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まじっく快斗の編集履歴

2024-04-18 15:16:45 バージョン

まじっく快斗

まじっくかいと

『まじっく快斗』とは青山剛昌原作の漫画作品であり、シリーズのメディアミックス作品の総称。

概要

青山剛昌初連載作品であり代表作の一つ。 略称は「まじ快」。

1987年より週刊少年サンデーにて連載開始。現在は不定期な特別掲載が中心で、連載期間はサンデー史上最長である。(ただし単行本の巻数は『名探偵コナン』が最多となる)

ポップでコミカルな漫画的演出が多用されており、現代を舞台としているが魔法や魔女といったファンタジー設定、自我を持ったロボットや毛生え薬などのSF要素も存在し、回によってギャグだったりラブコメだったりミステリーだったり変身ヒーローものだったりと何でもありな作風に仕上がっている。

また、単行本1巻と2巻は1988年に発売されたがそれ以降は大幅に年数が開いて刊行しており、絵柄の大幅な変化もある意味では本作の特徴。

青山氏はこの作品を描くために漫画家になったと公言しており、思い入れの強さは随一であるらしい。



ストーリー

手品が得意な少年、黒羽快斗は世界的なマジシャンを父に持つ高校2年生。ある日、亡き父が残した隠し部屋を発見し、そこで最近再び世間を騒がせるようになった怪盗キッドの衣装を見つける。

この謎を知るべく、快斗は父譲りのマジシャンの知識とテクニックを駆使してキッドの逃走経路を見破り直接対決の末に勝利する。キッドの正体は父の付き人を務めていた寺井黄之助だったが、彼が明かした真相は快斗の父・黒羽盗一こそが怪盗キッドで8年前に何者かによって事故死に見せかけて殺害されたということだった。

真実を知った快斗は寺井の代わりに父の仇をあぶり出す為、自分自身が怪盗キッドとして活動することを決意する。

その後、17話『ブルーバースデー』にて父を殺害した組織と対面したキッド(快斗)は、組織の目的が世界中に散らばるビッグジュエルのどれかに秘められている命の石・パンドラの獲得であり、組織のボスの望みがそれを用いて実現する不老不死であること、パンドラ捜索の邪魔となったキッド(盗一)を殺害したことを知る。

この話以降、快斗は父の仇である組織よりも先にパンドラを入手して破壊するため、怪盗キッドとしてビッグジュエルを追い続けることとなる。


かいつまんで言うとダークヒーローによる復讐劇なのだが、読者にあまり重苦しい印象を与えないノリの軽い作品となっている。



客演

『名探偵コナン』での客演が有名だが、それよりも先に『YAIBA』と共演している。怪盗キッドによる客演を通して、世界観がかなり異なる3つの作品が同じ世界の同じ時代に存在するという事になるのだが、そこのところは深く考えてはいけないと思われる。『まじっく快斗』番外編の「刃vs.快斗!」が『名探偵コナン』のOVAとしてアニメ化されたときは現実的なコナン側に配慮してコナンが見たという措置が取られた。ちなみに『YAIBA』の一部のキャラは『名探偵コナン』にも登場しているが流石に人外キャラ達が直接登場することは無い。

作者からは「『名探偵コナン』の世界では紅子の魔法は無いという事でお願いします」と念入りに発言された。これは魔法の力による完全犯罪が可能になってしまうので推理もの完全否定となる弊害を回避するためである。客演した小泉紅子が魔法を使うシーンが『名探偵コナン』のアニメでは丸々カットされたこともある。(ただし映像ソフト版ではカットされた魔法シーンが収録されている)

また、キッドも初期の客演では本人の内面描写がほぼ出ていなかったため、大衆に見せている「紳士的で不敵なトリックスター」という振る舞いの印象が強かったが、近年は視聴者にも分かりやすく本作の素が表に出るようになっている。

『名探偵コナン』で初めてキッドが登場したのは1997年の156話。かなりの人気を博し、それ以降も劇場版も含めて定期的に登場しており、ゲストの枠を越えて立派な準レギュラーキャラである。工藤新一と顔も声もそっくりなので新一になりすまして行動する場面が多い。



登場人物

本作のメインキャラ、準レギュラーキャラにはイメージカラーがあり、苗字や名前に色の漢字が含まれているのが特徴。







アニメ

『名探偵コナン』のOVA第1作目だが、『まじっく快斗』の「刃vs.快斗!」が原作。

「刃vs.快斗!」にコナン視点のオリジナルパートを加えたものとなっている。そして夢オチ。

この頃のコナンにおけるキッドはまだミステリアスでクールなキャラとして描写されていたが、原作が原作なのでキッドのギャグシーンやコミカルなノリはしっかり再現されている。


『名探偵コナン』2時間スペシャルの前半30分に「ブラック・スター」(まじっく快斗4巻)を放送。

『まじっく快斗』原作の地上波アニメ化としてはこれが初。


  • 『まじっく快斗』(2010年版/全12話)

初の単独アニメ。キッドがコナンの枠をジャックするという名目で2012年まで不定期に放送。

ストーリー内には、本来の枠の主人公である江戸川コナンが必ずどこかに登場している。

制作スタッフは『名探偵コナン』と同じ布陣で制作されている。


  • 『まじっく快斗1412』(2014年版/全24話)

初のレギュラーアニメ。 → まじっく快斗1412



おまけのページ

単行本の巻末に掲載されている描き下ろし漫画。

本編の内容が役者達によるドラマの撮影という設定になっており、本編をパロディにしたNG集や舞台裏が描かれている。所謂楽屋ネタであり、公式俳優パロでもある。

役者設定の快斗達の名前は演じている役名と同一だが、快斗が魚が平気だったり白馬が関西人だったり紅子が控えめな性格だったりと内面は必ずしも一致していない。監督として青山氏も登場している。

青子とアン王女が一人二役だったり、ケンタが別の番組主役をやっていたりとどう見ても無理のあるキャスティングもあるがそういうお遊びに溢れている漫画となっている。なお、「ブラック・スター」の新一はこのおまけ漫画の世界では快斗が一人二役で演じているに違いないと青山氏はコメントしている。



余談

上述のように連載開始時期は昭和であり、スカートめくりや下着の色の暴露といった行為はヤンチャ系主人公のお約束の一つと捉えられていた。当然ながら現代では立派なセクハラであり、原作でも回が進むにつれ描写されることは無くなっている。

アニメでは快斗が学校で広げて読んでいた新聞紙がスマホやタブレットに、青子が快斗の母親とオンラインでビデオ通話をするなど時代設定の刷新がされた。


本作の原型は青山氏が大学時代に執筆した『さりげなくルパン』。

主人公やヒロインの名前、トランプ銃など『まじっく快斗』と共通している要素が随所に見受けられる。こちらはまじっく快斗の新装版単行本第5巻に収録されている。


最初期の絵柄はふわふわとした柔らかいタッチとトーン使いで少女漫画風だが、当時青山氏は少女漫画に影響を受けていたらしく、オマージュ元として松苗あけみ氏の名前を挙げている。



関連項目

名探偵コナン 黒羽快斗 怪盗キッド 江古田高校 江古田組

怪盗キッドの変装 青山剛昌 週刊少年サンデー

マジシャン 怪盗 科学 魔法

1980年代 昭和 平成 令和


怪盗セイント・テール:コナンおよびアニメ2010年版と制作会社繋がりとなる怪盗もの。本作とは「マジックを駆使する」「(主人公が)親の後(因果)を継ぐ二代目」などの共通点がある。

TRICK:有名なマジシャンを父に持ち、幼少期から奇術を教わっていた手品師が主人公。主人公は父を尊敬していたが子供の頃に父が脱出マジックに失敗して死亡。しかし実は何者かの手によって意図的に殺害されたと知り、父の遺志を継いで霊能力者・超能力者を暴いていく…と設定やストーリーが少し似ている。

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