概要
形式番号はPlan 1056。全高9.1m、重量10.8t。
名前の由来は、中世の悪魔「ベリアル」の降霊術師側の呼び名「コダール」。
アマルガムで使用されている第三世代型ASであり、主人公の相良宗介が属する「ミスリル」とは何度も交戦する。
機体性能はミスリルの主戦力「M9ガーンズバック」や「ARX-7アーバレスト」とほぼ同じだが、電子戦能力はわずかに劣っている。
外見的特徴からソ連製第三世代AS「ASZy-98シャドウ」がベース機になったと作中で推測されている。
実験機と言うこともあってか塗装されておらず、迷彩色が基本のASにおいて光沢のある銀色という異色のカラーリングをしている。頭部には金色のポニーテール状の放熱索が設けられている。
本機の最大の特徴はラムダ・ドライバを搭載している事で、本来なら発動が困難なこれをアマルガムは薬物投与などで簡単に使用できるようにしている。
劇中においても「衝撃波で敵をバラバラにする」、「受けた砲弾を無力化」、「指先に集めた力を撃ちだして内部から破壊する」等の多種多様な現象を見せている。また、自爆や撃破された時の爆風からある程度はパイロットを保護することも可能。
ただし、初期型故にラムダ・ドライバは不完全で、連続使用や想定外の負荷などによって作中では何度もオーバーヒートしている(これ以降の搭載機は完全に克服している)。
防御に関しても完全ではなく、使用者の意識が届いていない部位への奇襲では普通に損傷する事もある。
アニメ版では後のコダールiに発展したと思われる改良型が登場し、こちらは砂漠仕様のカラーリングと銀色の放熱索が特徴。搭乗者はガウルン。
発展型・後継機
- Plan1058コダールm
ラムダ・ドライバの安定性を高めた発展機。コダールの機体性能の高さと搭乗者のガウルンの凶暴性も相まって、ミスリルではこの機を含むコダールタイプに対して「ヴェノム」と言うコードネームが付けられ、交戦自体が禁じられた。
原作とアニメ版ではデザインが異なり、原作ではコダールと外見上の変化は無い。
アニメ版では各部の装甲が変化し、頭部のポニーテール状の放熱索は無くなり、背中に巨大なブレード状の冷却装置が追加された。カラーリングも真紅色と言うこれまた迷彩には合わない色になっている。
- Plan1059コダールi
ラムダ・ドライバの安定性をより高めた発展機。
外見は暗色のコダールそのもの。登場した頃にはミスリル側もヴェノム(ラムダ・ドライバ搭載機)に対する戦術が構築され、アーバレストのラムダ・ドライバも安定的に発動可能になり、後に一般機にもラムダ・ドライバ観測システム「妖精の眼」を採用したので、優位性は崩れていないが以前の様に蹂躙される事も無くなった。
- Plan1065エリゴール
原作ノベルでのコダールの後継機。基本能力は更に高まり、弱点の電子戦能力も改善されている。
外見はアニメ版コダールmのデザインを使用している。
劇中では3機登場し、それぞれが色違いで装備も異なる。特に白色のサビーナ機は電子戦に特化した改造が施されており、ECSを使った分身やASのシステムを乗っ取って同士討ちさせている。
武装
基本的に背中のアタッチメントに懸架する。
- マウザー MGK35mmライフル
コダールが使用。銃身下部にグレネードが搭載している。
- IAI『ダークエッジ』単分子カッター/単分子カッター
コダール、コダールmが使用。前者は小ぶりなナイフで、後者は分厚いナイフ。
- ガトリングガン
コダールm(ガウルン機)が使用。銃は右腕に装着され、腰に弾倉パックを懸架する。
- マシンガン
コダールm(ゲイツ機)が使用。背中のジョイントに二丁装備していた。
- 近接装備
コダールi、エリゴールが使用。偃月刀、大剣など種類は様々。