概要
形式番号はARX-7。全高8.5m、重量9.8t。AIの名前は「アル」。
フルメタル・パニック!の主人公である相良宗介が駆る、ミスリル唯一のラムダ・ドライバ搭載型アーム・スレイブ(AS)。名前の由来は西洋の巨大石弓(仏:arbalest)から。
M9等と同様の第三世代ASであり、人間に限りなく近い体型でありながら、非常に高い運動性を有している。
仮にラムダ・ドライバが無かったとしても旧世代のASに比べて圧倒的な高性能機である。
しかし、生みの親のバニ・モラウタが自殺しているため、量産は不可能とされている。
原作、アニメ1期(無印)、アニメ3期(TSR)、アニメ4期(Invisible Victory)でそれぞれデザインが異なる。
原作およびアニメ3期TSRでのカラーリングは白+青だが、いわゆる「無印アニメ版」ではグレー+ダークブルー。
スーパーロボット大戦シリーズでは初登場の「J」とそれを流用している「W」では無印版、「第3次Z」と「V」ではTSR版、「DD」ではInvisible Victory版のデザインになっている。
活躍
小説第一巻「戦うボーイ・ミーツ・ガール」で登場して以来、宗介とともに多くの窮地を潜り抜け、アマルガムのASを退けてきた。
特に、現行のASでラムダ・ドライバ搭載機に対抗するのが困難であった序盤は、アーバレストがなければ突破できなかった状況が多い。
ラムダ・ドライバへの不信感から宗介がアーバレストを嫌悪していた時期もあったが、紆余曲折を経て、いつしか宗介とアルは機体とAIの関係を超え、戦友として並び立ち、共に戦っていくだけの信頼関係を築き上げた。
また、アルが宗介からバニの死を知らされた際、彼が万一の時のことを考えてパイロットに遺していたメッセージが再生されると共に、アルの自由会話モードが常時オンになり、以後は戦闘とは無関係の「遊び」に容量を勝手に使ったり、宗介に軽口を叩いたりと、ユーモアを育んでいった。
しかし、「つづくオン・マイ・オウン」の終盤でレナード・テスタロッサの駆るべリアルに為す術も無く敗北。
機体は大破してしまう……。
そして……。
大破したアーバレストであるが、中枢ユニットは奇跡的に無事であった。
中枢ユニットを救出した者に、アルは自分の新たな身体を建造するよう伝える。
そしてアーバレストはARX-8 レーバテインとして蘇り、独り戦う宗介の元へと駆けつけた!
明かされた衝撃の事実
後述しているが、実はこのアーバレストなんとミスリルは複数機所有していたようだ。しかし宗介の乗るオリジナルとは若干スペック差異・ラムダ・ドライバの未実装などなど本編で言うファルケのような機体のようだ。
また、大破したアーバレストは日本の防衛省に残骸を回収され、ある機体の開発に貢献することとなる。
外部出演での活躍
スパロボシリーズでの活躍
携帯機のJとW、そして初の据え置き・声付き参戦として第3次Z時獄篇及び天獄篇に登場。
主人公機に相応しい性能を持ち、特にラムダ・ドライバによる恩恵もあり火力面では全リアル系機体でも随一の火力を持つ。
このラムダ・ドライバ、気力値によってダメージが上下するので、宗介に気力限界突破を習得させると、宗介自身が最終ダメージ値を跳ね上げる精神コマンド「魂」を持つので、ステータスをいじくり倒すとラスボス相手にカンストダメージを記録しうる。
防御面でもリアル系らしく、一発の被弾で瀕死あるいは即撃墜(特にラスボス相手)もありうるが、特殊回避アビリティのESCがあるので運さえ良ければ、アーバレスト単騎で何とかなりそうな感じもある。
アーバレストが弱いんじゃない、あの2体がとち狂っているのだ。
念願の声付き参戦となった第3次Zでは若干の仕様変更があり、ECSは特殊回避アビリティでは無くなり、「出撃時に精神コマンド「突撃・閃き・闘志」がかかる」というモノに変更となった。
閃きはともかくとして、元々インファイトが身上のアーバレスト(及びレーバテイン)にとって突撃の恩恵は皆無に等しく、若干死にアビリティの感が否めない。(ただし、相棒や上官はこの恩恵を受けまくってる。特に相棒の方。)
Another Century's Episode:R
フルメタルートの出撃固定ユニットということもあって使う人も多いのではないだろうか。
ロックオン武装は無いものの、広い範囲に判定のある散弾銃のためチェイスモードのステージでも扱いやすいユニットの一つ。通常のステージでも初心者にも扱いやすく、欠点は空が飛べず空中ステージでの使用ができない事くらいである。
武装としてラムダ・ドライバもあるがテンション消費量が激しいため、宗介のテンション上限を優先的にあげていきたい。
フルメタルパニック!RPG
フルメタをTRPGにするというフルメタとTRPG好きにはたまらない作品のシナリオブックにて、ラムダドライバなどのブラックボックス部分をオミットした本機が複数機存在した事が明らかになっている。