バーンスタイン

ばーんすたいん

20世紀を代表するアメリカの作曲家・指揮者。

概要

レナード・バーンスタイン（Leonard Bernstein,1918年8月25日-1990年10月14日）とは、ユダヤ系アメリカ人の作曲家・指揮者。ピアニストとしても知られる。

ヘルベルト・フォン・カラヤン、ゲオルク・ショルティと並ぶ、「20世紀後半の音楽界を牽引したスター音楽家」のひとりである。

ウクライナ系ユダヤ人移民の2世として、アメリカ・マサチューセッツ州に生まれる。

父親の反対を押し切る形でプロの音楽家を志したバーンスタインは、ボストン・ラテン・スクールを経てハーバード大学・カーティス音楽院へ入学。

指揮をフリッツ・ライナーやセルゲイ・クーセヴィツキーに、作曲をウォルター・ピストンに師事する。

カーティス音楽院を卒業後はしばらく仕事を得られなかったものの、1943年の夏にニューヨーク・フィルハーモニーの副指揮者に就任する。

同年の11月14日、病気のため指揮を振る事ができなくなった巨匠ブルーノ・ワルターの代役としてニューヨーク・フィルハーモニーを指揮、その反響をきっかけとしてスターダムへのし上がることとなる。

1958年、アメリカ生まれの指揮者として初めてニューヨーク・フィルハーモニーの音楽監督に就任し、同楽団の黄金時代を築き上げる。

1969年にニューヨーク・フィルハーモニーの音楽監督を辞任した後は、ウィーン・フィル、イスラエル・フィル、バイエルン放送交響楽団、ロンドン交響楽団、フランス国立管弦楽団などの客演指揮者を務める。

音楽教育者としても多大な業績を残し、マイケル・ティルソン・トーマス、小澤征爾、佐渡裕などの名だたる音楽家を世に送り出している。

初期はブロードウェイ・ミュージカルで主な音楽活動の基盤を築き、その分野では早くも人気を集めていた。

1つの作品の中にクラシックやジャズなど多様なジャンルを盛り込んだ「折衷的」な作風が特徴であり、現代の多様な表現形式の融合に対する先駆けとして評価を受けている。

大のヘビースモーカーであり、1日に煙草を100本（5箱）、ウィスキー1本を飲むことを日課としていた。（※）

（※ミュンヘンの音楽評論家ヨアヒム・カイザーの談話より）

彼と並ぶ20世紀を代表する名指揮者であるカラヤンとは、1948年（バーンスタインが30歳の頃）に出会いを果たしている。

音楽ファンからは2人の関係を「ライバル」として、様々な音楽的比較がなされてきたが、当の本人たちは互いに尊敬の念を持つ間柄であった。