概要
本作における人類の敵。
発生原因は明かされていないが、主に魔力が集まっているところに出現するとされている。街や人間を襲うが一般の火器武装は一切効かず魔法でのみ退治が可能なため作中世界で魔法少女が必要とされる理由となっている。
なお、一括りに怪異といっても 行動パターンや弱点などは個体ごとバラバラであるため「これがあればとりあえず安心」的な特効薬が存在せず、退治する際はそれぞれの性質を出来るだけ速くかつ正確につかみ それに応じて最適な魔法を選択し魔法を行使することが求められる。
また、近年、周囲の魔力を吸収して性格や能力を強化発展させていく「変異性怪異」が登場。これらは特性が逐次変わっていくため最適な魔法の選択は極めて困難なうえ出来合の魔法では効果が見込めない特殊なもの存在するためこれを退治することは非常に困難で対処法を巡って激しい論議と対処法の研究開発が行われている。
現在有力とされているのは、
①変異が進行する前にに大火力の魔法で一気に殲滅 =アスト社の方法
②急速に変異していく性質に追随してその都度的確な魔法を選択&行使する
=マジルミエ社の方法)
が対処法として編み出され それぞれ成果を出しつつある。
ネタバレ
後に15年前の災害級怪異の出現事件の真相の一部が明かされた。
それは、当時は未完成ではあったが秘密裏に開発されていた怪異を意のままに操る「怪異操作システム」が試験的に使用されたためで、強力な魔法が必要な状況を作ることで規制緩和の動きを加速させ魔法業界を発展させることが目的だった。事件自体は自作自演の完全なマッチポンプであったが悲劇が大きければ大きいほど人心を動かせるとの判断で退治可能かどうかは完全に無視されてほとんど天変地異レベルの怪物を出現させたことから壮絶な総力戦となり重本アリスをはじめとして多くの魔法少女が犠牲となった。
ただし、この事件をきっかけに強力な魔法を求める「魔法規制緩和推進派」が力を増すなど一定の効果はあったものの強力過ぎる魔法の悪影響を危惧する人も少なくなく魔法規制は継続された。
ちなみに、「怪異操作システム」の開発を主導していたのは鎌倉で開発担当者は真尾。
作中起きた数々の強力怪異出没事件の多くもこのシステムが使われて起こされたものであり、強化と大雑把な制御しかできなかった15年前と違い自在に操れるなど既に完成の域に達しており、人間の体内に埋め込み怪異の遠隔操作を可能にする「怪異制御チップ」や エネルギー供給などの補助システムとして 残留魔力を集めて保存しその魔力をチップ使用者や管理下の怪異に供給する「RABIIT」完成している。