ガイバーⅢ
「甘いな村上さん、俺は深町とはちがう・・・この戦いに巻き込まれて何万人死のうが俺の知ったことじゃない!!」
強殖装甲ガイバーに登場するキャラクター、巻島顎人がガイバーを纏った姿、それがガイバーⅢである。
黒く刺々しい容姿とガイバーⅠよりマッシブな体型が特徴だが、これは単に体格と初殖装時のメンタル差がガイバーの姿に現れているだけで、基本能力はガイバーⅠと一緒である。
ガイバーⅠこと深町晶が無為な殺戮や争いを好まないのに対し、彼は対照的なまでに戦闘や殺戮に対してドライになれる男である。
物語中盤まではガイバーⅠと共にクロノスと戦っていたが、独自勢力・「ゼウスの雷」を組織してからは主人公達と袂を分かった。
性格は冷静沈着だが内に傲慢さを秘めており、クロノスに取って代わって世界の覇権を手に入れようとする野心家である。
というのも彼は元々天才児でありその才能を大会社の叔父に見出されたがその叔父の養子になる際に実の家族を叔父の策謀によって殺されており、その叔父もクロノスという大組織においては小さなポストを占める者に過ぎない事が分かり、そのコンプレックスから「自分は誰からも支配されぬ者になる」という思考原理を持つようになった。
優れた頭脳とリーダーシップ、そして現実的な思考を備えているため、ある意味クロノスにとって最も危険な敵となっている。
この乱世の姦雄ともいうべきキャラクターは登場人物達の中でも異彩を放っているためか、劇中でも特異な存在感を放っている。
ある意味ガイバーという作品の特異性を担っているキャラクターでもあるといえよう。