曹洞宗に属する寺院。正式な寺号は妙厳寺といい、詳しくは「円福山 豊川閣 妙厳寺」である。境内に祀られる鎮守の稲荷(吒枳尼天)が有名なため、一般には「豊川稲荷」の名で広く知られる。豊川稲荷は商売繁盛の神様で知られ、神社ではないのに境内には鳥居が立っている。
北海道・東京都・神奈川県・大阪府・福岡県に別院を持ち、修行道場として僧堂を設置している。
本尊・鎮守
妙厳寺の本尊は千手観音で、鎮守は吒枳尼天である。豊川稲荷の稲荷とはこの吒枳尼天を意味する。
吒枳尼天は元々はインドの古代民間信仰に由来する仏教の女神であったが、日本では稲荷信仰と習合し、稲荷神と同一視されるに至った。