概要
艦これのカップリングでは、大北・五航戦のような、姉妹愛が有名所だが
こちらは史実を紐解く事で繋がりを感じられるカップリング。
史実
この海戦において、雪風と初霜は初対面したした。
互いにこの時点で歴戦艦として名の挙がる駆逐艦であった。
雪風は、幸運艦と呼ばれるほどの奇跡を成し遂げてきた。
初霜は、奇跡の作戦、キスカ島撤退作戦のメンバーであった。
この二隻が戦艦大和を旗艦とする第二艦隊の水上特攻の一員(軽巡矢矧が旗艦の第二水雷戦隊)として参加した坊ノ岬海戦おいて、雪風は二度目の損傷を受けたものの、初霜は唯一無傷(至近弾はあったが損傷無し)という快挙を成し遂げ両艦無事に佐世保へ帰還出来た。(他に佐世保へ帰還出来たのは雪風同様不発弾による損傷を受けた冬月と艦首を大破し後進によるギリギリの帰還を果たした涼月の秋月型駆逐艦2隻のみ)
しかし、この海戦によって第十七駆逐隊(海戦時は磯風、浜風、雪風)および第二十一駆逐隊(海戦時は朝霜、霞、初霜)が二人を除いて全滅。
この為、この二隻のみで構成される第十七駆逐隊が誕生する。
歴戦を生き抜いてきた二人だが、最後まで二人きりで終わりを迎えることはできなかった。
1945年7月30日、宮津湾にてアメリカ軍の磁気機雷に二度触雷して、二度目に大破し海岸に座礁。
初霜は戦時中、雪風の目の前で最後に消えた艦艇となってしまった。
結果、雪風はたった独りで終戦を迎えた。
二艦に存在する闇
雪風は、護衛対象である戦艦や空母が次々沈められたため、"他人の運を吸い取り自分だけ生き残る死神"と同僚艦の乗員の一部から揶揄を受け、初霜は、有名な戦記『戦艦大和ノ最期』(正確にはGHQに発禁処分にされた初版には無い追記部分である)で、「救助艇が満杯になったのに、次から次へと人が船べりに手をかけてきて転覆しそうになるので、軍刀でもってそれらの人々の手首を切り落とし、足で蹴り落とした」というデマを流され、初霜・大和双方の当事者からの反論があったにも拘らず著者は結局、その内容を訂正する事無く亡くなった(著者は生前「アレはフィクション作品なのでその時代に有り得そうな事を書いた」という意図の発言をしている)。
艦これにおいて
概要でも説明した通りであるが、艦これにおいては全くと言っていいほど接点が感じられない。
互いのセリフには当然登場せず、図鑑説明でも名前を出していない。
後の追加台詞等による繋がりの示唆が期待される。