『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(原題: Tinker Tailor Soldier Spy)』の映画版の邦題。
1979年に英国BBCでドラマ化されたジョン・ル・カレのスパイ小説『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』をトーマス・アルフレッドソン監督で映画化したサスペンス・ドラマ。
戦下の英国諜報部<サーカス>を舞台に、ソ連の二重スパイをあぶり出すべく繰り広げられる緊迫の頭脳戦とスパイの世界に身を置く男たちの過酷な生き様をストイックな演出でスリリングかつ緊張感いっぱいに描き出す。
ストーリー
英国のMI6とソ連のKGBが熾烈な情報戦を繰り広げていた東西冷戦時代。
英国諜報部<サーカス>のリーダー、コントロールは、長年組織に潜んでいるソ連の二重スパイ“もぐら”の情報を掴むも独断で作戦を実行して失敗、責任をとってコントロールは長年の右腕だった老スパイ、ジョージ・スマイリーと共に組織を去ることとなる。
直後にコントロールは謎の死を遂げ、引退したスマイリーのもとに“もぐら”を捜し出せという新たな命が下る。
標的は組織幹部である“ティンカー”ことパーシー・アレリン、“テイラー”ことビル・ヘイドン、“ソルジャー”ことロイ・ブランド、“プアマン”ことトビー・エスタヘイスの4人。
過去の記憶を遡り、証言を集め、容疑者を洗いあげていくスマイリー。
浮かび上がるソ連の深部情報ソース<ウィッチクラフト>、そしてかつての宿敵・ソ連のスパイ、カーラの影。
やがてスマイリーが見い出す意外な裏切り者の正体とは……。
登場人物
登場人物 | 俳優 | 吹き替え | |
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ジョージ・スマイリー | ゲイリー・オールドマン | 辻親八 | サーカス元幹部。コントロールのかつての右腕。 |
ピーター・ギラム | ベネディクト・カンバーバッチ | 小川輝晃 | サーカス中堅幹部。同性愛者。 |
ビル・ヘイドン | コリン・ファース | 森田順平 | サーカス幹部。両性愛者。 |
ロイ・ブランド | キーラン・ハインズ | 水野龍司 | サーカス幹部。 |
トビー・エスタヘイス | デヴィッド・デンシック | 鈴木正和 | サーカス幹部。 |
リッキー・ター | トム・ハーディ | 鶴岡聡 | サーカス工作官。スカルプハンター要員。 |
ジム・プリドー | マーク・ストロング | 加藤亮夫 | サーカス工作官。ヘイドンの「親友」。 |
パーシー・アレリン | トビー・ジョーンズ | 佐々木睦 | サーカスの現リーダー。 |
コントロール | ジョン・ハート | 大塚周夫 | サーカスの前リーダー。 |
ジェリー・ウェスタビー | スティーヴン・グレアム | サーカス元工作官。 | |
オリヴァー・レイコン | サイモン・マクバーニー | 外務次官。情報機関監視役。 | |
イリーナ | スヴェトラーナ・コドチェンコワ | 石田嘉代 | ターの前に現れたソ連情報部の女。 |
コニー・サックス | キャシー・バーク | 増子倭文江 | サーカスの元ソ連分析官。 |
メンデル | ロジャー・ロイド=パック | ロンドン警視庁公安部の警部。 | |
マッケルヴォア | クリスチャン・マッケイ | サーカスのパリ駐在。 | |
アレクセイ・ポリヤコフ | コンスタンチン・ハベンスキー | 在ロンドンソ連大使館文化官。 | |
カーラ | マイケル・サーン | 「もぐら」を操るソ連情報部幹部。 |