概要
ブルー×クイーン・ミラージュの組み合わせ。
ぴかりが丘には「千年前に神様と巫女が恋に落ちた」という伝承があり、神様がブルーで巫女がミラージュであることは、その設定が語られた当初からほぼ確定的となっている。
そのため、二人の恋愛関係がこじれて、ミラージュがブルーへの復讐のために彼が守る地球すべてを不幸にしようとしているのではないか、という考察がかなり初期から存在している。
つまり、地球全土を侵略する幻影帝国と無数のプリキュア軍団が世界中で戦いを繰り広げているという、プリキュアシリーズ最大規模の世界観を持つ本作の物語は、一言でいえば「世界を巻き込んだ壮大な痴話喧嘩」なのかも知れない。
史上最強のはた迷惑カップルであるが、神様たちの夫婦喧嘩は時として人類や世界を滅ぼすのは世界中の神話を見てもよくあることである。ブルーがプリキュアを次々生み出すのに対抗し、ミラージュがファントムを使ってプリキュアたちを次々封印しているという構図は、イザナギとイザナミの離縁の神話も想起させる。
ブルーが「恋愛がこじれると大変なことになる」という理由でプリキュア恋愛禁止令を発令しているのも、このように神話級の規模の皆様は失恋の恨みや悲しみから本当に世界を滅ぼしかねないので、ある意味で仕方ないかも知れない。
なお、プリキュアシリーズでも世界を揺るがす神様たちの迷惑な痴話喧嘩には前例がある。
23話~24話にて、ブルーはかつて巫女であったミラージュをブルーが傷つけてしまい、そのせいでミラージュが幻影帝国トップとなり世界に不幸をばらまくようになったことがブルーとミラージュの会話の中で正式に語られた。
ミラージュは「愛、勇気、優しさ、幸せ··· それら全てが幻だと教えてくれたのはブルー、あなたよ」と激しい憎悪を見せているが、一方でブルーはミラージュにはまだ未練がある様子が常々うかがえる。
また、神としてすべてを平等に愛するために、特定の誰かのみに特別な思いを寄せることをしないと決意しているブルーだが、かつてはミラージュを誰よりも深く愛していたことが27話で本人の口から語られ、二人が過去に分かれた恋人同士であることが確定的になった。