概要
日本最古の歴史書である古事記を漫画化した作品で、久松文雄氏によって青林堂より出版されている雑誌『ジャパニズム』に連載され、平成21年8月10日に第1巻が発行された。
作者である久松氏は、今まで多くの古事記の漫画化作品が出版されたが、自分の読んだ限りでは“決定版”と言える作品にはお目にかかれなかったらしく、その原因として、原典を換骨奪胎(古人の詩文にある表現や発想などを基にしながら、創意を加えて自分独自の作品とすること)して漫画的面白さの追求や、アレンジを加えることによって、古事記の本質や真意が読者に伝わりにくく、ダイジェスト本になってしまっている現状であると話しており、真の古事記の世界を読者に伝えるためには、漫画であるがゆえに原本に忠実であるべきとの思いを強く持って製作したという。