「関係ないこと全部すてて、おれの球だけを見ろよ」
「何が欲しくて、ミットを構えてんだよ」
概要
アニメ版 CV:内山昂輝
ラジオドラマ版 CV:宮野真守
物語の主人公。新田東中学校野球部の一年生。ポジションは投手。
細身だが背が高く、一年時点で167cm以上と歳の割に長身。
東京生まれ。父の転勤に伴い博多、大阪、千葉、岡山と転校を繰り返していた。
家族以外で「巧」と名前で呼ぶのは豪のみ。瑞垣からは当初は「姫さん」と呼称されていた。
切れ長のきつい目は母親譲り。
投手として天才的な能力をもっており、中一時点で既に全国区レベルの天才。
ストレートは威力・速度共に高校級。球速は140km以上出ているとのこと。
コントロールも図抜けており、狙ったコースは決して外さなかった。
対峙する打者が強ければ強いほど、球の威力も増す天性のピッチャーである。
中学一年生ということもあり、怪我を防ぐため変化球は習得していない。現在は直球しか投げられないが、その実力は元甲子園出場選手を打ち取るほど。いずれはシンカー・カーブ・フォーク全てマスターするつもりらしい。
新田に引っ越してきた直後、自らの球を獲ることができるキャッチャー・豪と、バッテリーを組むことになる。
豪の能力を信頼しているが故に、彼が出したサインに対して決して首を横に振らない。
当初は豪を「キャッチャー」としての能力ばかり評価していたが――?
人物像
誰もが認める圧倒的な天才であり、それがゆえ孤独でもある。
自らの才能を過不足無く知り プライドが高く、過剰なまでの自信を全く隠そうとしないため、周囲と衝突することが多い。
世辞や嘘を言わず、自分を取り繕ったり妥協したりしない性格で、何でも・誰からでも、真剣に発されたものなら正面から受け止める。
やたらと他人に挑戦的にされたり、感動されたりする天性の何かを持っている。
他者に身体を触られることを嫌い、特に物語序盤は肩や右腕に触れられると極度の嫌悪を示していた(相手が青波の場合はできるだけ我慢している)。
新田に引っ越してきた当初は、頑なで笑顔を見せることもやたらと喋ることもなかった。しかし豪や野球部一年生に対しては笑顔を覗かせ、冗談を口にすることも多い。天然ボケな一面もある。
自覚はないものの、かなりの弟想いであり、病弱な青波の想いや実力を誰よりも認めている。
大阪に住んでいたこともあり、ボケた発言を繰り返す吉貞に対して関西弁でツッコミをしたこともある。ただし岡山弁はまともに話せない。
紅茶党で、ミルクティーを愛飲している。甘いものは苦手だが生クリームケーキは好物。
必要に迫られた場合や気が向いた時にしか作らないが、料理も得意。