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顧客が本当に必要だったものの編集履歴

2015-06-16 15:47:49 バージョン

顧客が本当に必要だったもの

こきゃくがほんとうにひつようだったもの

顧客が本当に必要だったものとは、例図のデザインテンプレートを利用した絵に付けられるタグである。

親記事・プロジェクトの姿も参照されたし。


顧客が本当に必要だったものとは

「何かの失敗作があった。我々が見たかった理想型はこれだ!」という意味の言い回しではない

本来は「仕様について伝言ゲームをするうちにどんどんおかしくなっていった……と思ったら、最初の人の説明の時点で変だったね」

という状況を風刺したとある10コマ漫画の題名である。

(厳密に言うと「プロジェクトの姿ー顧客が本当に必要だったもの」という題名である)


「プロジェクトの姿ー顧客が本当に必要だったもの」は

1)顧客が説明した要件

2)プロジェクトリーダーの理解

3)アナリストの設計

4)プログラマのコード

5)営業の表現、約束

6)プロジェクトの書類

7)実際の運用

8)顧客への請求金額

9)得られたサポート

10)顧客が本当に必要だったもの

という順番で構成されており、最後の10コマ目で「開発者が無能だったからおかしくなったのではなく、(1)の時点での顧客の説明の時点でおかしくなっていた」というオチがつく。


■10コマ目の像は、誰が思い描いたものか

10コマ目はあくまで顧客「が」本当に必要だったもの(=主観)であり

顧客「に」本当に必要だったもの(客観)ではない点に注意。

後者では(10)が→(1)が顧客→プロジェクトリーダーへの伝言ゲームのミスであるという点が失われてしまう。

あくまで「顧客が脳内ビジョンを上手く伝えられなかったこと」を皮肉っているのである。


■「顧客」とは

「企画が顧客→プロジェクトリーダーへの説明からスタートしている」という点も大事である。

つまり、本来このテンプレートにおいて顧客とは「こういうものが欲しいと発注した人」である。

例えばTVアニメの出来についてテンプレートを用いる場合、

顧客とは視聴者ではなくアニメの制作を依頼した者である。

(10)の「理想像」は視聴者にとっての理想像ではなく、

制作を依頼した者の思い描いた理想像なのである。

出来上がったものが視聴者の理想像とは異なっていたとしても、

それが制作を依頼した者の理想通りであるならば

「顧客が本当に必要だったもの」という構図には当てはまらない。


……結果、TVアニメの人気が出ずに制作依頼者が利益を得られなかったならば

顧客「が」本当に必要だったもの(主観的な、売れるアニメ)と、

顧客「に」本当に必要だったもの(実際に売れるアニメ)が違った、ということになる。


■「どうしてこうならなかった」の使い分け

失敗作に対する理想の作品を意味する言葉・タグについては

どうしてこうならなかったというものがある。

貴方が「顧客(制作依頼した人)」でないならば、そちらを使おう。

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