暴れできる。


選択入手可能な強化型マジンガーZと比べると、大車輪ロケットパンチを追加可能なあちらよりも近距離での戦闘と継戦能力を重視した調整となっている。


αシリーズ

「事故で大破したマジンガーZのプロトタイプが自己修復と自己進化を行った」存在。動力炉の暴走事故が原因で光子力研究所の第7格納庫に封印されていた。建造当初はパイルダーが無く、αシリーズのパイルダーは暴走を懸念した弓教授らがあとから造ったもの。カイザーが原因の地震も観測されており、パイルダー・オンで兜甲児の制御下に入るまでは「皇帝」と呼ばれ禁断の存在となっていた。

作中では量産型グレートの群れが研究所に迫った際、自らの意志で起動。直後にパイルダー・オンに成功し、正義の魔神「マジンカイザー」として戦列に加わった。ただし、強化型マジンガーZを選択した場合は再び封印される。

その後、イージス計画の失敗した未来の地球である惑星ゾラで甲児の帰還を待っており、熟練度次第では一時あしゅら男爵に奪われるが奪還されて戦列復帰(もう一つのルートでは真ゲッターにバット将軍が乗る)。以後、弓教授らによる改修でOVAデザインに変化し武装も変更されたが、正義の魔神として戦い抜いた。ちなみに未来のカイザーは現代に持ち帰られたが、元々現代に存在したカイザーについてはその後全く触れられない(これは真ゲッターも同じである)。


カイザー自身が魂を持つらしく、その意志は兜十蔵博士が与えた使命「悪のマジンガーを倒すこと」の他に「ヒトの心が他者によって変貌させられることを絶対に許さない」という方向性を持っている。そのため人類補完計画にはゲッター線などと共に明確な敵意を露わにし、悪のマジンガーは関係ないにも関わらずカイザー自身の意志で阻止行動を取っている(暴走したわけではなく、甲児の制御は受け付けている)。

なお、この魂の正体は不明。冬月曰わく、「ヒトの魂を持った魔神」「兜博士がどのような手段で機械に魂を宿らせたのかはわからない」。その強大さ故に敵に奪われることもしばしばあるが、カイザー自身は自身が悪用されることは望んでいないようである。


ゲームシステム上では、「α外伝」までは基本性能及びHP回復の存在が売りとなり(強化型マジンガーZは燃費の良さがメリット)、「第2次α」以降はカイザーの方が火力や性能で上回るが、マジンガーZは合体攻撃が出せるというメリットがある(DC版「α」ではカイザーも合体攻撃ができ、強化型では出せない技がある)という差別化がされている。

ただしPS版「α」では強化型が異常に強く(HPが多少劣る以外はカイザーと同性能、ファイヤーブラスターとほぼ同等の攻撃力で燃費は半分以下かつ有射程のブレストファイヤー、ターボスマッシャーパンチの完全上位互換の大車輪ロケットパンチを持つ)、カイザーが勝てる要素が上記のHP回復くらいしかないため、戦力面で見た場合は強化型の方が有利になっている。

一方で「第2次α」でOVA準拠のデザインになってからはOVA最終話までカイザースクランダーが登場しなかったため、完結前に発売された「第2次α」では空が飛べなくなってしまった(そのため、マジンガーZは最初から空を飛べるというメリットが生まれた)。その上最終話までファイナルカイザーブレードが出なかったため切り払いも失い、ショルダースライサーに当たる側のカイザーブレードはOVA第2作にならないと登場しなかったため、こちらもオミットとOVAシリーズの進行の影響を大きく受けている。

なお、ファイナルダイナミックスペシャルはDC版「α」ではカイザーと真ゲッターでないと出せないが、「第2次α」以降はマジンガーZとゲッタードラゴンでないと出せない。いずれもパイロットはカイザー・Zのどちらでも甲児を乗せ、グレートに鉄也を乗せておかなければならない。この合体攻撃を使うのであれば、相対的にカイザーの出番が減ってくることになる。


スーパーロボット大戦X

ミケーネ帝国によってよびだされた、最大最凶の闇のマジンガー『ZERO』。その力で理を越えた場所、因果の果てへと落とされてしまう甲児と鉄也。彼らの仲間はヴィルキスサイコフレームで想いを届けようと呼びかける。わずかだが理は揺らぎ、闇の中で意識を取り戻した甲児と鉄也はゼウス神と邂逅、その導きの元にZEROも知らない新たなマジンガーを呼ぶ、そんな彼らの消えぬ闘志に答えるかのごとく、もう一体の魔神皇帝と共にマジンカイザーはアル・ワースに駆けつけた。様々な平行世界のマジンガーの中でも最強の力を持つ存在が本作のカイザーであるとのこと。

(図鑑の内容は「どこかの平行世界の十蔵が造った」とぼかされているが、中身はαの設定になっている為、もしかしたらαの世界からやってきたかもしれない)。


ゲームシステム上は基本性能はカイザーが上、最大火力はカイザーノヴァ追加まではマジンガーZが上(カイザーは継戦能力が勝る)。ただしシークレットシナリオで魔神双皇撃を早期に追加した場合は火力でもカイザーが上になる。なお、条件を満たすと入手できるマジンガーZEROには性能面でやや劣るが、燃費と合体攻撃の存在が売りになる。ただし、サイズ差補正無視属性のある武装を持たないので、大きな相手は苦手。甲児にサイズ差補正無視技能を持たせよう。改造段階はマジンガーZから引き継ぎ、マジンガーZEROに引き継がれるので無駄にはならない。


劇場版(INFINITISM)

劇場版マジンガーZ/INFINITY本編には登場しないが、グレンダイザー同様に設定上は存在しており、HGのプラモデルで劇場版仕様のデザインにリファインされ立体化されている。雑誌連載などでもその存在は語られており、グレンダイザーのマリアの協力を得て、兜甲児が祖父・父・自身の持てる技術を結集して製作したとされる。ベガ星連合軍との戦闘を見据え開発されており、デザインはOVAのものがベース。ただし、3つのモードがある、という点はスパロボの設定も一部引き継がれているようだ。

そして2021年7月11日にライブ配信された「スーパーロボット大戦 鋼の超感謝祭2021」にて、同年10月28日発売のスーパーロボット大戦30に参戦することが発表された。先行PVで戦闘映像も公開されており、甲児が搭乗してターボスマッシャーパンチを放っている。


30での設定は「未来の兜甲児が新たに作り上げたマジンガー」で、光子力によってそれを具現化させる事と、その世界線を作り出す事に成功している。

カイザーを具現化した現代の甲児は「マジンカイザーを作った未来の自分が生きている世界は平和になったのか、それとも新たな敵が現れ、戦いが続いているのか」と疑問を抱きつつも

その大いなる力を現代で起きている戦いを終わらせるために使う事を新たに決意するのであった。

なお甲児がカイザーに乗る場合、Zの方は必然的にシローが乗る事になるが、この組み合わせだとZの最大必殺技である「超光子力ロケットパンチ」(甲児専用)が使えなくなるため、特にこだわりが無ければシローにカイザーを託してみるのもいいかもしれない。

もっとも、カイザーは基本能力も最大火力(+無補給での最強技使用回数)もグレートマジンガーを上回っていること、搭乗可能キャラで唯一自力で精神コマンド「魂」を覚えることなども踏まえて考えると、実はカイザーと一番相性が良いのは鉄也だったりもする。こちらもカイザーとグレートの双方に拘りがなければ一考の余地ありだろう。

上記の通りのデザインに合わせてか、必殺技はOVA版と同じくファイナルカイザーブレードとなっている。しかしBGMは旧来からのファン待望のオリジナル版が採用された。



VSマジンガーZERO

もう一つの「最強のマジンガー」たる終焉の魔神とは、存在そのものが互いにカウンターと呼んで良い関係といえる。

  • 「悪に堕ちたマジンガーたるZERO」と「悪のマジンガーを討つマジンガーたるカイザー」
  • 「原点たるマジンガーZから生まれたZERO」と「可能性の光から生まれたカイザー」
  • 「原点のみを唯一至上とする終焉の魔神」と「可能性の光と共に歩む始まりの魔神皇帝」
  • 「マジンガーZを復古させたZERO」と「新たなマジンガーの原点となったカイザー」
  • 「回帰を謳いながら原点から離れる終焉の魔神」と「可能性の光から生まれ原点へと至る魔神皇帝」
  • 「自ら際限なく暴走する終焉の魔神」と「人の頭脳に自らを委ねる魔神皇帝」
  • 「人の心を持たないマッドサイエンティストの兜十蔵が作ったZERO」と「孫や世界を愛した心優しき科学者の兜十蔵が作ったカイザー」

探せば他にもまだあると思われる(特にF完結編のマジンカイザーはZEROが否定すれば自己否定にもつながりかねないし、‪α‬のマジンカイザーはそれすら否定するとマジンガーの誕生の可能性が閉ざされるというオリジナルの中でも特に特殊な位置にある)。中にはネタ気味に「マジンガーZが大好きなZERO」と「兜甲児が大好きなカイザー」と言っている人も。


そしてスパロボXでは遂に両者の直接対決が実現。

真マジンガーZEROVS暗黒大将軍」での描写から、長らく「マジンカイザーではZEROが因果律兵器で因果を探り当てると負けてしまうのではないか?」という考察がなされていたが、今回のカイザーはZEROが因果律兵器で紡ぎ出してきたOVA版ではなくオリジナル版

すなわち、ZEROの天敵とも言える「可能性の光から生まれたマジンガー」である。

グレートマジンカイザーがZEROに敗れたにも関わらずエンペラーGが2度目の直接対決となっても一蹴されないのは、カイザー同様に可能性の光から生まれたマジンガーであるからだろう。


更には、今回のカイザーはカイザーノヴァの発動時に7つのチャクラを模した光を発現させ、ZEROのファイナルブレストノヴァ発動時と酷似した空間を展開している。

もしこれが「魔神パワー」であるのならば、カイザーはZEROと同じ領域に達していることになる(これまでのオリジナル版カイザーの遍歴を見てもZERO同様の「自己進化」「自らの意志」と言った要素がある)。


「悪のマジンガーを討つマジンガー」と「最強にして最凶のマジンガー」、その史上最大の戦いはまだ始まったばかりである。



登場作品

マジンカイザー(OVA)/マジンカイザー死闘!暗黒大将軍

該当記事参照。


マジンカイザー(津島直人版)

OVA版のコミカライズ。一部展開が異なっている。

ちなみにZEROが因果律兵器で紡いできたため少なくともこの世界のカイザーではZEROには勝てない。


マジンカイザー(丸山功一版)

漫画版最終回から分岐したパラレルワールド的作品。Dr.ヘル駆るデビルマジンガーが登場。


マジンカイザー対真ゲッターロボ

こちらは東映まんがまつり的世界観の作品。「グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦! 大海獣」より後の時期とおもわれる。


マジンカイザー 新魔神伝説

兜十蔵やDr.地獄(ヘル)、あしゅら男爵などに新解釈が加えられており、本作の設定の一部は真マジンガー衝撃!Z編に受け継がれる。


マジンカイザー(ラジオドラマ)

該当記事参照。



テーマ曲:「マジンカイザー」

作詞:永井豪、作曲:渡辺宙明、歌:水木一郎という最強の布陣で歌われる名曲中の名曲。通称「ズババン」

マジンカイザーの誕生に合わせて制作された曲で、F完結編の時点で既に完成していたもののゲームには採用されず、次に登場したαで初めて実装された。その後αシリーズでは(デザインこそ「第2次α」からOVA版準拠になりつつも)一貫してこの曲がテーマBGMとして採用されており、水木氏は第3次αにおいて全ての機体をこの曲に設定して遊んでいたらしい。

非常に根強い人気を誇っており、OVAをはじめとした派生版が登場するにつれて新しい公式主題歌が生まれ、スパロボでもそちらが採用されるケースが増えつつあったものの、「X」や「30」で再びこの曲が採用された。特に30は上記の通りデザイン等の設定的にはOVA版に近いINFINITISM設定版に使われたため、ファンを歓喜させた。



関連イラスト

皇帝な魔神OVA版

こいつはお返しだぜ!ファイヤーブラスターーー!!



余談

グレンダイザーとの関係

「最強のマジンガー」というコンセプトがグレンダイザーと重なっているため、スパロボ等では意図的に競演させていないという俗説が流れているが、寺田プロデューサーによると実際は偶然とのこと(スーパーロボット大戦Zでは、ルビーナの没セリフでマジンカイザーの武装のものがあったほか、甲児の知らないマジンガーとして存在が示唆されていた)。

後にスーパーロボット大戦X-Ωで遂にグレンダイザーとも共演し、OVAの衣装の兜甲児弓さやかも登場した。


カイザーの源流

そもそもの源流はグレートマジンガーの続編として企画されていたゴッド・マジンガー』(石像じゃないよ!)であった。

そのゴッドマジンガーでは、『グレートマジンガーが弁慶の立ち往生の如き最期を遂げるという犠牲を経て生み出された、究極のマジンガー』というブロットが組まれており、動力源はなんと某最強不動明王ロボに先駆けての反陽子エネルギーが採用されていた。しかし、グレートマジンガーの玩具展開の不振と、空飛ぶ円盤ブームがゴッドマジンガーが世に出ることを許さなかった。


結果、「ゴッドマジンガー」は主役機のデザイン、物語の基本ブロットまで出来上がっていたのにも関わらずお蔵入りとなってしまった。グレートマジンガーの後番組はかのUFOロボグレンダイザーが担うこととなり、永井豪はスポンサー主導で作られたグレンダイザーに不満があったという。一説によれば、頓挫の一因には主役機のゴッドマジンガーの旧来のマジンガーとはかけ離れたデザインに玩具メーカーが難色を示したからともされる。

小説スーパーロボット大戦には、ゴッドマジンガーが登場。そのデザインには、マジンカイザーがベースとして使われている。


では、真・ゲッターと肩を並べるほどのマジンガーは他になかったのかというと、実は存在していた。

それが、88年にアメリカで発表された「MAZINGER U.S.A. Version」。

そして、91年に日本で連載開始した「マジンサーガ」。両作品に登場する『マジンガーZ』である。


MAZINGER U.S.A. Version」は、アメリカ・トレヴィル社の「First Publishing」1988年12月号に発表された作品で、後に1999年に単行本化。日本でも邦訳されて発売された。

こちらの「Z」はガンダムのように、軍隊で使用されている巨大ロボット兵器で、身長はオリジナルのマジンガーとほぼ同じ(ただし、パイルダーは無し)。

このZを駆るキャプテン・カブトが、Zとともに地球から別世界に転移。マジンガーと同じ身長の巨人族の世界で、その国の姫・クリシュナのために戦うという内容。

デザインは、グレートをベースにした鎧の騎士といったイメージで、西洋の騎士のように腰にマジンガーブレードを帯び、背中にはマントを羽織っている。

作風もあって、一見したら騎士そのものにしか見えない。しかし、石像のゴッド、および没企画版ゴッドのデザインと比較すると、元のマジンガーに近く、顔及び全体のデザインもグレートそのものの発展形であり、後述する「マジンサーガ版Z」にも、マジンカイザーにも極めて似ている

グレンダイザーから途切れていたマジンガーの系譜が、このUSA版で復活し、マジンサーガに至り、そしてデザインとしてカイザーに継承されていったと考えると、このUSA版Zこそがマジンカイザーのデザインの原型であり、過去のマジンガーからマジンカイザーに至るミッシングリンクと呼べる存在と言える。


そして、91年に日本で連載開始した『マジンサーガ』。

こちらは、壮大なスケールで語られるはずだった魔神神話であり、こちらにもマジンガー『Z』が登場するのだが、『マジンサーガ』はロボット作品では無い。本作に登場する『Z』は、甲児が超物質Zによってマジンガーそのものになるという設定であった。

ただし、デザインは前述したUSA版マジンガー、そしてマジンカイザーにかなり近い。

「マジンサーガ」は1991年頃に連載。その作風はスーパーロボットものというより、「デビルマン」「凄ノ王」に近い

というか、「バイオレンスジャック」のような、様々な永井豪作品からのクロスオーバーもの、という側面もある。


その他のマジンカイザー

現在では「マジンガーZから生まれた可能性の光」たるマジンカイザーとは別に「マジンカイザーから生まれた可能性の光」も現れ始めている。


グレートマジンカイザー

偉大なる勇者を超え、

真マジンガーZEROVS暗黒大将軍において登場したグレートマジンガー版カイザー。

で、あったが…。

本作は元祖マジンガーZのファン向けなためか、マジンカイザーそのものは兜甲児のフラッシュバックにおいて非常に小さい一コマしか登場していない。

本作の存在により、スパロボXで再登場するまではマジンカイザーの「悪のマジンガーに対するカウンター」の地位は大きく揺らぐことになる。


マジンカイザーSKL

マジンカイザー SKL

詳細は該当記事を参照。兜甲児の乗らないマジンガー。

危険なと共に、「戦いたいから戦い、潰したいから潰す」闘争本能の『地獄』。


マジンカイザー刃皇

ダイナミワンドロ5月分まとめマジンカイザー刃皇

バイオレンスジャック」に登場するスラムキングをモチーフとした鎧武者のような姿をした新たなるマジンカイザー。


マジンカイザーライガ

ダイナミワンドロ4月分まとめ

獣神ライガーモチーフと思われる新たなるマジンカイザー。


マジンカイザーゴウヴァリアン

ダイナミワンドロ5月分まとめ

サイコアーマーゴーバリアンをモチーフとしたマジンカイザー。


関連タグ

マジンガーZ

グレートマジンガー

グレンダイザー

マジンカイザーSKL

グレートマジンカイザー

ゴッドマジンガー

マジンサーガ


マジンエンペラーG‥‥同じくスーパーロボット大戦オリジナルのマジンガーである。

マジンガーZERO‥‥宿敵


永井豪 石川賢

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