概要
CV:大塚芳忠
フルメタTSRに登場するアニメオリジナルキャラクター。作中の敵組織アマルガムの幹部。
双子の姉妹・夏玉芳と夏玉蘭は、率いている実行部隊に所属する直属の部下。
相良宗介に敗れ行方不明となったガウルンの後釜として暗躍するようになる。
原作小説版のミスタ・K(カリウム)に相当する人物だが、僅か十数ページで退場したKとは異なり、本名が与えられ、TSRを通して宗介たちの前に立ちはだかる最大の敵として描かれている。
人物像
頭髪が後退し禿げ上がり始めた広いおでこに、異様に長いモミアゲが特徴の壮年男性。
その性格は一見すると無軌道なお調子者にも見え、戦闘中にも常にハイテンションで下品な冗談や突拍子もない言動・行動で周囲をかき乱し、屈折した変態趣味を持つクレイジー野郎。
しかし、その本性は極めて残虐非道なサディストであり、上述のテンションのまま人間を何の躊躇ないもなく息でもするかのように殺戮し、一切の情け容赦を見せない。
それでいて、指揮官として有能かつ任務に忠実なプロフェッショナル振りは目を見張るものがあり、各種戦闘技術にも長けているなど、ガウルンをして「凄腕のイカレ野郎」と言わしめさせた。
また、モミアゲに願掛けをしており、毎日の入念な手入れを欠かさず、しばしば行動の指針をモミアゲの調子を基準に決めるきらいがある。
『TSR』序盤での
兵器を売った取引相手が「貴様らが言うところの高性能な兵器はまるで役に立たなかった。金を払う義理はない」という理由でごねた上に銃を向けてくる
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常人ならここで回れ右をするであろうが、このもみあげ男は「お前はママに教わらなかったのか? 怖い人に出会ったらサイフとケツの穴を守りなさいってなあ〜?」と唐突且つ遠回しなたとえ話兼死刑宣告で時間を置いた後、目にも止まらぬ早撃ちで取引相手の指揮官を射殺
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部下たちに全滅させるように指示。その間、自分はクネクネと踊りながらアヴェ・マリアを熱唱
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歌い終わった頃には周りは死屍累々な状況。「なんだこれは…全員死んでる。これでは残金を回収できんではないか! うわあああっ!!」という嘆きに対し「あなたが命じたのでは?」とツッコミを入れた部下を即射殺
「(射殺した部下の胸ぐらを掴んで揺らしながら)デタラメを言うな! 人のせいにしちゃいけないってママいつも言ってるでしょ!! あー、あー、聞こえますかあー? …なんと、死んでる、また死んだ!ああ〜この世界はどうなっとるんだ、残酷な死で満ち溢れているではないか、私は悲しい、とても悲しい…」
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このやりとりを玉蘭に「バカみたい」と呟かれて静かにキレて軽いお仕置き
「(玉蘭の顔や口に銃口を突きつけながら)あ〜?んなこと言うのはこのお口でちゅかあ〜? ええ? どうなんでちゅか〜? いけませんねぇ〜お尻ペンペンでちゅよぉ〜?」
しかしあまりにも無反応な玉蘭を見て「つまらん」と興醒めし撤収準備を指示。
この一連のシーンは彼のクレイジーさと残虐さを存分に物語っている。大塚氏の怪演もあってこれにも見える。
戦闘力
目にも止まらぬ速度で拳銃を懐から抜いて撃ち放つほどの早撃ちであり、話し合いの最中、1秒にも満たない一瞬の内に敵対相手の指揮官の頭を撃ち抜いて周囲を呆然とさせた。
アームスレイブの操縦技術にも優れ、専用のコダールiを巧みに操り、ラムダ・ドライバを何の苦も無く制御して見せるなど、ガウルンや宗介にも劣らない戦いぶりを見せる。
更に、常にハイテンションながら戦場での判断・指揮は実に冷静そのものであり、不利を悟るとあっさり退くなど、戦闘員として極めて高い実力を持っている。
人間関係
- ダズー
部下の一人で、副官的立場にある人物。ゲイツのハチャメチャな言動や行動に一切動じることなく、冷静かつ的確にツッコミを入れ、漫才にも見えるやり取りを展開する侮れない人物。しかし、その都度八つ当たりの対象にされ、碌な目に遭わされていない。他の部下と違って過度に暴力を振るわれたり殺されたりはしていないため、それなりに信頼されてはいる模様。
- ガウルン
アマルガムでの同僚。前任の実行役。
- 夏玉芳、夏玉蘭
ガウルンから指揮権を引き継いだ部下。ゲイツの率いる実行部隊の面々の中では、戦力の中核として動く。任務での命令自体には忠実なものの、それ以外の態度は不遜かつ反抗的(特に妹の玉蘭は平然とゲイツを小馬鹿にする)なため、今まで相当に折檻を加えていた模様。終盤、玉蘭の死体で行った「人形遊び」は特に強烈なシーンとして有名。
アマルガムでの同僚。
関連タグ
フルメタル・パニック! フルメタル・パニック!TheSecondRaid TSR
ヤザン・ゲーブル:他作品の同じ声優が演じた戦闘狂の敵指揮官繋がり。ただしヤザンは部下に対し、良き兄貴分的な一面も見せているため根本的な人間性は真逆である。
ジェイソン・ベック、カン・ユー:スパロボでトリオとなって行動した人達。前者とは中の人も同じで意気投合。後者はゲイツのクレイジーさにドン引きしている。