全ての人間が無意識、潜在意識により思考し、行動し、執着し、病み、楽しみ、怒り、回復もする。そして人間の認識する自己や自我とするものとは人間の産まれた時間と空間(場所)という制限された環境、状況により出会う人間や物事が定まっており、そこから生じる経験と無意識により自己、自我と錯覚するものを形成或いは変容する。あらゆる肯定をフィレモンとし、あらゆる否定をニャルラトホテプとし、ペルソナという劇の中においての登場人物は全て彼らでもあり、そうでもないという茶番劇

人間にせよ動物にせよ意味を持って産まれていないのだから生に意味がないのは当たり前である。生物は気がつけばそこに存在したのだから根本的に生物とは生きる為に生きており、そこから人間が勝手に意味づけをして楽しんだり苦しんでいるだけにすぎない。フィクションを現実的に思考することはナンセンスだけれど　このような噂が現実化するような不安定な世界である場合、誰かが主観である夢や空想の世界であると結論づける事が自然。その夢の主観とは最初の主人公のように思うかもしれないが前後編に別れたダブル主人公である事からもわかるようにその主観こそがプレイヤーであり、全ての登場人物は善と悪、仮面と本性という属性に分かれ茶番劇をしているにすぎない世界観。そしてそれは人は産まれた時に全ての経験や結末が決定しているという事への皮肉なのかもしれない

生に意味など無いと知るがいい、答えなど何処にも無いと泣くがいい。人間社会で温かい絆を育み、偉業と実績を築き上げて来た人からはマイナスな感じに受け取られるが、産まれた瞬間から悲惨な虐待とイジメや奴隷以下のゴミみたいな人権を運命付けられた底辺以下の人間からすれば、今までの現実と価値観を破壊する言葉に等しい、セリフを裏返せば『お前の絶望的な人生は無意味だがどうしても意味を求めるなら知恵と勇気を出して運命に抗って自由に生きればいい、残酷な世の中で決められた答えであっても不満に思うなら自分で正しく意味のある答えを見出して作り出せばいい、ただし成功するか失敗するかは全て自己責任だがな』要するに自立してみせろとスパルタである