機体解説
作品開始時点で主力ASであったM6 ブッシュネルの機体性能を、10年レベルで進化させたAS。
それまで駆動系の主流であった油圧式は重量が嵩むと言う難点を抱えていたが、動力源などを極限まで進化させた事によりその油圧式の全廃を可能とし、飛躍的な軽量化に成功。
なお、開発には傭兵集団「ミスリル」に所属するメリッサ・マオも携わっていた。
バリエーション
E系列
ミスリルで主力となっているモデル。トップイラストの左右に描かれたモノがソレであり、左側が指揮官仕様・右側が一般機となっている。高出力だがピーキーな特性動力系や遊びのほとんどないコントロール系など 総じて熟練オペレーターでないとまともに扱えないプロスペックな仕様。
D系列
ミスリル地中海戦隊に所属していたベルファンガン・クルーゾー大尉が使用する試作機。トップイラスト中央の黒いASがソレ。
最大の特徴はARX-7 アーバレストと同じデュアルアイを採用している事。
また細かな所でアーバレストとの共通点が散見され、事実ラムダドライバを搭載するプランもあった事が作中で語られている。
米軍仕様(A系列)
熟練者向けだったE系列(ミスリル仕様)を一般のオペレーターにも扱えるよう改修して誕生した本格量産型。ミスリル仕様のモノに比べ幾らか性能が劣るものの、ソレでもブッシュネルに比べ性能が高い。
本編より10年経過した世界においても第一線を張っており、バリエーションはさらに豊かになっている。ただし、機動力を重視しスマートで軽量設計のミスリルのE系列とは運用思想が違い、ある程度被弾することを想定して耐久性と防御力重視に変更された結果、依然高性能機ではあるものの見た目が太めで動きが鈍重になっており、米軍では「扱いやすい高性能」で概ね好評だが、元ミスリル関係者からは「ウスノロデブ」と酷評されると評価が分かれており、呼び方についても基本仕様機のM9についてアメリカ兵が「オリジナルガーンズ」と敬意を表して呼ぶのに対してミスリル仕様のE系列を知るミスリル関係者はオリジナルとは決して呼ばないという。ただし、米国内でも高性能機を求める動きはあり、基本コンセプトを機動性重視の第三世代本来のかたちに差し戻した「エンハンスド」や元ミスリルの関係者の元でミスリル仕様に近いもしくは超える性能へ改良された超高性能機「シグマエリート」が登場している。
なお余談ながら、原作者はその10年後の米軍基本仕様を「ガッカリM9」と呼んでいる。