曖昧さ回避
- ボクシング用語。相手の懐に接近(突撃)して戦うスタイルのこと。
- ポケットモンスターシリーズのわざの一つ。本稿で解説。
データ
概要
第4世代から存在する技。
守りを捨てて、相手の懐に飛び込んで相手を攻撃する。
その威力は何と120、更に命中率100と、高威力高命中率を両立している。
同世代特有の威力インフレの代表的な技。
「守りを捨てる」だけあって技を使った後は自身の防御と特防が1段階下がってしまう。だが、自分の体力を削るわけではないので「きあいのタスキ」等との相性が良い。「ばかぢから」と違い、攻撃力を落とさず連発できるのもメリット。
習得者はやはりかくとうタイプが中心だが、誰でも彼でも習得できるわけではなく、懐に飛び込めるほどの身軽なポケモンが多い。
また、懐に飛び込めれば人型のポケモンでなくとも構わないためか、聖剣士やウインディ、ゼルネアス、カマスジョーも習得できたりする。
この技を初めて見たのがムクホークと言う人も多いのではないか。
そして第7世代で遂にとても懐に飛び込めるようなポケモンではないバンバドロまでもが習得しだした。懐に一気に飛び込めるような反射神経の持ち主とは一体…。
高威力の安定技故にかくとうタイプの標準装備のように思われがちだが、その反動デメリットの都合上、主に耐久を最初からかなぐり捨てて素早さと火力に主眼を置いたタイプのかくとうタイプとは相性が良い。
一方、ローブシンのような鈍足高耐久のポケモンは折角の耐久力が台無しになってしまう。
そのため、そこらの種族値との兼ね合いを考える必要がある(ローブシン等の場合主にメインウェポンになるのは「ドレインパンチ」等か)。
サブウェポンとしても優秀で、リングマやザングース、グランブルなどが一致技の通りにくい岩や鋼への対策に採用することも多い。
インファイト登場から少し遅れて教え技に追加された「ばかぢから」や、教え技ではないがばかぢからと取捨一択になりがちな「アームハンマー」、第5世代で威力130となった「とびひざげり」とは競合関係にあるが、習得者に違いがあるので差別化自体は十分可能である。
また、上記の通りインファイトは元々ボクシング用語なのだが、習得者が2足歩行のポケモンばかりではない上に、そもそも動作に体当たりや蹴りも含まれているためか、特性「てつのこぶし」の補正対象外となっている。
一方「かたいツメ」の補正は受けられる。
歴代の演出では拳や脚のようなものを相手に複数回ぶつける演出となっていたが、第6世代の演出は相手の間合いに飛び込んでからラッシュする(拳は残像で見えない)物になっており、特にテラキオンの場合画面が臀部で埋まって見えないなんてことが起きている。
第7世代では遂にポケモンすら映らなくなった…と言うかモーションすらなくなった。
第8世代ではわざレコードの一つとして選ばれオノノクス、グソクムシャやギルガルド等も覚えることが可能に。DLC第一弾「鎧の孤島」配信後にはサメハダーやルガルガン等も…より基準が分からなくなってくる気がする…。
とはいえ、オノノクスやギルガルド、グソクムシャは鋼を突破する決め手を求めるならば、サメハダーやルガルガンは悪・岩同士のミラーマッチを考えるならば、採用も考えられる。
特に黄昏のルガルガンは、かたいツメのおかげでタイプ一致のストーンエッジよりも威力が出たりする。
これまで「インファイト」を覚えず「ばかぢから」や「とびひざげり」を使っていたポケモンにも習得者が増え、「火力が下がらず命中安定の高火力技」としてそれらより優先して採用されている。
前者はマッシブーンやオノノクス、後者はフェローチェやコジョンドなど。
アニメでの扱い
『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』にて、サトシのムクホークが使用している。
攻撃技としてだけではなく、連射された弾をさばく・地面に打ち込んだ反動でのしかかってきた相手の重量を押し退けるといった応用的な使い方もされている。
余談
毎世代少しずつ覚えるポケモンは増えているのだが、かくとうタイプ最終進化の中でナゲキだけは未だに覚えられない。柔道モチーフのポケモンだからだろうか?
関連タグ
ばかぢから…似たような技だがこちらは攻撃と防御が下がる。
しんそく…似ても似つかぬ技だが、エフェクトだけは似ている。
ガリョウテンセイ…ひこう版インファイト
ぶちかまし…じめん版インファイト
アーマーキャノン…ほのお版かつ特殊版インファイト。