ソウブレイズ
そうぶれいず
基礎データ
全国図鑑 | No.0937 |
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パルデア図鑑 | No.167 |
ぶんるい | ひのけんしポケモン |
タイプ | ほのお / ゴースト |
たかさ | 1.6m |
おもさ | 62.0kg |
とくせい | もらいび / くだけるよろい(隠れ特性) |
タマゴグループ | ひとがた |
他言語版の名称
言語 | 名称 | 由来と思われるもの |
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英語 | Ceruledge | Cerulean(空色)+Edge(刃) |
概要
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で初登場したポケモン。
グレンアルマとは対の関係で、基本的にはバイオレット版のみ入手可能。
青紫色の甲冑に身を包んだ黒騎士の姿を持つ人型のポケモンで、今までの人型系と比べても、ポケモンというより『ロックマン』シリーズに出てきそうな異質のデザイン。両目は白い光が炎のように揺らめいている。
両腕が炎とゴーストのエネルギーで構成された剣になっているのが特徴で、この剣を用いた接近戦が得意。
暇な時は小刀程度の大きさだが、戦いになると火力が増して大剣に変わり、相手の生体エネルギーを流出させる特殊な傷を負わせてくる。
一方、全身を覆う鎧には怨念が染み付いており、凛々しい出立ちながら、勝つためには騙し討ちや闇討ちなど手段を選ばない性分。
公開時ではグレンアルマ共々準伝説のような威容を放っていたため、特殊なポケモンだと誤解した人も多いようだが、蓋を開ければ紛れもない一般ポケモンだった。
なお、進化自体は第七世代時のルガルガンのようなバージョン固定ではなく、単に進化アイテムがバイオレットでしか手に入らないというだけ。
通信交換でスカーレット版へ送るポケモンに「ノロイノヨロイ」を持たせて渡せば、それを使って向こうでも進化可能。
なお、ソウブレイズを「レッツゴー」で繰り出して放置すると、必ず主人公の背後に周ってから立ち止まる固有の特徴がある。これについては諸説あるが、最も多い声としては「『主人を守る騎士』をイメージしているのでは?」とのこと。
色違いは眼の色が赤く、まぶたの上の炎が黄色くなっている。
名前の由来に関して推察すると、体色の「蒼」と「Blades(剣の複数形)」から来ているらしい。
またほのお・ゴーストタイプであることから「Soul(魂) Blaze(炎)」、両腕の剣から「(双) Blades」も掛けている可能性がある。
ゲーム上の特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計 | |
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ソウブレイズ | 75 | 125 | 80 | 60 | 100 | 85 | 525 |
アローラガラガラ | 60 | 80 | 110 | 50 | 80 | 45 | 425 |
タイプは着々と数が増えつつあるほのお・ゴーストの複合タイプ。今回の炎御三家であるラウドボーンと丸被りしているが、こちらはアローラガラガラ以来2匹目となる純粋物理型のため、明確に住み分けた運用となる。
種族値は攻撃と特防が高く、特に前者は現第九世代で使える炎及びゴーストの中でもトップクラス。後者も一般炎の中では上位と優秀な数値を誇る。
一見狡猾と思われる設定に反し、実際の性能はゴーストタイプ基準でも殴り合いに寄った単純なもので、絡め手の類は不得手。
専用の炎技「むねんのつるぎ」は、相手に与えたダメージの半分のHPを回復させるというドレインパンチと同様の性能。威力も90と物理のドレイン技の中では最大である。
その他炎枠としては、火力重視の「フレアドライブ」か、起点作成を兼ねられる「ニトロチャージ」の計三択。
一方ゴースト技の方は、今作で「ポルターガイスト」が廃止されてしまったため、選択肢が溜め技の「ゴーストダイブ」と低威力の「シャドークロー」「かげうち」位なのが辛いところ。
ゴーストにテラスタルする予定があれば、いっそ「テラバースト」を採用するのもアリ。
サブウェポンはそれなりに豊富で、弱点のあく・いわタイプを狩れる「インファイト」「かわらわり」「シザークロス」「アイアンヘッド」といった弱点対策技や、「どくづき」「つじぎり」「サイコカッター」などといった技を備えている。
思い出し技で威力125のくさ技「ソーラーブレード」を覚えるため、晴れパではほのおタイプの苦手な相手を纏めて撃退できるのも強み。
難点としては対策技が乏しく、しかも耐久性の脆い物理攻撃で攻めてくるじめんタイプの存在だろう。不意のじしんにも気をつけたい。
また、「イカサマ」や「ふいうち」も思わぬ痛手を負わされることになるので危険。
警戒するのであればくさ・かくとうやフェアリー等にテラスタルして対策したい。
ヤミカラスとキョジオーンには相性が悪く、前者はこちらへの有効打が等倍以下に抑えられるばかりかイカサマで返り討ちにされ、後者はゴーストタイプにテラスタルされたらこちらへの有効打がほぼ無くなってしまうとあまりにも負が悪い。
基本的に個性を生かす意味でも「むねんのつるぎ」をメインに据えた耐久型が主流となる。
「みがわり」を張ってから「ビルドアップ」を積み、減った体力を吸収しながら斬ってゆくタンクアタッカーとしての道もあり、もらいびなら受け出しも可能。
隠れ特性はくだけるよろいで、「きあいのタスキ」を盾に発動しつつ「つるぎのまい」を積み、2段階UPの素早さと超火力な「むねんのつるぎ」で風前の灯な体力を補填し直すコンボも中々に有用。
ややピーキーだが、こうしたドレイン戦法や高速物理アタッカーは他の炎ゴーストに出来ない芸当であり、しっかり差別化は出来ていると言える。無論、炎に強い相手だと無力になるため、そこは別の型やパーティ全体でカバーしよう。
ランクバトル開始早々、ダブルバトルで活躍。サーフゴー、マスカーニャ、モロバレル、コノヨザルといった初期環境使用率上位陣に打点が持てる優秀な全体攻撃アタッカー兼「サイドチェンジ」サポーターであることがその理由である。
シングルバトルでもくだけるよろいときあいのタスキを合わせた対面性能の高い型のソウブレイズが一定数環境入りしており、むねんのつるぎによるきあいのタスキを回復させたりする芸当も可能。
「もらいび」型が晴れパ対策として独特の需要も持っており、こちらはコータスやスコヴィランの晴れほのお火力を牽制できるのが強力。両者はほのおウエポンへの依存度が高い型が主流なので猶更である。
「たべのこし」や「とつげきチョッキ」、「オボンのみ」などを持たせたサイクル型も需要がある。
元々の優秀な特性、複合タイプ、型の豊富さなどから使用率は最初から上々で、シングルバトルシーズン1では28位を、同シーズンダブルバトルでは25位を記録。シリーズ2からはトドロクツキやイダイナキバの解禁に加え上述のヤミカラスやキョジオーン使いが増えて来たことからダブルバトルで使用率は低下。
シングルバトルでもやはり苦手対面の追加によって一時期ほどの勢いは見られないが、「くだけるよろい」さえ積めばハバタクカミやテツノツツミの上を取れるという事で独特の需要はある。
シリーズ3で四災が追加されると、こちらの型と相手の動き次第でそちらとの対面で活躍できるようになった。「くだけるよろい」型ならパオジアンの攻撃を耐えてからほのおウエポンと素早さ関係が逆転した状態での「かげうち」で処理できる上に、「もらいび」型ならほのおウエポンで拘っているイーユイを流すことができる。チオンジェンも「つるぎのまい」1積みとほのおテラスタル込みの「むねんのつるぎ」で(相手がテラスタル受けしなければ)十分HB特化型を確定1発にできる。
シーズン6には特性「もらいび」で「たべのこし」を持ったフェアリーテラスタルのいじっぱりHA「みがわり」「ビルドアップ」積みアタッカー型が上位層で使われるように。イーユイだけでなく四災全体に強いのがこの型の特徴である。
碧の仮面で「ポルターガイスト」を獲得。少しHに振った程度のCSベースのキラフロルならA特化型の「ポルターガイスト」+「かげうち」で「ステルスロック」込みの場合は確定1発がざら。
テラスタイプは「もらいび」でほのお弱点を補完できる上に「キノコのほうし」を始めとする粉・胞子技に強気に出られるようになるくさ、ゴーストタイプ対策のノーマル、苦手なドラゴンに対して耐性と十分な打点を持てるようになるフェアリーが目ぼしいところ。一致火力を追求したほのおも見かけられる。
テツノカイナが苦手とするゴーストタイプやむしタイプに強い吸収技持ちという事で、ソロで行うテラレイドバトルにおけるテツノカイナの補完として役立つ。
同複合にはラウドボーンがいるが、あちらは特殊アタッカーかつ「てんねん」の関係で良くも悪くも単体で完結してしまうため差別化は容易。
こちらも複合の関係から弱点を突かれる機会が多いものの、あくまでテツノカイナの補完と割り切り選出を見極めればそこまで困らないだろう。