概要
少年マガジン連載中の漫画『聲の形』における主人公・石田将也と、ヒロイン・西宮硝子のカップリング。
主人公とヒロインによる漫画的には王道的な組み合わせだが、何分この二人の間にあった出来事は非常に複雑な為、進展は難しいものとなっている。
小学校時代、聴覚に障害を患っていた事で将也を中心とするグループに虐めを受けていた硝子だったが、彼女は将也もまたクラスメイトや担任達にとって疎まれている存在だった事実を知っていた為に、憎むどころかむしろお互いが同じ『孤独を共有している存在』と認識していた節がある。朝早く登校して誰にも知られる事無く、落書きされていた将也の机を拭いている姿からも、彼女の将也に対する悲しみが痛々しく伝わる。
しかし、その思いは届かないまま、硝子は転校する事になってしまったが、皮肉にも硝子がいなくなった事で将也本人はは自身の机で起こっていた事実を知る事になり、自身を想ってくれる大切な人になるはずだった硝子を失ってしまった事を、痛感する事になった。
数年後、高校生に成長したものの、生きる希望を失ってしまっいた将也は、硝子に対する償いだけが生きる支えとなっていたと言っても過言ではなかった。再会した硝子に優しく受け入れられた将也は、絶望に支配されていた心に再び生きる気持ちが芽生える事になり、ようやく二人の触れ合いは始まりを迎える事になった。
第三者から見ても、将也と硝子の関係は友達以上ともいえるものであったが、過去が過去なだけに、それを良く思わない者も存在し、特に被害者側である硝子の周囲の人間達には、将也に対する憎しみが燻り続けている。
この二人の関係がどうなるかは、これからの将也の成長にかかっているのかもしれない…。