「男一匹グレンラガン」及び「男シリーズ」とは、天元突破グレンラガンで脚本を務めた中島かずき氏書き下ろしシナリオによるドラマCDにて語られる、現代日本を舞台としたグレンラガンの番外編エピソードである。
また、月刊ヒ-ローズ2013年9月号から連載中の「天元突破グレンラガン~男一匹編~」並びに「男どアホウ!編」は、このドラマCDシリーズを原作とした内容である為、共に本項にて解説する。
概要
このシリーズの初出はグレンラガンのDVD第5巻の限定特典として付属販売された「男一匹グレンラガン」、その後も劇場版紅蓮篇限定版DVDに続編である「男どアホウ!グレンラガン」、同螺巌篇に最終回「男組だよ!グレンラガン」が付属。さらにコンプリートボックス版で、本シリーズの後日談である真の完結編「男の条件!グレンラガン」が同梱されている。
その内容は、原作アニメ版で圧倒的存在感を放っていた御存知みんなのアニキ「カミナ」が、現代日本を舞台にグレンラガンを駆り、ロージェノム率いるテッペリン財団を相手に大暴れするというもの。
カミナが主役となった事もあってか、ハチャメチャながらもシリアスでストイックだった原作と比べてストーリー全体の空気は明るく・・・というかかなり軽くなっており、よりコメディ調が強く荒唐無稽さにさらに磨きがかかっている。
メタ発言で本編との違いをご丁寧に解説したり、本編以上に直球過ぎるネーミングや思わずツッコまずにいられないムチャな設定があったり、原作の台詞をネタにしたボケがあったり、無駄にロシウのデコがイジられまくったりと、そのやらかしっぷりは最早公式パロディと言ってもいいレベル。
が、グレンラガンという作品のコンセプトである『ロボットアニメの王道ど真ん中を突っ切る』というスタンスは少しも揺らいでおらず、番外編でありながらも要所要所で本編さながらの熱いドラマを見せてくれる。
実はこれは単なる番外編やパロディではなく、多元宇宙のどこかで繰り広げられていた、もう一つのグレンラガンの物語なのかもしれない・・・。
というつもりで聴いても充分に楽しめる内容になっている。
あらすじ
現代日本の某県某市、大紅蓮学園高等部に通う高校2年生"神野神名〔カミナ〕"は、ひょんな事から亡き父の残したガンメン"グレン"を見つけ、同時に巨大企業"テッペリン財団"がガンメンによる日本の武力制圧を企んでいる事を知る。父の遺志を継ぎ日本の平和を守る事を決意した神名は、弟分の"堀田志門〔シモン〕"や幼馴染の"宇津和庸子〔ヨーコ〕"、実はテッペリン財団に対抗する為の秘密基地だった大紅蓮学園の理事長"ニア=テッペリン"達と共に、テッペリン財団の侵略に立ち向かう!