概要
ヘンドリクセン派の聖騎士。ギーラの上司で彼女の師でもある。騎士でありながら枢機卿位に就いている。
眼帯をつけた大柄で壮年の男性であるが、強面の容姿に似合わず軽く剽軽な性格の持ち主。
高い魔力と凄まじい剣術を誇り、己の魔力の使い暴走状態のメリオダスと互角の対戦が可能。
更に変装も得意。序盤では大きな仮面をつけていたが、キングとの再会で外し以降はつけることがなくなった。
ヘンドリクセンと共謀し「新世代」を裏で作り上げている。
「魔神族」の復活を目論んでおりギーラの信頼を得ているものの、聖騎士を実験台にした「旧世代」の存在を隠蔽している。
聖騎士達を駒同然に扱うどころか正義の面目の為に<七つの大罪>に罪を押し付けるなどやり方は姑息かつ冷徹。
老獪であるが最初から聖騎士との仲間意識は皆無で、ヘンドリクセンと手を組んでいるのは彼なりに思惑がある様子。
キングとは旧知の仲で、露骨に見下す発言をする。種族は不明。
魔力は自身に同意した者の魔力を拝借できる「同調」
ネタバレ
実はキングと同じ妖精族の出身。
本来は小柄で羽の生えた少年の姿をしている。キングの出自や弱点を知り尽くしているのは、彼と親友の関係だったからである。上記の姿は変装の一つであり、本気を出すことはできない。
700年前、ヘルブラムはハーレクインことキングやエレイン、妖精族の仲間と共に森で暮らしていた。
同族同士で年中もめ事を起こす人間を警戒しているキングに対して、ヘルブラムは短い生を懸命に生きる人間が愛おしいとさえ思っており、非常に好意的だった。
度々森を抜け出しては人間の様子を伺いに行くヘルブラムに、キングはあまり人間を信用しないよう忠告するが、妖精族にはない文化や考え方を持つ人間に彼の好奇心が尽きることはなかった。
そして悲劇が起こる。
ヘルブラムは闇商人とその男が雇った眼帯をつけた老兵に騙され複数の仲間と共に浚われてしまう。
闇商人の狙いは人間の間で高値で取引されるという妖精族の羽であり、ヘルブラムは仲間達が生きながら羽を毟られ絶命していく惨状を目の当たりにし発狂。
人間への憎しみを忘れないために眼帯の老兵の姿に化け500年間報復として罪のない人間を無差別に殺し続ける凶行を繰り返した。
一度はキングの手で討たれるも腐らない死体は闇ルートて転売され、最終的にヘンドリクセンに渡り死者使役の術で蘇生する。後、魔神族を復活させ人間を滅ぼす為に暗躍した。
キングが大罪を背負った根本的な原因でありながらも、ヘルブラムはキングの救出行動を「遅い」と非難している。
それでもキングへの想いは捨てきれず、自身への戒めの品として常に所持していた兜はキングに贈る為に闇商人から貰ったものである。
<七つの大罪>のリオネス王国奇襲の際にディアンヌ達を殺そうとするもキングに敗れた事で狂気から解き放たれ眠りについた。
しかしヘンドリクセンの死者使役を再び使用されたことで蘇生。再びキングの手で三度目の死を迎えてこの世を去った。
終戦後、ヘルブラムの遺品である兜はキングがフードに身につけている。
新章(ネタバレ注意)
まさかの再登場。
死者の都へ行くつもりであったがキングを放っては置けず、エレインの頼みも後押しして兜に宿ることで現世に留まっていた。
飄々とした部分は相変わらずだが以前の狂気さは完全に消えている。また、ヘンドリクセンが気になるのも留まった理由の一つらしい。
兜を被らなければ姿を確認できず、第三者から見るとキングの独り言にしか見えない。