概要
高校のクラスメイトにして護衛と護衛対象の組み合わせの、連載開始当初より人気のあるカップリングである。
相良宗介の性格的な特徴から、恋人同士として描いたモノ以外にも「犬(宗介)と飼い主(かなめ)」っぽく描いたモノも多くみられる。
宗介が餌付けされているので致し方なしか。
かなめは以前の宗介を知る彼の宿敵に「おまえ(宗介)をくだらなく(=人間らしく)してる最大のガン」、すなわち宗介に最も影響を及ぼした存在と見なされている。
かなめが宗介の世話を焼いている事は周知の事実だが、宗介の洗濯物迄自分の分と一緒に洗い始めた事は、彼女の親友にも知られていない。
1巻の時点で互いを想う気持ちが芽生えているものの、かなめは訳あって自分の本心から目を逸らし続け、宗介の方はというと、「恋が楽しいものだということくらい知っている。だが俺は、千鳥に嫌われているかもしれないと考えただけで気分が重くなる。ならば、これが恋であるはずがない」と偏った知識で早合点してしまい、朴念仁らしくソレに気がつく迄相当な時間を要する事となった。
そして遂にシリーズ終盤でお互いの気持ちを味方にも傍受されている状態の無線通信で伝えあった。
尚、この時約束した事は、実は鼻の頭になら既に済ませているのだが、した方は綺麗さっぱり忘れ、された方はほんのりとしか憶えていなかった。
作品の性質上、いろいろな意味で乗り越えるべき障害が多かったカップリングである。
双方なかなか独占欲が強く、かなめが宗介を奪われる悪夢の中で「あたしのもの」だと泣き叫んだ一方で、宗介も「かなめを奪われる位なら爆弾で吹き飛ばした方がマシだ」と考えた経験があり、そういった意味でもお似合いと言える。
その後
短編9巻の後日談では、二人がどうしているのかという描写は登場人物による推測以外全くない。
作者本人いわく…
「直後の三日間なら書けるが、書いても甘々ラブラブにしかならないので腹立つ」
…と言う理由から書かなかったらしいが、ファンとしてはソレを公式のメディアで見たいのは間違いない。
そんな中で描かれた後日談『フルメタル・パニック!Family』では、シリアスありつつも隙あらばイチャイチャしているアラフォーの二人が描写されている。
長女の夏美、長男の安斗を授かり、未だに世界中の軍需企業や傭兵に追われながらも、「子供の教育に悪いから」と不殺主義を貫きつつやり返しては日本中を転々とする日々を送っている。