田中芳樹原作の小説「銀河英雄伝説」に登場する自由惑星同盟サイドのキャラクター。
人物像
自由惑星同盟軍第2艦隊(後に第1艦隊に移る)司令官で中将。それなりに有能な指揮官であったが、部下に対してはイエスマンであることを求めるなど、頑迷な点が多く、当時幕僚であったヤンの進言を度々退けている。
アスターテ会戦で帝国軍を包囲せん滅しようとした際、逆用され各個撃破され、自らも攻撃を受けて重傷を負い、指揮権をヤンに委譲している。その後は入院加療していたが、アムリッツア会戦の惨敗の後に第1艦隊司令官と復帰している。ランテマリオ会戦でアスターテ以来の戦闘に出るが、会戦は同盟軍の敗退で終わっている。
その後の戦いでの出番は見られず、同盟滅亡の際も生き延びたが、いわゆる「オーベルシュタインの草刈り」で収監、刑務所内の暴動で生命を落としている。
アニメ版において
原作小説版では序盤において退場、途中復帰するものの出番は少なかったが、アニメでは外伝がベースとなった「わが征くは星の大海」が最初に劇場版として公開されたことから、パエッタはメイン級の扱いで登場しているが、ラインハルトの攻撃に対して大きく被害を被り、原作以上の醜態を見せる結果となっている(その後物語序盤をリメイクした「新たなる戦いの序曲」でも扱いは同様)。その後のOVA版では原作同様の扱いとなる。
二次創作において
その人物像から人気のあるキャラクターであるとはとても言えなかったが、ニコニコ動画、特にアイドルマスターが絡んだ動画においては一躍脚光を浴びることとなる。理由は中の人が高木社長と同じ徳丸完であったことであり、これにより「パエッタ社長」と呼ばれるようになった。
ニコニコ大百科においては、パエッタはラインハルトやヤンを差し置いて銀英伝キャラの中で一番最初に項目が作られたキャラクターとなった(参照)。