概要
連載当初の編集より「幕末を五稜郭の戦いあたりまで描いて貰えないか」という依頼に「幕末の動乱の芽は徳川幕府成立で既に蒔かれている」と言う作者の判断により関ヶ原の戦いからこのの物語は始まる。
本質的にはギャグ漫画であるため、漫才師やコメディアンのネタ(特に吉本新喜劇)、時代劇、映画、TV、時事ネタなどのパロディが多用されている。
またマンガ・アニメの引用というネタもあり、由井正雪登場シーンを「伊賀の影丸・正雪編」を丸写しして担当に怒られると言う荒技ネタをやったり(当時、同じ雑誌で横山光輝氏も連載中)、「あっちの方は100ページのびのび使えるのに」と言うことを漫画の中でぼやいていたりする。(この事はもっと話を早く進めろと言う編集に対する嫌味か?実際そういう描写が途中にある。)
最近では水戸浪士達が「井伊大老暗殺計画」の際にまどか☆マギカネタを連発して、一部の読者を驚かせた。
ギャグではあるが史料を色々と検討した上で描かれており、「みなもと太郎史観」として楽しむマンガではある。
例えば田沼意次は一般的なイメージとは違う「改革者」的捉え方をしており、なかなか面白い。(最近では歴史研究家からもそういう意見が出始めている。)
「風雲児たち」は雑誌側より強引に打ち切られる形となり、坂本龍馬が主人公となる「雲竜奔馬」と言う連載が始まる。風雲児たちの最終回は坂本龍馬が土佐を旅発つところで終わっているのもそのためか。
「雲竜奔馬」は単行本で5巻ほどで連載が終了し、掲載されていた雑誌も休刊になった。
しかし現在の雑誌で「風雲児たち 幕末編」と言う連載がスタートする事になり、今に至る。「風雲児たち 幕末編」において「雲竜奔馬」とエピソードがダブる部分は原稿の流用が行われている。