メレム・ソロモン
めれむそろもん
もともとは、その能力ゆえに四肢を切断され、生き神として小さな集落で祀られていた少年。そのまま死んでいく定めにあったが、たまたま朱い月がその場を訪れる。朱い月を恐れた村の人々の願いを形にし続けた結果、負荷に耐え切れず死亡。その後、朱い月によって死徒にされる。以後、失われた四肢を降霊した魔獣で補い、朱い月に忠誠を誓う。
第五位の代行者として活動している。立場的には死徒にとっての裏切り者。
自称「永遠のピーターパン」な12歳の少年。
子供の気まぐれさ故の、極端な善良性と極端な残忍性を併せ持つ。
世界中の宝物コレクター。彼らが所蔵する秘宝のそばにいるべく、埋葬機関に属する。
二十七祖たちの中でも更に一段際立つ異物として扱われる。
彼が唯一憧れ、恋した存在は朱い月のみであり、以後は月をモチーフにした想像はタブーとしている。
悪魔使い。
「デモニッション」とよばれる第一階位の降霊能力。
人々の願望をモデルにしてメレムの憧憬で彩色し、類似品を作る。ただし、具現化できるのは他人の願望のみで、メレム自身の願いを具現化することはできない。だが、そこへメレムのイメージを混ぜたり、込める魔力の大小で能力を変化させたりはできる。メレムはその性格上、現実的・打算的な悪魔の具現化は得意ではない。彼はあくまで空想の世界に生きるピーターパンなので、得意とする絵、描きたい空想は童話に見るような悪魔なのである。
『月姫 - A piece of blue glass moon -』にて、教会によって封印された原理に『四肢』の原理があると語られており、メレムの原理と推測されている。
四大魔獣(フォーデーモン・ザ・グレイトビースト)
メレムに想像・使役される架空の魔獣。失われた四肢それぞれに対応しており、左手がネズミの王様、右腕が機巧令嬢、右脚が陸の王者、左足が空の王者のクラスの悪魔になっている。メレムに四肢を与えているので、顕現している時でもメレムの四肢はそのまま。滅ぶと一緒に破裂する。
メレムとは独立した生き物。メレムが滅んでも、存在し続けることが可能。ただし、滅んでもメレムが健在であれば再想によって復活が可能。想像してもらったことも含めて恩義らしき忠誠心は持っている。
左腕の悪魔
- クラス:ネズミの王様
- ユーザー願望:他人への憧憬、変身願望の具現
- デザイン参考:聖堂の天井裏に住んでいた友人たち
ネズミ界のヒーロー、アイドル。戦闘能力は皆無だが、人間であれば完璧に姿を模すという変身能力を持つ悪魔。
この世で三番目くらいに美しいネズミとして地下、天井裏、排水溝、家具裏といった隙間の隙間コミュニティにおいて絶大な支持を持つ。
本来の姿は王冠を被りマントを羽織った白いネズミで、マントと尾がメレム柄、王冠にはメレムの手の甲にある王冠マークがついている。老神父の姿ではマフラーと首飾りの飾り紐、目と舌がメレム柄。
ネズミたちにどこが大魔獣なのか問われるたびに申し訳なくて頭を悩ませている。
チーズとピッツァが好きで、その2つがある限り人間に味方するとかなんとか。
メレムとは固い絆で結ばれているが、意見の交換はネズミたちを介さないと出来ない。
メレムが他人と会う際に身代わりにさせられている。普段人と会う場合は初老の司祭に化けて応対させている。この司祭はシエル曰く、冷静かつ慇懃。
右腕の悪魔
- クラス:機巧令嬢
- ユーザー:願望銃剣・戦争の具現……を建前にした人形萌えの具現、もしくは天使を騙る悪魔
- デザイン参考:聖堂の女神像、葬式
巨大ガラクタ擬人化少女ソードちゃん。全長10メートル前後のリビングギアスタチュー。
通常はマスクで顔を隠しており、滅多なことでは取らない。移動聖堂でもあり、腹部の王冠マークの付いた部分が開いて階段と入り口が現れる。
武器を随所に組み込んだ少女像。前髪と腹部、フードと膝に王冠マークが刻まれており、様々な部分にメレム柄があしらわれている。
四大魔獣の中で唯一積極的にモデルチェンジをするオシャレさん。基本的にはダウナー系のやる気のない女神像さま。
右足の悪魔
- クラス:陸の王者
- ユーザー願望:神罰、大海嘯の具現
- デザイン参考:聖堂を飾っていた動物たちの彫像や剥製、または聖堂自体
破壊の黒犬。終末の鐘。神の獣。鯨犬。メレムが好んで引き連れる、制圧・破壊専用の悪魔。
これといった特殊能力はないが、全長200メートル近い巨体だけで充分すぎるほど悪魔として成立する。
鯨と犬を掛け合わせたような姿をしており、腹と足の指がメレム柄。
左足の悪魔
- クラス:空の王者
- ユーザー願望:放浪、解放の具現、星を目指すもの
- デザイン参考:聖堂の床の模様、鳥の話
あらゆる動物たちの集合体。空を泳ぐ獣の王様。右足と同規模の巨大な悪魔。メレムが想像した悪魔たちの中で最も美しい。
空中要塞といった趣だが、その翼が地上に触れると消滅してしまう。殲滅戦に特化した右足に対し、こちらは超級の敵との一騎打ちに特化している。もっとも、大抵は致命傷を与えたあとに落下して霧散してしまう。メレムとしてはコストが高すぎる兵器という扱い。
巨大なエイのような姿をしており、翼の下面と上部の背びれの間がメレム柄。
タイル状の皮膚には様々な動物たちが収納されている。
右足ほど言うことを聞かない。
死徒としての親。
仕えるべき主としてみている。でもアルクェイドの方はメレムを苦手に思っている。アルクェイドが金を通貨に変えたり飛行機のチケットを手配したりするのは彼の入れ知恵らしい。
アルクェイドと同じく朱い月の後継者候補であるが、「紛い物」「月蝕姫」と呼んで敵対中。アルクェイドの髪を奪った彼女に対して相当の怒りがあるらしい。でもアルトルージュの方はメレムのことを気に入っている。
朱い月に仕える盟友。だが忠誠の在り方にはかなりの温度差があり、向こうにはよく思われていない。朱い月を慕うものとして生涯の友というほどの親愛の情を持っているが、グランスルグからすればメレムの恋慕を交えた忠誠は我慢がならないためである。
グランスルグと同じく朱い月の従者だった者。しかし、アルクェイドのことをアルトルージュ同様に紛い物と見なして朱い月の後継者とは認めていないため、敵対関係にある。
埋葬機関における後輩。メレムの本当の姿を知る。
名前の由来となった人物。
類似した設定・背景を持つTYPE-MOONのキャラクター。
ネットでメレムの事を話題に出すと月姫ファンからは「でもにっしょん」という型月総合サイトの管理人である「めれむ」氏が話題に上がることが多い。メレムの方が出番が少なくあまり話題にならないからだろうか。