エーゲ海
えーげかい
「エーゲ海」とは、ギリシャとトルコとに囲まれた海域。
概要
「エーゲ海」(Aegean Sea)は、地中海北東部の海域で、ギリシャ本土およびクレタ島とトルコに囲まれた、バルカン半島と小アジアの間の内海である。
「多島海」(Archipelago)という別名を持つことから判るとおり、多くの島が散在している。それらは、キクラデス諸島、北スポラデス諸島、ドデカネス諸島、クレタ島に分かれ、400もの島々(エーゲ海諸島)が所在する。島のほとんどは、ほぼ東西に走る3本の沈降海底山脈の頂上が水面に現れたもので、水深は大部分1500m以下、最大2529mとなっている。
周辺は「エーゲ文明」の発祥地でもある。
アテナイやスパルタに代表される多くの都市国家により形成された「古代ギリシャ文明」が生じた地である。クレタ島の「ミノス文明」、ペロポネソス半島の「ミケーネ文明」も誕生している。
ペルシャ、ローマ帝国、東ローマ帝国、ヴェネツィア、オスマン帝国などがエーゲ海周辺に国家を形成し、ヨーロッパとアジアを結ぶ重要な中継地として繁栄していたことを知ることが出来る。