12.7cm連装砲
じゅうにてんななせんちれんそうほう
大日本帝国海軍が第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけて使用した主砲。
概要
荒天時や交戦時の微砕片よけに対応するため、駆逐艦搭載砲としては初めて標準で全周囲に防盾を施した砲である。吹雪型駆逐艦(特型駆逐艦)を筆頭に日本海軍の駆逐艦の多くに採用された。この砲は本来平射砲であり水平射撃時には初速910m/秒、10発/分の性能を持つ優秀な砲である。この艦砲には、艦級ごとに違うのでいくつか紹介する。
タイプ別
A型
各タイプの元になった砲で、吹雪型に搭載された。最大仰角40度の平射砲であり、常に2門の砲が同時可動する。砲室は3.2mmの鋼板製で、弾片防御の機能はなかったが波浪の影響受けずに操作できる点で画期的であった。