好きよ、紫苑。誰より、あなたのことが好き。
沙布、沙布、きみはぼくにとってかけがえのない友人だ。誰と比べることもできない大切な友だ。
その一言は残酷か?
概要
沙布はずっと紫苑に恋心を抱いており、留学で別れる際に大胆な…精一杯の愛の告白する。
ところが紫苑は驚きつつも、軽く受け流してしまった。
沙布が紫苑を愛するように、紫苑はネズミに強く焦がれている。
その事実を認め、紫苑が自分をどう思おうと好きだと告げる沙布。
想いを交えない寂しさはひた隠しにしていた。
だが、紫苑の時折回想を交えた独白では、沙布への溢れんばかりの想いが語られている。
沙布もまた、紫苑にとって何ものにも代えがたい大切な存在だったのだ。