概要
本作のストーリー本筋である長編シリーズに登場する最大の敵組織で世界を裏から操る秘密結社・犯罪組織。
ただし実態が明かされるのはシリーズ後半からで前半ではそれとなく存在が示唆されるだけであり、言及され始めたのは「終わるデイ・バイ・デイ」からである。
組織としての目的は一意とは言えないが、その行為の大半はテロリストや独裁政権等への援助・兵器提供等であり、世界各地で勃発している紛争の実質的な原因となっている。
だが、元から世界を裏で牛耳る悪の組織として立ち上げられたわけではなく、じきに訪れるであろう冷戦構造に憂慮する、主義も主張もイデオロギーも異なる五人の人間によって作られた人類の未来を望み結束した組織であった。
だが、それも時間の経過とともに創設者は引退、新しい構成員が入る等組織は変貌を遂げてゆき、気づかぬうちに組織内部においては戦争が終わると不利益を被る人間が増えていき、そしてこの頃から、アマルガムの行動は各自の既得権益を守るため迷走を始めたのだ。
組織としての特徴は実質的なトップが存在しないという点であり、各種金属の名を冠する複数の幹部達による、いわば網の目状のネットワーク自体がアマルガムという組織の本質である。
幹部は互いの素性を知ることはなく、また各人にそれぞれ同等の権力が与えられており、組織としての方針はオンラインでの議論を通じて民主的に決定される。
そのため、拠点らしい拠点やリーダーと呼ぶべき存在もいないため実態が見えにくく、その存在は世間には全く知られていない。
そのため、紛争撲滅のために行動する主人公らが所属する軍事組織ミスリルなどが数少ない対抗勢力として存在するのみである……というより組織の腐敗を憂いた創設者の子孫の一人が肥大化した組織を抑える目的で結成したのがミスリルであり、その本人以外は幹部も含め真意を知らされていないが、組織名「ミスリル」には現実の金属である「アマルガム」を架空の金属が打ち倒さんという意味が込められている。
序盤からアマルガムが絡んだ事件をミスリルが次々と解決していったことでアマルガムはミスリルを無視できなくなり、「つづくオン・マイ・オウン」にてアマルガムはミスリルに総攻撃を仕掛け壊滅させる。以降組織の実権は幹部の1人であるレナード・テスタロッサ一派によって掌握されることになる。
最後にはミスリルの残党勢力達との死闘の末にレナード一派は全員戦死。アマルガムは大幅に弱体化したが全てが終わった後もアマルガムの息のかかった米軍が存在していたりとその影響力は完全には潰えたわけではない様子。
スパロボでは
アマルガムが相良宗介達と本格的に敵対する原作小説版後半が最後まで映像化されていない関係で長らくガウルンやゲイツしか登場せずプレイヤー部隊との決着がつかずに終わるという状態が続いていた。
第3次スーパーロボット大戦Zにおいて原作小説版が最後まで再現されたことでようやくプレイヤー部隊の手で倒すことができるようになり、『V』においてはレナード一派の幹部のメンバー達にもCVが付き戦闘にも参加するようになった。