ホッキ貝は、学名 Pseudocardium sachalinense で、二枚貝綱異歯亜綱バカガイ上科バカガイ科の1種。
標準和名はウバガイ【姥貝】だが、水産物としてはホッキガイ【ホッキ貝・ほっき貝・北寄貝】という名で呼ばれるのが普通である。
その語源は、アイヌ語のポクセイ(poksey)という呼び名と言われており、
この説によれば、「北寄」という漢字表記は当て字ということになる。
そのためか「北寄貝」の漢字表記よりも、「ホッキ貝」「ほっき貝」と表記されることが多い。
別に、北海道・東北の沿岸部=日本の北寄りに分布することに由来するという説もあり、この場合は語源を反映した表記と言える。
殼を含めた全体は10cmにもなり、身が大きく歯ごたえと甘みがあることから、生で刺身にされたり寿司ネタに使われることが多い。
殻つきのまま焼いたり、炊き込みご飯にしたり、煮物、和え物、蒸し物など一般的な貝の調理法で美味しくいただける。
熱を通すと足の先の色が黒褐色から鮮やかな橙紅色に変わる特徴がある。
日本一の漁獲高を誇る苫小牧では、毎年11月に「ホッキフェスタ」というイベントを開催しており、
2002年7月20日からは市の貝に指定され、「ホッキー君」というイメージキャラクター(ゆるキャラ)も作られている。
その後2013年には、北海道北斗市が制作・発表した公式キャラクター「ずーしーほっきー」もホッキ貝の寿司をモチーフにしており、当初はそのまま「ほっきーずーしー」と名付けられていたが、上記のホッキー君と名前がかぶるため、現在の名称となった。
余談
間違っても濁点を付けてはならない…