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概要編集

紫竜ディバルディオスのさらに北、頭諸島全体を管轄する国。本編上では9巻の舞台として本格登場した。


レグルス兄弟の(のちには子ども園に住む子どもたちの)故国。住民は褐色の肌に赤系の髪を持つ。


昼は超高気温で夜は氷点下、水がほとんど出ない(離島であるためアルセジオスからも届かない)という厳しい自然に晒された土地で、氏族制による社会構成を持ち、各氏族の族長(首長)が絶大な権力を持っている。しかも現在は族長の血筋も収斂されており「ひとつの氏族の長が絶大な権力を持つ」独裁に近い体制にかなり近付いている。


厳しい自然から、氏族の末端は切り捨て・使い捨て、という苛烈な社会。行き過ぎた自己責任論が蔓延しており、それは子どもとて例外ではない。子どもが生き残るには厳しい社会的価値観が蔓延しており、子捨てが横行している上、孤児を国民と認めていない。そこに疑問を差しはさめば「子どもである(弱く生まれる)事が悪い」と真顔で答えが来る国だったりする。


このような自然・社会的に苛烈な環境から、結婚に関しては(子どもの頃から「死」が身近すぎるため)度を超えた早婚の傾向があり、人によってはプレティーンローティーン(下手すりゃ一桁)で結婚して子を成す事もざらにある。

それどころか氏族上層部などは一夫多妻を行っている者もいる。というか、そういう奴は次々に年端も行かない少女たちを妻に迎えて取っ替え引っ替えするという外道な無体を平然と行っている。


白竜クリアレウスの世界の中でも特に特異な文化を持つ国であるが、その分、他国では失われている「原初の口伝」が残っており、そこには国(あるいは人間)の礎(管理者)にはならなかった他の竜(天空竜スカイフォルゼ・深海竜ワダツミ・灰竜グレイフィオス・白竜ホワイトリリアス)の存在が語られている。


この国でも「守護竜の愛し子」は崇敬の対象ではあるが、実のところ度が過ぎており事実上の生き神様(現人神)扱い……と言えば聞こえは良いが、その実態は完全監禁のもと、氏族の長たち(のなかでも特に限られた存在)との交流しか許されず、外の世界の知識も(もちろん善悪の知識すら)与えられず、ただ長たちの人形のごとく唯々諾々と生きることを強制される、というあまりにも過酷な運命が待っている。女児の場合は当然、政略結婚として族長一族の継承一位との強引な婚姻を強制される。

最悪の場合は動けなくなるよう足を退化させられるか四肢を切断されて都合の良い道具扱いされることもあるとか。


子ども園の子どものひとりであるファーラ緑竜セルジジオスに来てから「加護なし」である事が発覚し、のちに「守護竜の愛し子」に覚醒した(セルジジオスの力と相性が良いため)が、その事実を知ってレグルスは「ヘルディオスで発覚や覚醒をしなくて良かった」と心からのコメントを発した。


関連タグ編集

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