蜂女とは、
ショッカーの蜂女
「ショッカーがお前を必要としているのだ!さぁこい、来るのだ!」
第8話「怪異!蜂女」登場
cv:沼波輝枝(第8話)/市川治(第13話)/中谷ゆみ(正義の系譜)/八代拓(お昼のショッカーさん)
演:岩本良子/瀬島達佳(アクション吹替)
ショッカーの女怪人第1号。身長157㎝、体重48㎏。普通すぎな体格。
特徴・能力
ショッカー本部が送る初の女性型改造人間(=仮面ライダーシリーズ初の女性型怪人)でフェンシングの名手。武器の剣先には、麻酔薬や毒薬etc.を仕込んでいる。羽から超音波を発して特殊感覚装置内蔵の眼鏡をかけた人間を操る。眼鏡だけでなく緑川ルリ子にはイヤリングを通して本郷猛を毒殺するよう超音波を送っていた。
他の怪人のような、モチーフの動物・昆虫をイメージした「鳴き声」はなく、仮面ライダーとの対決の際などには、武道の気合の声に似た声を発している。
配下の戦闘員には女戦闘員がおらずに、皆男のペイント戦闘員なのだが、ほとんどが女性のような声(蜂女本人と同様、沼波輝枝によるアフレコ)を上げている。旧1号編の戦闘員は漫画版や後のデルザー軍団戦闘員のように上官の怪人ごとに区別されているため、奇声が「イーッ!」で統一されずに、所属怪人と同じ奇声であるためである。
旧1号編の多くの戦闘員同様、ダメージを受けると皆形状崩壊して溶けて死ぬ。
活躍
毒ガス製造工場計画/世界征服の為に必要な毒ガスを作るため、赤戦闘員をメガネ屋に化けさせて、廃ビル地下にあるショッカーの毒ガス製造工場の作業員兼実験台を集めるのが目的。本郷を一時捕らえることに成功するも拉致した人間ともども逃げられてしまう。
緑川ルリ子を操って本郷の毒殺を図るが失敗、最期は羽を切られた所を仮面ライダーのライダーキックを受け、黄色い液体と化し消滅した。
その後、第13話において仮面ライダーのために一向に進まない日本占領を一気に加速化させるため、原子力研究所を襲撃するための人員確保のため、破損個所を修理し復活を遂げる。
そして新怪人「トカゲロン」の指揮の元、他の再生怪人達と共にライダーに襲いかかるが、呆気なく投げ飛ばされ、最後は「トカゲロン」の爆死の余波に巻き込まれ絶命してしまった。
なお後に、「新・仮面ライダーSPIRITS」(の設定では)において、後のアンチショッカー同盟のメンバーとなった小暮や木暮たちショッカーの被害者たちの訴えを聴き、独自の調査を行っていた一文字隼人を死神博士の要請を受け、先の原子力研究所の襲撃作戦と並行して、第二期強化改造人間(ショッカーライダーのプロトタイプ制作)の資材として他の再生怪人たちと共に、持ち前の催眠能力(乳首から発射しているようにしか見えない)により一文字の拉致に貢献していたことが後に発覚した。
その後、大人の事情により、他の怪人たちと違って再生怪人として登場することはなかったが、PS2専用ゲーム『仮面ライダー 正義の系譜』で邪眼の手で復活。
自身を地獄へ叩き落とした仮面ライダー1号の前に恨みを晴らすべく、再び立ち塞がることになる。
漫画版
仮面ライダー(漫画)でも登場するが全身に影が差しているため明確な姿ははっきりしていない。
ウツボ男が保護した蜘蛛男の話した内容に驚愕し、蝙蝠男に世間話のように伝える場面以外での登場はなかった。
裏話
なお、この回の脚本を執筆した滝沢真里女史はこの「怪異!蜂女」がライダーシリーズ初の脚本であり、女怪人にしようとしたのも自身が女性だったから「こういうのも面白いんじゃないか」と思ってやった事らしい。当初の構想では蜂女の正体はこの回のゲスト・少女サチコの「(劇中では)去年死んだ」とされる母親だった、というものだった。
またプロデューサーの平山亨氏は、蜂女の供養をしていたという仮面ライダーファンの女子高生に触発されて彼女の身の上を描いた小説『蜂女物語』を執筆、日本文芸社の書籍『仮面ライダーV3カード』に掲載している
素体となったのはサダエという昭和20年2月生まれの日本人の少女で、誕生直後に母親は憲兵から逃れようとして死亡し、孤児院の大台園で育ったが9歳でアメリカの資産家リグリーの養子となる。
しかし16歳の時にリグリーが破産し南アフリカ共和国に移住したが当時人種差別の激しい南アフリカで日本人のサダエは迫害され、養父母のもとからも逃げ出し黒人夫人に保護されるが、黒人居留区で「白人のスパイではないか?」と疑われて日本へ強制送還されることになる
そして乗せられた貨物船の中で大幹部の死神博士からの誘いを受け、腐敗した権力社会へ復讐すべく改造人間になることを選び、改造手術を受けたという。
スーパーショッカーの蜂女
劇場版『仮面ライダーディケイド 完結編』で、スーパーショッカーの幹部候補として登場。
初代個体とは異なり、口元がライダーマンのように肌色をしている。
演:及川奈央
出身世界・組織:「1号の世界」のショッカー
劇中行動:大ショッカー弱体化に乗じて怪人たちを糾合し、ゾル大佐(鳴滝)とスーパー死神博士を担ぎ上げ、スーパーショッカーを結成。実質的なナンバー3におさまる。かつて電波人間タックルを毒殺した。
が、ゾル大佐及び死神博士はいずれも『ディケイド』本編中でショッカー側と敵対していた存在であり、事実上彼女が最も旧大ショッカー派閥においてはトップに近い存在であった。
霊となっていたタックルの猛攻をくらい、重傷を負いながらもネオ生命体の元に駆け込むが捕食されてしまった。その肉体はドラスに変わり果てたと思われる。
仮面ライダーJのハチ女についてはズー(仮面ライダーJ)を参照。
シン・仮面ライダーでの蜂女
紋章が最初に公開された後、特報でその姿が明かされた。
やはり蜘蛛男同様にデザインが一新されており、一言で言うならば、メ・バヂス・バをメカニカルにした感じのマスクを装着している。4本の垂直ライン状の目が青く発光する模様。
なお、口は顔出しではなく、クラッシャーのようなもので覆われている。
仮面ライダーSDの蜂女
地獄大使の配下として登場。マイティライダーズの弱点を探る為、同じハチの改造人間であるスーパー1に取り入ったが、作戦ではなく本当にスーパー1に惚れていた。
正体がばれて地獄大使共々スーパー1に追い詰められたが、軽いお仕置きと、他のライダーへの謝罪だけで許された。
OVAでは野良怪人として登場。ライダーマンとデートをしていた。
島本版スカルマンの蜂女
女王蜂と働き蜂に相当する二体が登場。女王蜂は臀部が蜂の腹部と同じ造形になっており、スズメバチの群れを操る能力や、胸から毒針を出す能力を持つ(右乳首が催眠用、左乳首が殺害用)。また、蜂型の指輪を付けた人間を配下として操る事も可能。
女王蜂の表の姿は筑波大学医学部の女教授「黒貴優香」で、メディアではドナー登録問題に関するコメンテーターも務める。次々に起こる奇怪な事件を追っている飛岡剛に傀儡に仕立て上げた配下を差しむけるが、突如現れたスカルマンと交戦。毒針と蜂の群れを駆使して追い詰めたかに見えたが、飛岡の仲間である滝二郎を助けるために解毒剤を求めたスカルマンに精神に侵入されて彼に惚れ込んでしまう。しかし、それを快く思わないカメレオン男と相討ちになった。
配下の働き蜂はラブホテル「BEEHIVE」に連れ込んだ男を洗脳する事が役目だったが、配下の一人である黄嶋冴矢香が女王蜂の後を継いでスカルマンたちの協力者となった。ちなみに作者のお気に入りキャラクターである。
ロストヒーローズ
初代が登場。アジト・キューブでイカデビルや巨大ヤプールの研究に協力している様子からMOVIE大戦2010の要素も取り入れられている。
まず、手始めにゲバコンドルと組んでヒーロー達を抹殺しようとしたが、敗れる。
その後、再生トドギラー、蜘蛛男、蝙蝠男を仕向けるも再生怪人程度では話にならず、ザンジオーと組んでヒーローに挑むも今度こそ絶命した。なお、ザンジオーとはいがみ合う事なく、良好なチームワークを築いていた。
顔出しキャラクターについては肖像権など様々な問題が付いて回るものだが、蜂女の場合は顔を可愛めにデフォルメし、胸で口を隠す事で大人の事情を回避しているようである(?)。次回作のブラック指令も水晶玉の光で顔を覆うという苦肉の策で対応している。もっとも、半分だけ顔出しのキャラクターとしてはジャーク将軍が次回作で登場しているのだが…。
余談
『僕たちの好きな「仮面ライダー」怪人ランキング』では13位。女性怪人としては当然というべきかトップであった。
のぶみ氏による絵本『ぼく、仮面ライダーになる!』ではゴースト編に登場。街の人々を催眠音波で操って、ショッカー怪人の食糧にしようと目論むというどっかで聞いたような展開になったが、主人公のかんちゃんのライダーキックで空の彼方まで吹っ飛ばされた。
ちなみに、映画『仮面ライダー1号』に登場するノバショッカーの幹部の1人イーグラは蜂女型改造人間の最新機種らしい(『1号』パンフでは「蜂女の系統」と説明がある)。
プレイステーション版仮面ライダーに登場する最強怪人バージョンの蜂女は顔までマスクに覆われたクラッシャーのない仮面ライダーのような姿をした怪人となっている。
関連項目
蜂モチーフの女怪人
ズー(仮面ライダーJ) ビーロード(男性あり。) クインビー・ドーパント
インセクト眼魔 ハチアマゾン(男性あり。) クイーンビー・デッドマン
その他の蜂仲間
昭和ライダー
ハエトリバチ ハチ獣人 ドクバチジン 仮面ライダースーパー1 バチンガル ハチ怪人 ツルギバチ怪人
平成一期
メ・バヂス・バ バズスティンガー ビーアンデッド 仮面ライダーザビー ワスプイマジン
令和ライダー
バルキリー以外は男ばっかりな気がするが気にしてはいけない。自然界の雄蜂は地位が低いため、その意趣返しだろうか?
その他昭和の女怪人
仮面ライダー
仮面ライダーV3
仮面ライダーX
仮面ライダーストロンガー
仮面ライダー(新)
仮面ライダースーパー1
10号誕生!仮面ライダー全員集合!!
仮面ライダーBLACK
クモ怪人 クロネコ怪人 アネモネ怪人 ムカデ怪人 大怪人ビシュム
仮面ライダーBLACKRX
ネオライダー
昭和期にこれだけの女怪人を生み出すきっかけを作った蜂女の功績は大きい。
モモレンジャー/電波人間タックル:蜂女が初の女性怪人なら、彼女達は東映の変身ヒーロー側における初めての女性戦士というべきキャラクター達。