SAW
そう
曖昧さ回避
1.アメリカで制作されたサイコスリラー映画。
2.分隊支援火器『Squad Automatic Weapon』の略。
3.表面弾性波『Surface Acoustic Wave』の略。
本稿では、1について説明する。
概要
2004年1月、アメリカの映画祭である『サンダンス映画祭』にて一作目が公開された。
全七作が存在し、七作目の『SAW ザ ファイナル』にて完結。
ジェームズ・ワン監督は、今後いかなる形でも続編は制作されることはないと宣言している。
『ジグソウ』と呼ばれる謎の人物により行われる残虐なる『ゲーム』と、それによって巻き起こる事件を追う様々な人物達の姿を描いた物語。
非常に低予算で作られた映画でありながら、グロテスクな描写に彩られたゲームの数々や、ジグソウの奥深く人の心を掴んで離さない思想・哲学、それらが生み出す謎や人間模様が爆発的な人気を生み出した。
由来
タイトルである『SAW』に関しては、英和辞書や公式サイトの記述から以下のような由来を推察できる。
ジグソウの『ゲーム』
ジグソウの行うゲームは殺人ゲームの一種であり、一定のルールや法則の中で行使される。
まず犯罪者や、命を粗末にし怠惰に生きる者、人を欺き傷つけて利益を得ている者など、多くの人間にとって害になる人間が参加者として選ばれて誘拐され、特定の場所に拘束・幽閉される。
その後テープレコーダーや、奇怪な人形の写ったモニターからジグソウの声が流れ、ルール、制限時間や勝利・敗北の条件が語られゲームが開始される。
ゲームの内容は自らの体を損壊したり、意図的に自分の肉体を生命の危機にさらす行動をとらなければならないルールの下で進行し、制限時間をオーバーした場合、または敗北条件を満たした場合、プレイヤーは悲惨な最期を遂げて死亡。
ジグソウにより『ゲームオーバー』が宣言される。
プレイヤーが複数存在する場合、ルールによって時間切れ後に全員死亡か、特定の人間が生き残るかの明暗が分かれることになる。
ゲームを生き残った人間は舞台となった部屋から解放され元の日常に戻れる。
上記のようにゲームの内容はプレイヤーを命の危険にさらすもののため、五体満足で生還することはほとんどないものの、解放されるだけでもプレイヤーには大きな報酬となる。
中にはゲームを通し、命の大切さなどを痛感して改心する者や、それを教えてくれたジグソウに逆に尊敬の念を得る者も存在する。
主な登場人物
ローレンス・ゴードン
写真家の『アダム』と共にジグソウのゲームに囚われた外科医。
バスルームに鎖で動きを制限された状態で目覚め、謎の死体とノコギリなどが置かれた異常な環境の下、脱出する為に苦悩を味わうことになる。
アマンダ・ヤング
ジグソウのゲームに囚われながら生き残った女性。
ゲームを通して、命を賭して苦難を乗り越えることの大事さを噛みしめ、ジグソウに魅了されていく。
エリック・マシューズ
ジグソウによる事件を追う刑事の一人。
少々気性が荒く、精神を揺さぶるような事態には弱い。
マーク・ホフマン
ジグソウによる事件を追う刑事の一人。
自己顕示欲はあるものの、やや寡黙な態度の男性。
ジョン・クレイマー
ジグソウ事件が巻き起こる最中で警察に発見された、老年の男性。
ジグソウの正体であり事件の首謀者とされるが、脳腫瘍を患っており既に命は長くない状態となっている。
自ら警察に見つけてもらうように証拠を残したフシがあり、警察に見つかってからもどこか落ち着いた様子を見せているが……。
ゲーム化
実はゲーム化された事があり、そのプレイ動画も多数存在する。
巨大な施設跡地を改造した『舞台』で、参加者の一人となった男が謎解きや他の参加者との殺し合いを切り抜けて脱出を目指すストーリーとなっている。
しかし、原作映画で本物のジグソウが作った全てのゲームにはどれだけ厳しい条件であっても参加者の全員が生還可能な道が存在するため、「ゲームでのジグソウは別人なのではないか」という見方がある。
関連動画
予告編シリーズ
「SAW」テーマソング
トラップシーンまとめ(※ネタバレ、グロ注意)